http://www.asyura2.com/17/hasan124/msg/424.html
Tweet |
貯蓄1000万円あっても寂しい 35歳女子の光と影
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171107-65972331-woman-bus_all
日経ウーマンオンライン(日経ウーマン) 11/7(火) 5:00配信
エステで借金をして、ゼロからのスタートで貯めました 画像はイメージ (C) PIXTA
「お金を貯めれば幸せになれるのでは?」「貯蓄が1000万円以上ある人は、好きなものが何でも手に入れられそう」という声も耳にしますが、実際はどうなのでしょうか。――今回は、エステサロン通いで借金を抱えた状態からV字回復を遂げ、貯蓄上手となったAさん(35歳)の光と影に迫ります。
M・Aさん(35歳)
医療・研究
独身、一人暮らし、彼なし
手取り月収:33万円
手取り年収:600万円
貯蓄(投資)総額:1000万円
人生満足度:40点
●エステ通いの借金というマイナスからのスタート
――M・Aさんの貯蓄は、現在1000万円。さらに投資用不動産を持っていて、その資産価値は8000万円。あわせて、なんと9000万円もの資産があります。30代前半の女性でここまでの資産をお持ちの方はなかなかいらっしゃらないと思うのですが、昔から貯められるタイプだったのでしょうか?
「いえいえ、全然そんなことはないです。実は学生時代に痩せたいと思ってエステに通って借金をしていたんですよね。その借金が、月々6万円もの返済に膨らんでしまって……。社会人になってお給料をもらうようになって、さらにエステにつぎ込み、カードの返済ができなくなって、親に連絡がいくこともありました。
そんな自分が情けなくなって、弁護士に相談に行きました。親からお金を借りて債務整理をすることにしたんです。数年かかって、借りていたお金をなんとかすべて返し終わった頃に、妹が結婚したんです。『貯蓄があったから、結婚式も色々オプション付けて豪華に挙げられたんだ』とうれしそうに話す妹の姿を見て、私自身も生まれ変わろうと決意しました。
ゼロから、貯蓄や投資を始めることにしたんです。しっかり勉強をして、同じ失敗は二度としないと自分自身に誓いました。いろいろなセミナーに行き、銀行や証券会社をどのように活用したらいいかをじっくり勉強しました」
――マイナスからのスタートで、1000万円ものお金を貯められるようになったとは、大きく変わられたんですね。普段のお金の管理は、どのようにしていますか?
「家計簿アプリ『おカネレコ』を使っています。『あとで家計簿を付けよう』と思うと付けなくなってしまうので、レジの方が商品をピッとやっている間にアプリを立ちあげて、その場で10円単位で付けてしまいます。例えば3715円だったら、3720円と入力するだけ。毎回、このアプリに使った金額を入力するだけで、お金を使った実感が湧いて、無駄遣いをやめようという意識が保つことができます。
また、お金を毎月1回だけ、その月に使う金額だけをおろすようにしました。臨時出費があれば、それを事前に把握して、そのお金だけをおろしています。それ以外はすべて貯蓄。クレジットカードなどをむやみに使って散財しないように意識しています。私は性格的に細かいことがニガテなので、これくらいのざっくりしたルールが自分には合っていると感じています。
投資信託も少しずつ始めて、現在は250万円になりました。他に、普通預金に400万円ほど、定期預金に150万円、投資信託で250万円、外貨預金に200万円あります。私の場合はゼロというよりも、マイナスからのスタートでしたが、地道に貯めていけば1000万円まで到達できるのだと分かりました。妹の言葉のおかげで、気持ちに火が付いたんだと思います。妹には本当に感謝していますね」
――貯蓄1000万円の他に、不動産投資もあるそうですね。
「はい、不動産投資もいいなと思って勉強しようと思って、いろいろなセミナーに出てみたのですが、ほとんどが勧誘目的でいいことしか言わないんですよね(笑)。
すべての話をうのみにしてはいけないなと思っていたところに、信頼できる友人から投資用不動産の仲介業者の方を教えてもらったんです。メリットだけでなく、デメリットもしっかり教えてくださる方で。不動産投資は、賃料を得るだけではなく、逆に不動産にかかる固定資産税という出費などのマイナス面もあることが分かり、そのあたりもじっくり調べてから決めました。
それらのプラスマイナスを計算すると、現在はほんの少しプラスになっている程度。ですが、もし自分が死亡したら住宅が資産として残りますし(注:団体信用生命保険があるため、万一の際は住宅ローンの支払いがすべてなくなる)、また今後繰り上げ返済をしていけば、大きくプラスになる時期も来ると思います。
不動産投資をきっかけに、政治や経済などのニュースをよく見るようになり、勉強もするようになりました。それらを全部含めて、自分にとってプラスだと感じています」
――貯蓄を意識するようになって、変わったことはありますか?
