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来年度予算案 北朝鮮への対応 退位と即位 五輪・パラ
http://www.asyura2.com/17/hasan125/msg/166.html
投稿者 加計物語 日時 2017 年 12 月 22 日 19:11:05: uhs3YumHWoy8E icGMdpWojOo
 

12月22日 16時57分来年度予算案

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171222/k10011268371000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_008


政府が閣議決定した来年度(平成30年度)の予算案。北朝鮮の核・ミサイル開発への対応を強化するための費用や、再来年の天皇陛下の退位と皇太子さまの即位に向けた費用、それに2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた予算などを見てみます。
防衛省の予算
防衛省の予算では、北朝鮮の核・ミサイル開発への対応を強化するための費用が盛り込まれました。

北朝鮮による弾道ミサイル攻撃に備えて地上配備型の新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」2基を導入するため、基本設計などの費用として7億円が計上されました。

また、射程900キロの長距離巡航ミサイルの導入に向けた経費などとして、合わせて22億円が盛り込まれました。
震災復興/皇室/沖縄
<復興>
東日本大震災の復興関連では、特別会計に2兆3593億円が計上されました。この中には福島第一原子力発電所の事故のあと、原則として立ち入りが禁止されている「帰還困難区域」について、福島県内の6つの自治体で、除染とインフラ整備を一体となって進める「特定復興再生拠点」の整備費用として740億円が計上されました。

<退位と即位>
再来年の天皇陛下の退位と皇太子さまの即位に向けて、皇位継承に伴う儀式や皇位継承後のお住まいに関する費用、それに宮内庁職員を増員する人件費などとして、35億円余りが計上されました。

<沖縄振興予算>
アメリカ軍普天間基地の移設計画をめぐって、政府と沖縄県の対立が続き、取り扱いが焦点となっていた沖縄振興予算は、今年度の当初予算を140億円下回る、3010億円が計上されました。
沖縄振興予算が減額されるのは2年連続となります。
農林水産/融資
<水田交付金>
農林水産省の予算では、コメの生産量を減らすいわゆる減反政策が来年(平成30年)、廃止されることで、主食用のコメの生産が急に増えないよう農家に家畜のエサ用のコメの生産を促す交付金などとして、3304億円を計上しました。

<諌早湾干拓事業>
長崎県の諫早湾干拓事業をめぐり、国が堤防の排水門を開けずに和解を目指す方針を決めたことを受けて、今年度まで盛り込んでいた開門調査を行う際の対策費用の計上が見送られました。

<危機対応融資>
このほか、政府系金融機関「商工中金」で、大規模な不正融資が発覚したことを受けて、不正を引き起こした「危機対応融資」については予算をつけるのを見送りました。
東京五輪・パラ関連
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、選手の強化やインフラ整備、テロ対策やサイバー攻撃対策の予算が盛り込まれました。

各競技の団体が行う選手の強化活動などに96億円、選手の強化拠点となる「ナショナルトレーニングセンター」をパラリンピックの選手も使うことを想定し、施設の整備費用として36億円を計上しました。

インフラ関連では、多くの外国人が訪れることが見込まれるため、羽田空港に誘導路を新設するなど空港の機能を強化する費用として150億円が盛り込まれました。

テロ対策の予算としては、警察庁の予算として東京オリンピック・パラリンピックの会場などから映像を警察庁に送りテロの防止につなげる経費として今年度の当初予算の4倍近い127億円余りが計上されました。

サイバー攻撃への対策では、攻撃に対処する人材の育成や特定のサーバーから情報を盗み取ろうとする「標的型攻撃」といった最新の手口を情報収集する経済産業省の予算として22億円余り。

高度化するサイバー攻撃の分析や捜査に使うシステムを整備する警察庁の予算として33億円が計上されました。


http://ur0.link/HGp8
http://ur0.link/HGpe  

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1. 2017年12月23日 10:52:35 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-3055]
2017年12月23日(土)

主張

18年度予算案決定

暮らしを細らせ軍備は増強か

 安倍晋三政権が一般会計で97兆7128億円に上る2018年度予算案を決定しました。第2次政権後、当初予算案の編成は6度目ですが、軍事費の異常な突出ぶりと、国民の暮らしを支える社会保障費を容赦なく抑え込む姿勢はいよいよ際立っています。毎年増額を続けてきた軍事費は5兆1911億円とまたも過去最大を更新する一方、社会保障費の「自然増」は今回も大幅にカットしました。大企業向けの新たな減税措置も露骨です。国民生活を置き去りにして、軍拡を推進し大企業を優遇する安倍暴走政治からの転換がいよいよ必要となっています。

国民に冷たい逆立ちぶり

 敵基地攻撃可能な巡航ミサイル、北朝鮮の核・ミサイル開発を口実にした「ミサイル防衛」システム、最新鋭戦闘機F35A、垂直離着陸機オスプレイ…。6年連続増の軍事費に盛り込まれた自衛隊の装備は億単位規模のものがずらり並びました。「戦争する国」づくりを進める安倍政権の危険な姿は予算面でも一段と鮮明になっています。辺野古新基地など米軍関連経費も上積みされました。

