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無期限無利子国債を推奨する三橋貴明のとんでも理論
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/51734411.html
2017年11月28日 小笠原誠治の経済ニュースゼミ
突然ですが、貴ノ岩の頭部が医療用ホッチキスで縫合されている写真が公開されています。
先日私は、もし貴ノ岩が頭部を10針縫ったという主張が本当でないと判明した際には、貴乃花への批判がいっそう厳しくなるだろうと書いただけに、この写真を見て少なからず驚いています。
ただ、それでもなお少しだけ疑問が残ります。
この写真は本当に治療を受けたときの写真なのか、と。
もしかしたら、その後、発言の信憑性をもたせるためにあとから医療用ホッチキスを打ってもらった可能性はないのか、と。
でも、それでも日馬富士の暴行と、その現場にいて暫くその暴行を見ていた白鵬の行為は非難されてしかるべきなのは、そのとおりです。
話は変わります。
森友学園疑惑がまた国会で追及されています。
大変結構なことです。
少なくても安倍総理或いは昭恵夫人が国有地の売買に関与したことは余りにも明らかではありませんか。
要するに、クロ決定と断じてもいいほど。
それにも拘わらず、財務省は価格の交渉はしていないとか、全く説得力のない説明を繰り返している訳です。
バカバカしいったらありゃしない。
バカバカしいと言ったら、かつて日銀の審議員を務めていた中原伸之氏が、永久国債を発行することを主張しているのを知って、これまた驚いたというか呆れてしまいました。
日経の記事です。
黒田東彦氏が日銀総裁となってから4年半ほど。異次元といわれた大規模な金融緩和はアベノミクスの第1の矢として注目された。最近は副作用への指摘も増えてきた緩和政策はどう再構築すべきなのか。安倍晋三首相に近いとされ、かつて日銀審議委員を務めた経験がある景気循環学会の中原伸之会長に聞いた。(中略) ――これから景気が悪くなる時に備えて金融緩和の余地を作る「金融政策の正常化」を模索すべきだとの意見があります。 正常とは一体何を指すのか。金融緩和の出口を語る人は経済のどんな将来を見通しているのか教えてほしい。黒田総裁が出口を語らないのは見識だ。低い成長率、低い資本利益率の時代が続くのに、これまでと同じような考えでは乗り切れない。 今は日銀が国債を買う量を減らすと言っただけでも円高になる。金融政策は元には戻れない。日銀の総資産は500兆円にのぼるが、当分の間、抱え続けることを考えないといけない。 ――次期総裁の任期中にとるべき金融政策は何でしょうか。 日銀の総資産は危機対策として100兆円ほど増やす余地はあるだろうが、金融政策だけでできることは限られている。財政出動との両輪で景気を刺激すべきだ。日銀が保有する国債のうち、約50兆円を無利子の永久国債に転換する。償還の必要がなくなるので、政府が新たに期間60年の建設国債を発行できる。政府が防災対策などに10年間で100兆円のインフラ投資をする。(後略)』 |
この人、インフレターゲットを推奨していた人ですが、それが失敗に終わった今、金融政策だけでは十分でないので財政出動をするために永久国債を発行したらどうかなんて言っているのです。
皆さんは、この人の意見をどのように評価するでしょうか?
私は、全くこの人の意見は的を得ていないと考えます。
この人、景気を刺激するために財政出動も必要だと言っている訳ですが…
雇用市場を見れば、今問題なのは失業率が高いことではないどころか、人手不足が問題になっているのです。そして、また、総需要と総供給の関係をみれば、これまたかつての需給ギャップは既に解消しており、むしろ供給不足が問題になっているのです。
何故、そのような状況で金融緩和策や財政出動が必要になるのか?
おかしいでしょう?
正しい判断かどうかは別として、インフレ率が目標値の2%に達しない状況だから金融緩和を強める必要があるというのであれば、取り敢えず論理の一貫性はあるとも言える訳ですが…
それにしても永久国債の理解も全くおかしい!
永久国債は償還の必要がないように言っていますが…本来の永久国債の意味は、償還時期を定めないというだけのことで、例えば、政府の都合でいつでも償還ができるのが永久国債というものなのです。
それに、仮に元本を将来に渡って支払うことがない国債というものを作り出したとして、それに対して利払いもない国債なんてあり得ないのです。
貴方がお金持ちだと仮定してみましょう。
貴方は100億円ほど余裕資金がある、と。
そのときに、政府が無利子の永久国債を発行すると発表したとして、貴方はそれを購入したいと思うか?
もちろん、ノーに決まっていますよね。
だって、投資した元本が戻ってくることもなければ、利子も支払われないからなのです。
もし、それなりの利子収入が約束されているのであれば、仮に元本の償還が保証されていなくても、それはそれで十分ペイすることもあり得ますが。
これ、資産の現在価値の考え方を理解している人にとっては常識ですよね。
でも、世の中には、このあり得ない無利子の永久国債を発行することを推奨する輩もいる訳です。
三橋貴明氏がその人です。
現時点で、すでに日本銀行が保有する国債は政府の「実質的な負債」ではありません。理由は、日銀が日本政府の子会社で、親会社・子会社間のおカネの貸し借りは、連結決済で相殺されてしまうためです。 日銀が保有する国債について、償還の必要はありません。永久に借り換えをすればいいだけで、かつ利払いも不要です。親子間の利払いも、連結決算で相殺になります。 (中略) とはいえ、それでも、 「日銀が保有しているとはいえ、借金は借金だ〜っ!!!」的な会計が分からない国民が多数派でしょうから、中原氏の提言の通り、日銀が保有する償還期限がきた国債から、順次、無期限無利子国債に交換してしまえばいいのです。 (中略) 「あ、何だ。その程度の問題なのか」 と、人々が思い始めれば、消費税増税も、PB黒字化目標も、「意味がないどころか、むしろ害悪」であることが、ようやく知れ渡ることになります。 (中略) ● 日本政府の負債は100%日本円建てで、子会社の日銀に国債を買わせることで、政府は実質的な返済負担を消せる。 ● 政府が無期限無利子国債を発行し、日銀保有の国債と交換してしまえば、名目的にも返済負担が消える 無論、「政府の負債は増えるもの」であることは承知していますが、ことは「レトリックの戦い」なのです。 |
確かに、無利子永久国債を個人の投資家が買いたいと思うことはなくても、日銀にそれを引く受けさせることは法律を改正すれば理窟上可能であるでしょう。
しかし、そのようなことに手を染めてしまうならば、そもそも政府が政府紙幣を発行することと同じようなことになってしまいます。
でも、政府紙幣の発行を認めるのであれば、何故日銀券を発行するようなことをしているのか、と。
三橋氏は、日銀は政府の子会社であるから、親会社の政府と子会社の日銀の債権債務が帳消しになると主張しますが、れはそうであっても、日銀は日銀券を発行することにより債務を負う訳で、その債務は帳消しにならずに今度は政府の負担として圧し掛かるのです。
三橋氏は、そのことについては敢えて無視しています。或いは、そのことについて全く無知であるのでしょうか?
それに、もしこの方法によって財政問題が解決できるのであれば、どこの国だって財政問題など起り得ないし、起こったとしてもすぐ解決できてしまうではありませんか?
さらに言えば、そもそも国民から税金など徴収する必要もない、と。
必要な税金分は、全て政府紙幣を発行するか、日銀に国債をすべて引き受けてもらえばいいからです。
年金の財政問題も、即座に解消!
しかし、そうなってしまうと、国民は働くなっても食っていけることになる訳ですが…
本当にバカ言ってんじゃないよ、と言いたいです。
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