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日銀のマイナス金利政策が失敗だったという話
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/51735747.html
2017年12月18日 小笠原誠治の経済ニュースゼミ
マイナス金利と聞いても驚くことがなくなった昨今ですが…
でも、マイナス金利のせいで、例えば顧客から集めた保険料を運用することによって儲けを出す仕組みとなっている生命保険会社などは大変な目に遭っているのです。
銀行も同じことです。
そういう大変な状況にあるなか、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、その預金の預け先である銀行が日銀に支払うマイナス金利分を負担する方針を固めたとの記事に接しました。
いつまでこんな異常な政策を続けるつもりなのでしょうね?
ということで、本日は、マイナス金利について考えてみたいと思いますが…
今から2年弱ほど前に発表した日銀の説明内容を振り返って頂きたいと思います。
「個人の預金金利はマイナスにはならない?」 「ヨーロッパでは日銀よりも大きなマイナス金利にしていますが、個人預金の金利はマイナスにはなっていません。」 「マイナスにはならなくても少しは下がるでしょう?」 「普通預金金利は0.02%だったのが、0.001%になりました。」 「それで消費が悪くなったりしない?」 「100万円預けて1年間の利息が200円だったのが10円になったということです。消費を悪くするほどの規模ではありませんよね。」 「もともと200円しかもらえなかったんだ。それがひどいんじゃない?」 「そのとおりですね。100万円預けた時の利息が1000円未満になったのは1999年。もう15年以上、預金金利はとても低くなっています。でもそれは『デフレ』だったからで・・・」 「デフレって何?」 「物価が毎年のように下がることです。日本は15年間もデフレでした。」 「物価が下がって何が悪いの?」 「デフレで物価が上がらないということは、会社の売上げも増えないので、給料も上がりませんでした。日銀が『異次元緩和』をやってきたこの3年間で、会社はかなり儲かるようになって、春のベースアップ(給料アップ)も復活しました。デフレでなくなれば、給料も毎年上がるようになります。」 「デフレだと金利も低くなるの?」 「デフレや不況のときに金利を上げてしまうと、もっと景気が悪くなって、給料や物価はもっと下がってしまいます。日本ではデフレの間も失業者が大量にでることはありませんでした。何とかやってこれたのは、金利を低くしていたからです。」 「金利を上げた方がみんな利息でお金を使うのに・・・」 「みなさんの家の収入の大部分は給料ですよね。金利を上げて利息収入を増やしても、それで景気が悪くなって、給料が下がったり、職を失っては何もなりません。」 「じゃあどうしたらいいの?」 「デフレから完全に抜け出すしかありません。そのために、今はがまんして金利を低くして、もっと景気を良くして、物価をもう少しだけ上げていくということです。」 「でも異次元の緩和とかマイナス金利までしなくても・・・」 「15年もデフレが続いたので、みんなそれが当たり前になってしまいました。それを変えるには、思い切った手を使わないとだめです。」 「マイナス金利ってそんなに効果あるの?」 「マイナス金利にしたあと、住宅ローンの金利は下がって、10年固定で借りても1%以下になっています。銀行のローンセンターは大忙しだそうです。会社が借りるときの金利も下がっています。みなさんが家を建てようとしたり、会社が工場やお店を建てたりするときは有利になります。」 「そうすると銀行が損しない?大丈夫?」 「たしかに銀行にとっては、預金金利はマイナスにならないのに、貸出金利は下がるので、その分儲けは少なくなります。」 「でも大丈夫です。日本の金融機関は、リーマンショックでも傷ついていないし、とても健全です。去年もたくさん収益を上げています。日銀の預金でもマイナス金利にするのは一部だけにして、あまり銀行が困らないようにしました。」 「本当にそれでデフレから抜け出せるの?」 「みなさん忘れているかもしれませんが、3年前まで物価はマイナスでした。今は、ガソリンのように世界中で下がっているものを除くと、物価は1%以上上がっています。『もうデフレには戻らない』というところまで、あと少しです。この3年間、『異次元緩和』は、たしかに効きました。それをもっと強力にするということです。かならずデフレから抜け出せます。」 「もう1%も物価が上がっているなら、十分でしょう。」 「景気はいい時も悪い時もあるから、ある程度バッファーがないとすぐにデフレになってしまいます。飛行機だって地上ぎりぎりは飛べないでしょう。だから、日本銀行は2%の緩やかな物価上昇を目指しています。この2%というのは、アメリカもヨーロッパも同じで、世界共通です。」 「デフレを脱却すれば預金の利息も増える?」 「デフレから完全に抜け出せば、景気も良くなって、日本経済はもっと元気になります。そうすれば、預金金利も上がります。銀行にとっても、貸出金利を上げても大丈夫になります。これはみんなのためなのです。」 「話を聞くとわかったような気もするけれど、『マイナス金利』と聞いて不安になってしまったんだよね。」 「『マイナス』という言葉の響きも悪かったかもしれません。それと、今、世界中で金融市場が不安定になっていて、『ニューヨークで株価が下がった』とか『中国から資金が逃げてる』とか、心配なニュースが多い。このイメージと重なったのもあるでしょう。」 「でも、日本の会社は、全体でみると、史上最高の収益になっていて、経済は良い方向に向かっています。それに、この政策はとても強力です。いずれ『プラス』の効果がはっきり出てきて、明るくなってくると思います。」 |
まあ、全体の印象として、国民がマイナス金利に対して抱く危惧感を和らげる内容になっていると思います。
マイナス金利政策を採用することにしたのも、デフレが長く続いているからだ、と。
従って、デフレから脱却すればマイナス金利は撤回される、と。
そして、マイナス金利を採用すれば、その強力な効果のためにデフレ脱却は十分可能である、と。
マイナス金利の弊害として、利子収入が減るので消費が抑えられるとか、銀行の経営を圧迫するのではないかとの批判があるが、大したことではありません、と。
如何でしょうか?
少なくても全然デフレ脱却の兆しはないのですが…
そしてまた、マイナス金利によって銀行の決算に悪影響が及んでいることが明らかなのですが…
だから、GPIFが、民間銀行が支払うべきマイナス金利分を負担するなんてことになった訳です。
マイナス金利によって国内の設備投資を促進するような状況になっていれば別ですが、そのような効果は全くないのですから、むしろ金利を正常な水準に戻し、そして預金者にそれなりの利子収入を確保してあげることこそ消費の下支えにもなると考えるのですが、如何でしょうか?
安倍政権が、賃上げを産業界に要請するならば、預金者のために利上げ(といっても、正常な水準に戻すだけのことですが)を要請しても当たり前ではないのでしょうか?
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