 軍事費への大盤振る舞いに比べ、冷たさがあらわなのが、社会保障予算に対してです。人口の高齢化や医療技術の進歩によって増加が避けられない「自然増」を、またも1300億円以上削り込みました。「削減ありき」の機械的やり方は、社会保障の各制度に深刻なひずみと矛盾を広げることにしかなりません。とくに今度の予算案で直撃されたのは生活保護です。光熱費などにあてる生活扶助を最大5%段階的にカットし一人親家庭を対象にした「母子」加算も減額し、160億円も削るとしています。1079億円ものF35Aの調達費(6機分)など米国製兵器には惜しみなくお金をつぎ込みながら、貧困に苦しむ国民の予算は切り縮める―。これほど逆立ちした政治はありません。

 薬価部分を除く医療の診療報酬、介護報酬、障害報酬は、財務省が「マイナス改定」を狙ったものの、現場から厳しい批判が上がり、いずれも若干のプラスとなりました。しかし、この間の社会保障削減でもたらされた医療機関や介護施設の困難などを本格的に打開するにはまだまだ不十分です。給付削減や患者負担増も引き続き強化されており、安倍政権による社会保障破壊路線を中止させる国民的なたたかいがさらに求められます。

 安倍政権が「人づくり革命」「生産性革命」を打ち出して最初の予算ですが、「人づくり」関連は「拡充」とは程遠い中身です。保育・幼児教育無償化も詳細は固まっておらず、実施も再来年の消費税増税とセットです。先行して手厚いのは、賃上げする大企業への減税などが中心です。大企業がもうければ暮らしが上向くという経済政策「アベノミクス」の破綻は明白なのに、それにしがみつく安倍政権はあまりにも無策です。

9条と25条を守り生かし

 異常な大軍拡は憲法9条に真っ向から反します。生活保護をはじめとする社会保障破壊は、憲法25条の生存権保障などに完全に逆らうものです。改憲に異常な執念を燃やす安倍政権の憲法無視の暴走政治にストップをかけることが急務です。憲法を生かし、平和と暮らしを守る世論と運動を広げる共同を強めることが重要です。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122301_05_1.html

2017年12月23日(土)

2018年度政府予算案について

小池晃書記局長が談話


 日本共産党の小池晃書記局長は22日、2018年度政府予算案について、次の談話を発表しました。

 一、本日、安倍内閣が決定した2018年度の政府予算案は、大企業優先で暮らしに冷たい「アベノミクス」をさらに進めるとともに、9条改憲策動に合わせて、いよいよ本格的に歯止めなき大軍拡への一歩を踏み出す重大な予算案となった。

 一、医療・介護などの社会保障予算の「自然増」分は今回も1300億円削減され、安倍政権の6年間で小泉内閣時代を上回る1・6兆円もの大幅削減となった。とりわけ、13年度から3年連続で切り下げられた生活保護費のさらなる削減を打ち出したことは重大である。「格差と貧困」の是正を求める国民の声に背を向け、富裕層の金融所得への優遇税制を聖域としながら、貧困層にはいっそうの負担を強いる安倍政権の姿勢は断じて容認できない。

 一、安倍首相が総選挙で「国難」とまであおりたてて公約した「幼児教育・保育無償化」「大学学費の負担軽減」などは、消費税増税を予定する19年度以降に先送りされた。その一方で、文教予算は4年連続でマイナスとなり、生活保護の母子加算や0〜2歳児の児童養育加算も削減された。「子育て応援」のうたい文句とはまったく逆に、教育と子育てに冷たく、「貧困の連鎖」を助長する予算となっている。中小企業対策費や農林水産予算、地方交付税なども軒並み削減され、「地方創生」どころか地域経済の疲弊を加速させるものである。

 一、「生産性革命」3カ年計画の初年度予算としているが、その内実は、いっそうの大企業向けの優遇策である。「賃上げ」や「IoT投資」を口実にした企業減税をはじめ、高速道路には1・5兆円もの財投資金が14年ぶりに投入され、国際コンテナ戦略港湾など大型公共投資の予算も増額された。原発再稼働と核燃料サイクル推進の予算も温存された。

 一、軍事費は6年連続の増額で5兆1911億円となったのに加えて、17年度補正予算案でも2345億円が追加された。地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」導入関連経費、墜落事故を起こしたオスプレイ、ステルス戦闘機F35、新型空中給油機、無人偵察機グローバルホークなどの兵器が増強される。とりわけ、長距離巡航ミサイル導入のための関連経費を計上したことは、日本が初めて「敵基地攻撃能力」を保有する布石となるもので重大である。補正予算への「ミサイル防衛」予算計上とあわせて、際限のない軍拡につながる危険な予算である。日米地位協定で義務づけられていない米軍への「思いやり予算」、辺野古新基地建設などの米軍再編経費も大幅に増額され、SACO経費を含めた米軍関係3経費は過去最高の4180億円となった。

 一、安倍内閣の予算案は、国民の暮らしに冷たく、富裕層・大企業を優遇する政治で貧困と格差をさらに拡大するとともに、「戦争をする国」づくりを予算の面から推進するものである。国民に“貧困と戦争”をもたらす亡国の予算と言わなければならない。日本共産党は、憲法を守り、生かす政治への転換をめざして、政府予算案の抜本的な組み替えを要求するものである。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122303_02_1.html

2017年12月23日(土)

軍事費過去最大5.2兆円

社会保障は1300億円圧縮

来年度予算案 総額97兆7128億円

 安倍晋三内閣は22日、2018年度政府予算案と「税制改正」大綱を閣議決定しました。国の基本的な予算規模を示す一般会計の総額は97兆7128億円と17年度当初予算を0・3%(2581億円)上回りました。日本共産党の小池晃書記局長は同日、談話を発表しました。


http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122301_01_1.jpg
(写真)防衛省が取得経費を計上した長距離巡航ミサイル「JSM」(統合打撃ミサイル)=ノルウェー・KDA社パンフレットから