「人間関係やモノなど、自分の身の回りすべてを見直しました。自分にとって必要なもの、そうでないもの、前向きになれるもの、そうでないものを分ける『断捨離』をしたんです。以前は飲み会に誘われたら、欲張ってすべてに参加していたのですが、貯蓄を始めてからは相手をじっくり選んで行くようになりました。
そうすると、大切な人だけが周りにいるようになり、もっと大切にしたいと思って、プレゼントなどの費用は増えましたけど(笑)。でも、以前に比べて気持ちが満たされるようになったと思います。
また、部屋もきれいに見直したいと思って、洋服や食器などを厳選。部屋がすっきり片付きました。以前は『自分へのご褒美』と称してあれこれ買っていたのですが、部屋を片付けたらそれ以上汚したくないと感じるので、ご褒美の出費も減りました。不要なものをネットフリマなどで売って、少しお金になったのもよかったですね(笑)。
人間関係もモノもお金の流れも、すべてがすっきりしたような気がします」
――趣味でランニングをされていて、日々楽しんでいるというお話も伺いました。
「マラソンを始めてまだ4年ほどなのですが、どんなことにも白黒つけたい性格なので、走ってタイムがきっちり出るというランニングは向いていますね(笑)。効率よく練習すると、誰でも速く走れるようになるし、ダイエットや体調管理などにもつながるし、いろいろな人と交流ができるし、最高の趣味だと思っています。
平坦な道を走るだけでなく、最近はトレイルランといって、山を走ることにもハマっています。ウエア代もかかりますし、往復の交通費や食事代、帰りの温泉代、ケガ防止のためのマッサージ代などで何度も行くとかなりお金はかかるのですが、自分の世界が広がるので、このお金は惜しみません」
――貯蓄もしっかりあり、趣味も楽しんでいる。非常に充実していらっしゃるように思いますが、「人生の満足度が40点」と答えていただきました。
「はい、収入面や貯蓄面などは確かに充実していますが、パートナーがいないので、プライベートが充実していないなあと感じています。常に『何かが足りない』という意識が心のどこかにあるんですよね。
30歳になってすぐのときは、『彼がいなくても、貯蓄もできたし、一人で生きていくほうが楽しいし、ラクだな』と感じていたんです。でも、30代の半ばになった今は、パートナーが欲しいと切実に感じるようになりました。
『自分に何かあったときに助け合える人はいるのか?』と考えてみると、誰もいないから……。そう思うと、貯蓄はしっかりあっても、寂しさを感じます。
マラソンなどでの付き合いは多いのですが、性格的に人に頼るのが難しくて、パートナーができないのかなと思います。人を頼るということは、人を心から信用すること。でも、私は人を心から信用できないんですよね。そこが悩みです。お金を貯めれば克服できるものではないんです。
もっと若い頃だったら、『玉の輿に乗りたい』なんて願望もあったかもしれませんが、30代を過ぎた今は難しい。パートナー問題以外は充実していても、やはりこれから歳を重ねていくことを考えると、不安な気持ちになってきます。
でも、自分の人生ですから、満足度は自分で変えられるかなとも思います。自分なりにできることを模索しながら、これからも努力していきたいと思っています」
文/西山美紀 写真/PIXTA
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民124掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民124掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。