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中国では、リコールされる製品があってもメーカーが積極的に告知して欠陥商品を回収しようと努力するケースは極稀。欠陥商品を認めてしまうと、悪質な消費者から法外な要求をされることも考えられるためだ。写真は筆者提供。
<コラム>日本の常識は中国の非常識、中国ではあり得ないリコールの神対応
http://www.recordchina.co.jp/b224671-s165-c30.html
2017年12月6日(水) 23時20分
2017年11月、来日して7年目の中国人KPさんは、ダイキンの空気清浄機のフィルターを交換しようと通販サイトにアクセス中に、7年前に購入した空気清浄機がリコール対象商品であることを知った。
そこでリコール受付センターに電話をかけ、空気清浄機を修理のため引き取りに来てくれることになった。その後(21日)、リコールセンター担当者からの連絡で、リコール対象カ所以外にも故障カ所が見つかり、修理が困難なため後継機種(新品)に交換してくれるとのこと。「乾燥しているので早めに空気清浄機を送ってください」とKPさんは頼んだ。
23日の朝、新しい後継機種の空気清浄機がヤマト運輸・宅急便で届いた。従来品と比べると大きくモデルチェンジされ、少しスリム。加湿のための水入れが小さくなり、従来品より格段に使いやすい。
中国では、リコールされる製品があっても、メーカーが積極的に告知して欠陥商品を回収しようと努力するケースは極稀。以前あった高速鉄道を地中に埋めてしまう行為に象徴されるように、ミスを認めず誤魔化そうとすることもある。
根底には、欠陥商品を認めてしまうと、悪質な消費者から法外な要求をされることも考えられることがある。メーカー、消費者の双方が疑心暗鬼に陥り、信頼関係が保ちにくい国民性もある。
世界的な空調メーカーであるダイキンは、アジアではブランド力が強く、家電メーカーとは違う基本性能の耐久性の高さで定評がある。リコールセンターの電話受付は24時間対応で親切丁寧だ。日本では常識的なことかもしれないが、中国を含めた新興国のメーカーではあり得ない、日本の「神的」な対応は安心の非常識だ。
■筆者プロフィール:LampangZ
1961年生まれ、東京出身。アジアでの体験談を中心に、どうしてこんな状況なんだろう、なぜなんだろうをお伝えします。アジアは不思議が詰まっています。
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