 憲法9条を焦点に改憲をめざす安倍政権のもとで、軍事費の膨張が鮮明です。一方で、暮らし関連の予算は削減・抑制されています。軍事費は過去最大の5兆1911億円となりました。一方、社会保障予算は概算要求時に6300億円と見込まれた自然増を1300億円圧縮しました。

 歳出では軍事費が突出しています。第2次安倍政権発足以来、6年連続の増額で、4年連続で過去最高を更新しています。北朝鮮による弾道ミサイル発射を口実に、陸上配備型迎撃ミサイルシステム(イージス・アショア)配備に向けた調査費などに7億3000万円を盛り込みました。敵基地攻撃能力につながる長距離巡航ミサイルの取得経費で22億円を計上しました。F35Aステルス戦闘機(6機、785億円)など米国製の高額兵器購入も盛り込んでいます。FMS(有償軍事援助)による米国からの兵器調達は4102億円と高水準になっています。

 社会保障では生活保護を切り下げます。生活扶助費を18年10月から3年かけて160億円削減します。また診療報酬改定で薬価を見直して社会保障予算の自然増を4997億円に抑制しました。

 公共事業費は17年度に比べ26億円の増額でした。増額は6年連続です。「生産性革命」の看板で三大都市圏環状道路等の整備加速に2283億円、国際コンテナ戦略港湾の機能強化に766億円など不要不急の大型プロジェクトが盛り込まれました。

 「人づくり革命」発表後最初の予算編成でありながら、教職員定数は2861人の純減です。文教予算は17年度比34億円減の4兆488億円でした。

 歳入では税収が17年度を1兆3670億円上回る59兆790億円と見積もりました。新規国債は17年度比6776億円減の33兆6922億円を発行します。

 「税制改正」大綱には賃上げなどを口実に、大企業への減税策が盛り込まれました。850万円超の給与収入を得ている人を増税し、フリーランスや個人事業主を減税します。一方、富裕層の所得の多くを占める株式譲渡益や分離課税の配当所得には手を付けていません。

(小池書記局長の談話)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122301_01_1b.jpg
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122301_01_1.html

2017年12月23日(土)

辺野古新基地も過去最大

名護市長選にらみ加速狙う


http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122301_02_1.jpg
 政府は2018年度予算案の軍事費で、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設費を歳出ベースで前年度から280億円増やし、過去最高となる816億円を計上しました。うち752億円が、護岸工事や埋め立て土砂の調達・投入など本体工事にかかる経費です。来年の名護市長選(1月28日告示、2月4日投票)や秋の県知事選をにらみ、新基地建設を加速させる狙いです。

 防衛省沖縄防衛局は現在、3カ所(K9、K1、N5)で護岸工事を強行。これに加えて、14日の日米合同委員会では新たに4カ所の護岸工事着手で合意。うち、最長のK4護岸(1029・2メートル)が完成すれば、K1〜K4〜N5とつながり、土砂の投入が可能となります。

 ただ、使用が想定されている辺野古ダム周辺の土砂の運搬には、名護市との協議が避けて通れません。このため、安倍政権は名護市長選での市政奪還に総力をあげることが予想されます。稲嶺ススム市長が3選を勝ち取れば、埋め立て土砂の調達がゆきづまり、新基地を推進する日米両政府にとって大きな打撃となります。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122301_02_1.html

2017年12月23日(土)

沖縄振興 2年連続減

来年度予算案 一括交付金は最低


 政府は22日に閣議決定した2018年度予算案で、沖縄振興予算として今年度当初予算比4・4%減の3010億円を計上しました。2年連続の減少で、名護市辺野古の米軍新基地建設に反対する沖縄県の翁長雄志知事に圧力をかける狙いがあるとみられます。翁長知事は3400億円以上とするよう要望し、内閣府は概算要求に3190億円を計上していました。特に減額幅が大きいのが、県が自由に使途を決められる一括交付金。170億円減の1188億円で、12年度に同交付金が創設されてから最低となりました。

 翁長知事は同日、沖縄振興予算の減額について「極めて残念だ」とするコメントを発表しました。そのなかで「事業の選択と行政資源の集中に努め、沖縄振興に全力で取り組む」と強調しました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122302_03_1.html

2017年12月23日(土)

軍事栄え生活しぼむ

大企業に忖度 庶民には格差


来年度政府予算案

 憲法9条改悪、「戦争する国づくり」を突き進む安倍政権。同政権が22日に閣議決定した2018年度政府予算案は、歯止めのない大軍拡への危険な一歩を踏み出す一方で、生活保護や医療・介護など社会保障ではサービスの削減と国民にいっそうの負担増を押し付けています。安倍首相が総選挙で公約した「幼児教育・保育無償化」も先送りにするなど国民の願いに冷たく背を向けた予算案です。

米国製武器を大量購入

軍事費 米の要求うのみ 

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122303_01_1.jpg
 北朝鮮の核・ミサイル開発問題で対話を否定し、日米同盟を絶対視してトランプ大統領による米国製武器の大量購入要求にそのまま応じる安倍政権のもと、大軍拡が加速し、軍事費は過去最大を更新しました。

