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株式市場の変調
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/53011940.html
2017年11月09日 在野のアナリスト
トランプ米大統領の訪中、どうやらしたたかな中国に丸め込まれた印象です。28兆円の商談とも報じられますが、これまで動く、動くと言っていて止まっていた案件の焼き直し。また米GSと組んだファンド、という話も運用難の中国政府系ファンドが、米金融機関のノウハウを得て投資機会を拡大するため、とも言えます。見かけの金額に満足し、北朝鮮への対策ではかなり譲歩した。結果、トランプ氏は北朝鮮をダシに使い、日中韓から好条件をひきだしただけ、に終わったのです。ということは、圧力も長期戦を余儀なくされることとなり、拉致問題の解決については二の次、三の次にならざるを得ないのでしょう。
今日の東京株式市場は乱高下でした。私の知り得る範囲と、噂なども加味して今日の相場を説明すれば、取引開始段階から、先物が現物を上回るギャップの状態で推移しました。それをみて、今日も買い方優位、とみてアルゴリズム取引で買いのスイッチを押した。そうした買い方が多くいたことで、前場は見せ玉をつかわずとも買い上がった。
しかし昼休憩の間に利益確定売りをだす主体があって、後場は下げて始まった。それでもアルゴリズム取引でしばらくは買いが続いたものの、売りが出たという事実に焦って、利益確定売りを入れる主体が現れた。複数の主体が売りに回った、という事実にアルゴリズム取引が売りサイン点灯、とみて持ち分の処理をはじめる。高値から800円以上下げたところで、急な相場の変動に運用主体がアルゴリズム取引のスイッチを入れ直し、ふたたび買いに転じて結局は始値の水準までもどした、といったところなのでしょう。
今日は珍しく米系が大商いを演じたことからも、売り仕掛けはこことみて間違いないのかもしれません。しかし今日垣間見えたのは、アルゴリズム取引の危険性。これまで米国でも、売りのサインを点灯させないよう、下げていた相場も引け間際に切り返してプラス圏で終える、ということをくり返してきました。しかし今日、売りを仕掛けるタイミングになったのはVIX指数の下げ過ぎや、前場の上昇しすぎ、とも語られますが、よく分かりません。ただし売りのサインが出ると、特に高値警戒もあるだけに競って売りに出てしまう。今回の株高はバブルの所為でもあり、ふわふわしたマネーは逃げ足も速いのです。
特に今回、高値でつけた大きな十字線、これは相場の転換点を示唆します。欧州や日本勢など、とんでもなく大きな取引となってしまい、しこりを残した形です。それすら否定し、再度の上げ相場に転じられるのか? むしろそうならないと、今日の取引で大損した主体などはいたたまれずに売りに転じるのかもしれません。そういう意味で、今晩の米国株の動き、明日の相場つきなどが重要となってくるのでしょう。
ただし、買っていれば儲かる、という夢のような時間は終わりを告げたのでしょう。これまでも、9月は売りだった外国人投資家が買い戻したことで買いサインが点灯、とみたアルゴリズム取引が日本株を買い推奨にした。それがスタートで、ここまでほぼ一直線に上げてきました。しかし売りも、買いも両睨みにならざるを得ないのがこれからです。
未だに「企業業績が…」や「米国株が最高値だから…」という理由を相場上昇に用いる人もいますが、そんなものはすでに織りこみ済み。今時そんな理由で買う主体はありません。買うから上がる、上がるから買う、これがアルゴリズム取引の循環であり、これがここまで相場を押し上げてきた主因です。その主因が今日崩れた。約2ヶ月つづいたことでも異常でしたが、安倍ノミクスがアホノミクスと称されるように、アルゴリズム取引がアホのリズム取引となるのか? 明日は重要となるのでしょうね。
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