 北朝鮮情勢に対応するためとして、弾道ミサイル防衛関連経費は1365億円にのぼりました。陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」導入のため地質測量調査費や基本設計費など7億3000万円を新たに盛り込みました。

 「島しょ防衛」を理由に、将来の敵基地攻撃能力保有の布石となる、長距離巡航ミサイル「JSM」の取得経費21億6000万円を計上しました。「高速滑空弾」や「対艦誘導弾」の技術研究費も計上し、攻撃能力の向上を狙います。

 米国製の高額兵器の購入もさらに膨張しています。米国からの有償軍事援助(FMS)に基づく購入額は4102億円と、17年度から506億円も増えました。

 昨年、今年と墜落事故が連続した垂直離着陸機オスプレイ(4機393億円)、F35Aステルス戦闘機(6機785億円)、無人偵察機グローバルホーク(147億円)などを購入。イージス艦に搭載する能力向上型の迎撃ミサイル「SM3ブロックIIA」の取得に440億円をつけています。

 「イージス・アショア」は米ロッキード・マーチン社製で、日本の戦闘機に搭載するため3000万円の調査費が盛り込まれた射程900キロのミサイル「JASSM」「LRASM」も米国製。導入が進めば、米国製兵器購入額がさらに増大します。

 「米軍再編関係経費」(「地元負担軽減」を口実に基地強化などを図る分)は、17年度比150億円増の2161億円で過去最高。沖縄に関する特別行動委員会(SACO)関係経費が51億円、米軍「思いやり予算」が1968億円と、米軍関係の三つの経費を合わせた額は4180億円に達しました。

 住民の反対の声が上がっているにもかかわらず、南西諸島への自衛隊の増強を進め、警備部隊配置のため鹿児島県の奄美大島の施設整備に156億円、沖縄県の宮古島の施設整備に261億円を盛り込んだほか、同県の石垣島の用地取得経費などに136億円をつけました。

 19年度以降に支払いが生じる新たなツケ払い(新規後年度負担)額は、2兆1164億円となりました。

医療・介護・生活保護…

社会保障 抑制一辺倒に

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122303_01_1b.jpg
 2018年度政府予算案で、安倍政権は、社会保障予算では、「自然増」分を1300億円削減しようとしており、同政権の6年間の削減額は1・6兆円に達することになります。(左表)

 安倍政権は、「骨太方針2015」の中で、16〜18年の3年間で社会保障費の自然増を計1・5兆円程度に抑える「目安」を設定。5000億円を超えた分を予算案の段階で圧縮・削減し、18年度予算案も、概算要求段階の6300億円から1300億円削減しました。

 削減のターゲットとされているのが、病気や障害、生活苦をかかえる高齢者や障害者、生活保護受給者ら本来、国が憲法25条にもとづいて積極的に支援すべき人たちです。

 安倍政権は、社会保障の給付削減と自己負担増を連続して進めてきました。

 18年度も、70歳以上の患者負担限度額の引き上げ、75歳以上の後期高齢者医療保険料の低所得者への特例軽減の縮小、介護保険の利用者負担の2割から3割への負担増を計画。

 生活保護では、来年10月から、食費や光熱費など日常の生活費にあてる「生活扶助」を現行から最大5%引き下げ、後発医薬品の使用を原則とするなど医療扶助も抑制を図り、生活保護費負担金を166億円削減します。

 生活保護世帯は9月時点で過去最多を更新。保護費の引き下げは「貧困と格差」の拡大につながります。

 安倍政権の社会保障連続改悪のもとで、医療・介護、障害者福祉を支える事業者の経営や従事者の待遇は悪化の一途で、改善は急務です。

 18年度予算案では、改善を求める現場の声と運動を反映して、診療報酬で人件費などにあてる「本体部分」は0・55%、介護報酬は0・54%、障害者福祉サービス等の事業者報酬は0・47%と、いずれも若干の増額改定が行われました。

 しかし、その引き上げ幅には「0・55%の引き上げでは医療従事者の雇用・労働環境の抜本的改善には程遠い」(全国保険医団体連合会)、「プラス改定といっても、(介護報酬は)前回2015年改定で過去最大級となる2・27%もの引き下げが実施されており、わずか0・54%の引き上げでは、事業所が現状で抱えている困難を解決するには程遠い水準」(全日本民医連)など厳しい声が出ています。

 政府予算案の抜本的な組み替えが求められます。

低すぎる保育所の整備

少子化対策 伸びわずか

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122303_01_1c.jpg
 少子高齢化を「最大の課題」「国難」といって衆院解散の口実にした安倍首相。ところが少子化対策費の伸びはわずか1・4%にすぎません。19年10月の消費税率10%への引き上げを前提にしているため、総選挙で訴えた幼児教育無償化も先送りしています。

 保育所に入れない待機児童が大きな社会問題になるなか、安倍政権は20年度までに32万人分の保育の受け皿を整備するとし、18年度予算案では8・5万人分の整備費として1231億円を計上しました。しかし、32万人分は非現実的な保育の利用申込率を前提とした過少な見積もりにすぎず、民間調査機関からはいまの整備目標のままなら約60万人分不足するとの試算もでています。

 18年度の8・5万人分のうち2万人分は子どもの年齢制限や人数制限がなく、保育士の配置基準なども緩い企業主導型保育です。安心して通うことができる認可保育所の増設という、圧倒的多数の保護者の願いに背を向けています。

 安倍政権は子育て世帯に重くのしかかる消費税増税を前提に、「人づくり革命」「生産性革命」といって19年度から3〜5歳の認可保育所や幼稚園を無償化するとしています。住民税非課税世帯の子どもを対象に大学や専門学校の授業料も免除するとしています。

 しかし、そこでうたわれているのは「世界で一番企業が活躍しやすい国」をつくるための教育です。人工知能などの技術革新に対応した能力を身に付けるための幼児教育の重要さが語られ、学費免除の対象となる大学には「産業界のニーズ」を踏まえるよう要求。「人づくり革命」の本質は財界奉仕の人材育成にほかならず、憲法が定める教育の機会均等の保障とは真逆の思想です。

法人税を大幅引き下げ

生産性革命 大企業優遇

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122303_01_1d.jpg
 18年度予算案と「税制改正」大綱は「生産性革命」を看板にしています。その実態は大企業への優遇策です。

 予算案では人工知能(AI)技術とロボットを融合させた次世代技術の研究開発や、トラックの自動走行システムの実証実験などが盛り込まれました。

 公共事業では生産性革命として、物流ネットワークを強化するといいます。その中身は「迅速かつ円滑な物流の実現のため、三大都市圏環状道路や空港・港湾などへのアクセス道路の整備を推進する」というもの。「低金利」を活用して、高速道路への財政投融資も行うことも盛り込みました。結局、看板を変えて不要不急の大型プロジェクトを推進するのです。

 「税制改正」では生産性革命の目玉として「賃上げ減税」が盛り込まれました。これは一定の賃上げや投資を行った企業に対し、法人税額の20%まで税額控除ができるという制度です。

 賃上げした企業がさらに、IoT(モノのインターネット)など情報連携利活用設備などに投資した場合にも投資額に応じて、法人税額の20%まで税額控除ができます。

 賃上げ減税の恩恵を受けられるのは法人税を納めている企業だけです。加えてIoT投資ができるのは大企業に限られます。経営の苦しい中小企業が工夫して賃上げをしても1円も減税されません。

 大企業優遇税制の代表格である研究開発減税は法人税額の40%まで控除が可能です。大企業が研究開発減税と賃上げ減税を最大限活用すれば、法人税は8割引きとなり、地方税と合わせても企業の税負担は12%程度まで下がります。

 生産性革命は税制の面からも予算の面からも大企業優遇の新しい看板にすぎません。

貧困層に負担いっそう

アベノミクス 経済壊す

 18年度政府予算案と「税制改正」大綱は国民が求めている「格差と貧困」の是正に背を向け、いっそうの格差拡大をすすめるものとなっています。5年間続いたアベノミクスのもと、日本社会の格差と貧困は深刻化しました。「異次元の金融緩和」による円安加速と株高は富裕層の資産を膨らませました。一方で中間層は疲弊し、貧困も深刻です。

 貧困層の生活苦に拍車をかけたのが安倍政権が14年4月に強行した消費税増税です。消費不況で日本経済の低迷が続いています。にもかかわらず、今回、生活保護費のさらなる削減を打ち出し、貧困層に一層の負担を強いようとしています。

 「税制改正」では多様な働き方を応援するとして、給与所得控除の縮小と基礎控除の拡大を盛り込みました。たしかに850万円超の給与収入を得ている人が増税となり、多くのフリーランスや個人事業主は減税となります。しかし、富裕層の金融所得への優遇税制を聖域としているため、所得格差の是正には程遠い状況です。さらに19年10月に10%への消費税増税を強行すれば、格差はますますひどくなり、国民生活も日本経済もどん底に突き落とされます。

 いま必要なのは、税制では能力に応じた税負担です。歳出では低所得者に手厚い社会保障です。この方向こそ、国民生活を豊かにし、日本経済の低迷を打破する道です。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122303_01_1e.jpg
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122303_01_1.html

[12初期非表示理由]:管理人:宣伝多数により全部処理

2. 2017年12月23日 10:59:06 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-3054]
2018年度政府予算案について

2017年12月22日 日本共産党書記局長 小池晃


 本日、安倍内閣が決定した2018年度の政府予算案は、大企業優先で暮らしに冷たい「アベノミクス」をさらに進めるとともに、9条改憲策動に合わせて、いよいよ本格的に歯止めなき大軍拡への一歩を踏み出す重大な予算案となった。

 医療・介護などの社会保障予算の「自然増」分は今回も1300億円削減され、安倍政権の6年間で小泉内閣時代を上回る1.6兆円もの大幅削減となった。とりわけ、13年度から3年連続で切り下げられた生活保護費のさらなる削減を打ち出したことは重大である。「格差と貧困」の是正を求める国民の声に背を向け、富裕層の金融所得への優遇税制を聖域としながら、貧困層にはいっそうの負担を強いる安倍政権の姿勢は断じて容認できない。

 安倍首相が総選挙で「国難」とまであおりたてて公約した「幼児教育・保育無償化」「大学学費の負担軽減」などは、消費税増税を予定する19年度以降に先送りされた。その一方で、文教予算は4年連続でマイナスとなり、生活保護の母子加算や0−2歳児の児童養育加算も削減された。「子育て応援」のうたい文句とはまったく逆に、教育と子育てに冷たく、「貧困の連鎖」を助長する予算となっている。中小企業対策費や農林水産予算、地方交付税なども軒並み削減され、「地方創生」どころか地域経済の疲弊を加速させるものである。

 「生産性革命」3か年計画の初年度予算としているが、その内実は、いっそうの大企業向けの優遇策である。「賃上げ」や「IoT投資」を口実にした企業減税をはじめ、高速道路には1.5兆円もの財投資金が14年ぶりに投入され、国際コンテナ戦略港湾など大型公共投資の予算も増額された。原発再稼働と核燃料サイクル推進の予算も温存された。

 軍事費は6年連続の増額で5兆1911億円となったのに加えて、17年度補正予算でも2345億円が追加された。地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」導入関連経費、墜落事故を起こしたオスプレイ、ステルス戦闘機F35、新型空中給油機、無人偵察機グローバルホークなどの兵器が増強される。とりわけ、長距離巡航ミサイル導入のための関連経費を計上したことは、日本が初めて「敵基地攻撃能力」を保有する布石となるもので重大である。補正予算への「ミサイル防衛」予算計上とあわせて、際限のない軍拡につながる危険な予算である。日米地位協定で義務づけられていない米軍への「思いやり予算」、辺野古新基地建設などの米軍再編経費も大幅に増額され、SACO経費を含めた米軍関係3経費は過去最高の4180億円となった。

 安倍内閣の予算案は、国民の暮らしに冷たく、富裕層・大企業を優遇する政治で貧困と格差をさらに拡大するとともに、「戦争をする国」づくりを予算の面から推進するものである。国民に“貧困と戦争”をもたらす亡国の予算と言わなければならない。日本共産党は、憲法を守り、生かす政治への転換をめざして、政府予算案の抜本的な組み替えを要求するものである。

登録テーマ: 予算

http://www.jcp.or.jp/web_policy/2017/12/post-770.html

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3. 2017年12月23日 14:48:32 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-3052]
2017年12月23日(土)

庶民のため税金使え

消費税廃止各界連など 署名に反響

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122304_02_1.jpg
(写真)消費税増税中止署名をする女性(右)=22日、東京・新宿駅前

 消費税廃止各界連絡会と中央社会保障推進協議会は22日、東京・新宿駅前で、安倍晋三政権による2019年10月からの消費税増税の中止署名を呼びかけました。7団体から29人が参加。増税が前提の18年度与党「税制改正」大綱を批判するビラ入りティッシュを配りました。

 年末で慌ただしく行き交う人波のなか「親も増税してほしくないといっている」(中学3年生の男子)、「安倍一強にノーを突き付けたい」(女性)など77人が署名しました。

 年金生活者の東京都新宿区の女性(84)は「娘がいるから生活できている。税金は微々たる収入で暮らす私たちからではなく、大企業から取ったらいい」と署名して語りました。

 「税金の使い方がむちゃくちゃ」。東京都在住の男性(70)は「安倍政権はどれだけ国民から搾り取るのか」と筆をとりました。

 全国商工団体連合会の鎌田保副会長は「大企業だけもうけさせる経済政策をやめさせ、庶民、労働者、中小業者がいきいきと暮らせる税金の集め方、使い方へ、一人ひとりの署名でぜひ実現させよう」と述べました。

 日本共産党の笠井亮衆院議員は「1%の富裕層や大企業のための政治から、99%の国民のための政治に変えよう」と訴えました。

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4. 2017年12月23日 15:53:32 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-3051]
2017年12月23日(土)

来年度政府予算案


 安倍晋三政権が22日に閣議決定した2018年度と17年度補正予算案の主な項目の特徴を見ました。

雇用 「限定正社員」など推進

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(写真)ハローワークで求人を探す人たち=川崎市

 社会保障関係予算のうち雇用労災対策費は、17年度比1・4%増の373億円。安倍晋三政権による「働き方改革の推進」を掲げています。

 安倍政権は「働き方改革」の一環として、正社員より労働条件の水準が低い「限定正社員」などを推進しています。「同一労働同一賃金の実現」は803億円。17年度から250億円の増額です。非正規雇用労働者の待遇改善のため、正社員への転換や処遇改善などに取り組む企業を支援するとしています。

 「生産性向上、賃金引き上げのための支援」9億円(17年度比5億円増)を計上しています。賃上げ支援というものの、対象は設備の導入など「生産性向上」です。

 長時間労働の是正は19億円(同15億円増)です。労働時間の縮減等に積極的な中小企業を支援するとしています。


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 非正規雇用労働者を対象とする国家資格取得等の職業訓練コースの拡充に379億円(17年度比292億円増)を計上するなど、「人材投資の強化」を挙げています。教育訓練給付には159億円(同22億円増)としています。18年1月に給付率等を拡充する専門実践教育訓練給付を含めます。

文教 「無償化」公約先送り

 文教関連予算は17年度比34億円減の4兆488億円で、4年連続のマイナスとなりました。安倍首相が「国難」だと総選挙であおりたてた幼児教育や高等教育の無償化は、非課税世帯などごく一部に限定した上、消費税を増税する2019年以降に先送りされました。

 小学校の英語の授業増に対応するため、英語の専科教員を1000人増やすなど、加配定数を1210人増やしました。日本共産党が国会で確保するよう求めたものです。教職員の働き方を改善するため、中学の部活を指導する「部活動指導員」や教員の事務を補佐する「スクール・サポート・スタッフ」を新たに7500人配置します。一方、少子化による自然減を差し引くと、教職員定数は前年度から2861人減となります。

 幼児教育の無償化に向けて、年収360万円未満の世帯の幼稚園の保護者負担を軽減します。第1子は月4000円、第2子は月2000円引き下げます。

 学生や保護者の運動で実現した返還不要の給付型奨学金は、支給枠を2万人分増やします。しかし支給対象となる非課税世帯の子どもだけで約6万人いるため、さらなる拡充が必要です。国立大、私立大の授業料の減免を拡充します。

原発エネルギー 将来まで原発維持§H線

 エネルギー対策特別会計(経済産業省分)は、7798億円(17年度比276億円減)を盛り込みました。

 政府は「エネルギー基本計画」で30年度に発電電力量の20〜22%を原発で賄うと掲げています。将来にわたって原発を維持するための予算が並びます。

 「原子炉の安全技術の強化」に35・6億円(0・5億円増)、高レベル放射性廃棄物の地層処分に関する技術開発委託費に37・6億円(1・5億円増)を計上しました。広島高裁が四国電力伊方原発3号機で運転差し止めを命じるなど原発の危険性を指摘する声が高まっていますが、政府は原発再稼働路線にしがみついています。

 原発輸出を進めるため、海外原子力施設の使用を支援する人材の育成に予算を割り当てています。「電源立地地域対策交付金」に822億円、「原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業」に56億円を盛り込みます。多額の交付金で原発の維持を自治体に認めさせています。

 火力発電の技術開発や海外展開に131億円を盛り込みました。化石燃料は多くの温室効果ガスを排出するため、パリ協定の発効で高まる地球温暖化対策の機運に逆行します。

 低炭素エネルギーの対策予算として太陽光などの研究開発などに1187億円(13億円減)と減額しました。

IT・情報 大企業優遇の項目並ぶ

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(写真)通信技術の見本市「InterBEE(インタービー)2017」に出展する日立製作所=11月16日、千葉市

 安倍政権の経済政策「未来投資戦略2017」は人工知能(AI)などの先端技術を産業や生活に導入する「ソサエティー5・0」を成長政策の目玉として推進しています。18年度予算には「生産性革命の一環」として先端技術の開発に予算が重点配分されています。

 大企業中心に先端技術の開発が進んでいるため、大企業を優遇する予算項目が並びます。経済産業省は、高速処理を可能とするAIチップやロボット技術などの開発に164・9億円を盛り込みました。15年度から新エネルギー・産業技術総合開発機構が実施している「次世代人工知能・ロボット中核技術開発」は三菱電機やパナソニック、日本電気などの民間事業者に交付金を支給し、AI開発を委託しています。

 小型電動車や小型バス、トラックなどの「高度な自動走行システム」の実用化をめざすとして、研究開発・実証事業に35億円(17年度比9億円増)を計上しました。16年度から始まった5年間の事業で、国立研究開発法人「産業技術総合研究所」が幹事機関となり、日立製作所、ヤマハ発動機、豊田通商などの民間企業とともに事業を進めています。

 文部科学省は「ソサエティー5・0の実現に向けた重点分野への戦略的配分」として179億円(133億円増)と増額しています。

公共事業 住民無視の大型開発

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 公共事業関係費は5兆9789億円で、6年連続の増加となりました。

 「効率的な物流ネットワークの強化」として、道路網の整備に、17年度比4・6%増の2283億円を計上。住民の反対を無視して進められている東京外かく環状道路など三大都市圏環状道路や、空港・港湾へつながる道路の整備を含みます。財投融資1・5兆円も投入されます。国際コンテナ戦略港湾等の機能強化は、同0・5%増の766億円です。

 首都圏空港等の機能強化として同2・3%増の150億円を計上。2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会などに向けて羽田空港では、発着便本数を増やすために都心上空を飛行するルート変更が計画されています。騒音被害や落下物など事故の危険があり、批判が広がっています。

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(写真)外環道の工事現場=東京都練馬区

 整備新幹線には17年度と同じ755億円を計上。北海道、北陸、九州新幹線の延伸部を含みます。

 7月の九州北部豪雨など、水害・土砂災害が起きた地域の再度災害防止対策は492億円(17年度比24%増)です。道路・河川管理施設等の老朽化対策に道路3683億円(同6・5%増)、河川管理施設等1986億円(同1・8%増)をそれぞれ計上。防災・安全交付金は同0・5%増の1兆1117億円です。

軍学共同 2年連続の100億円超

 防衛省が大学や企業などに研究資金を提供する「安全保障技術研究推進制度」は101億円で、2年連続で100億円の大台を超えました。同制度は安倍政権が15年度に創設。17年度に予算は16年度比で18倍化し、110億円に激増しました。

 同制度は、防衛省が1件当たり最大20億円(期間5年)を提供し、将来軍事に役立つ可能性がある科学技術の研究を委託するもの。ステルス技術や無人機技術につながる研究内容が含まれています。防衛省職員が進み具合をチェックします。

 「研究者版・経済的徴兵制」との批判の高まりや、日本学術会議が「政府による研究への介入が著しく、問題が多い」とする声明を発表したことで慎重な姿勢が広がり、大学からの応募は連続で減少。巨額の予算を維持することで、安倍政権は軍学共同の障壁を崩そうとしています。

中小企業 「稼ぐ企業」に支援偏る

 中小企業対策費は、17年度比39億円減の1771億円を計上しました。一般会計予算額に占める割合はわずか0・18%であり、過去最低です。減額の要因として信用保証制度を運営する日本政策金融公庫への出資金の減少を挙げています。

 18年度予算案に「地域中核企業・中小企業等連携支援事業」として161・5億円(6・5億円増)を盛り込みました。同事業は「地域経済における稼ぐ力の好循環の実現」を目的とする地域未来投資促進法に基づきます。「稼ぐ力」のある一部の企業に偏った支援をすることになります。補正予算案では革新的な商品やサービスの開発のための設備投資支援に1000億円、IT導入支援に500億円を計上しました。

 経営者の高齢化などによる後継者対策として事業引き継ぎ支援事業に68・8億円(7・7億円増)を計上。

農業 転作・大区画化を推進

 農林水産関係予算は、17年度比50億円減の2兆3021億円です。政府による米の生産調整(減反)を廃止することに伴って、生産調整に協力する農家へ支払っていた米の直接支払交付金(17年度当初は713・8億円)を廃止しました。

 他方、米からの転作を進める水田活用の直接支払交付金として17年度比154億円増の3210・5億円を計上。農地の大区画化や水利施設の改修を進める農業農村整備関連事業に328億円増の4348億円を充当。来秋から加入申請が始まる収入保険制度に向け、その保険料や積立金の国庫負担分として、新規に260億円を計上。この3費目の増額分の合計が742億円となり、米の直接支払交付金の廃止分を充てた格好です。周辺海域で増える外国漁船の違法操業対策に148億円を充てました。

地方財政 一般財源総額、前年並み

 地方交付税や地方税など自治体の裁量で使える「一般財源総額」は、62・1兆円で17年度並み(0・1%増)でした。

 地方税収の4千億円増を見込んだことに伴い、地方交付税は17年度比3千億円減の16兆円。財務省は自治体の基金残高増を理由に地方交付税の削減へつなげようとする構えを見せていましたが、地方の反発もあり18年度予算には影響しませんでした。ただ19年度予算に向けた議論では、攻防が激しくなることが予想されています。

 また、徴税強化や給付抑制、プライバシー侵害の危険があるマイナンバー制度推進のための予算は前年度から40億円を増額し、270億円が計上されました。

 リーマン・ショック(08年)後の景気対策として設けられ、17年度は2千億円計上されていた「歳出特別枠」は廃止されました。

科学技術 「もんじゅ」廃炉に25億円

 科学技術振興費は1兆3159億円で17年度比114億円増えました。伸び率は0・9%で17年度と同じです。

 「光・量子飛躍フラッグシッププログラム」22億円、「ソサエティー5・0実現化拠点支援事業」7億円、「官民研究開発投資拡大プログラム」100億円などが新規事業として盛り込まれました。いずれも、研究機関と大学の研究成果を大企業のために使う「イノベーション政策」推進をうたっています。

 ノーベル賞受賞者を含む著名な研究者が基礎研究充実のための施策を求める中、資金面で支援する「科学研究費助成事業(科研費)」は2286億円で17年度比2億円増とほとんど伸びていません。

 廃炉が決まった高速増殖炉「もんじゅ」は17年度と同じ179億円が計上されました。このうち廃炉経費が25億円を占めています。

ODA 「インド太平洋戦略」で増

 一般会計の政府開発援助(ODA)予算は、17年度比11億円増の5538億円となり、3年連続の増額となりました。政府は、「安倍政権の『地球儀を俯瞰(ふかん)する外交』を推進していく観点から、3年連続の増」だと説明しています。

 外務省分のODA予算も4344億円(17年度比1億円増)と8年連続増となり、安倍晋三首相が提唱した「『自由で開かれたインド太平洋戦略』の具体化」に向けた措置としています。

 インド洋と太平洋がつなぐアジア・アフリカ地域の安定と成長を目指す同戦略には、外務省予算案で333億円(17年度比116億円増)を計上。安倍首相は11月、来日したトランプ米大統領との首脳会談で、戦略の実現に向け連携を呼び掛けていました。同地域で影響力を増す中国に対抗する狙いがあります。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-23/2017122305_01_1.html

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5. 2017年12月24日 10:32:16 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-3044]
2017年12月24日(日)

「ミサイル防衛」2兆円突破

当初想定の2倍、際限ない浪費

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-24/2017122401_04_1.jpg
 北朝鮮の弾道ミサイル対処を口実に政府が2004年度に導入した「ミサイル防衛」(BMD)の整備経費が累計で2兆588億円にのぼったことが分かりました。04〜17年度の予算額と06、12、16年度の補正予算額、17年度補正予算案、18年度予算案の合計。

 政府は当初、導入経費として「概(おおむ)ね8000億円〜1兆円」としていましたが、倍増したことになります。この間、イージス艦への「ミサイル防衛」能力追加や自動警戒管制システムの改修、新たな迎撃ミサイルの取得、早期警戒レーダーの配備などを続けました。

 さらに政府は、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」2基の導入を閣議決定し、18年度予算案と17年度補正予算で調査費など計35億円を計上しました。1基あたり約1000億円にのぼります。しかし、配備は早くても23年度となり、その時点で北朝鮮の弾道ミサイル能力が上回っているとの見方が防衛省内でも出ています。

 また、「イージス・アショア」では最新の迎撃ミサイル「SM3ブロックIIA」を使用する計画ですが、ようやく今年に入って発射実験を開始したばかりで、成功確率は50%にとどまっています。

 このままでは2兆円すら大きく超え、際限のない軍拡に踏み込んで税金の浪費を続けることになります。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-24/2017122401_04_1.html

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