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日経平均上昇相場、いったいいつまで続くか
日経平均上昇相場、いったいいつまで続くか
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171016-00193222-shikiho-bus_all
会社四季報オンライン 10/16(月) 19:01配信
日本の株式市場は日経平均が9月8日に安値を付けてから上昇が続き一気に2015年8月の高値を抜けた。特に円安が進んだとか、好決算の発表が相次いだということでもなく、北朝鮮問題などが取りざたされる中で大きな上昇を見せている。意外高という印象もあるが、これまで米ダウ平均などが史上最高値を更新し続けている中では、出遅れ感が強かったものが見直されたという見方もできる。
■ 日経平均急騰、その要因は?
ここまで急騰した要因には、足元の景気が好調ということがあるだろう。米国株高や「選挙は買い」ということで買い直されたという面もあるのかもしれない。ただ、好調な景気がこれまで感じられなかったのが、ここにきて実感され、改めて買い直される要因となったということでもないと思う。
また、ここまで塩漬けとなっていた株式の利益が実感として出てきたというわけでもない。今回の上昇の大きな特徴を挙げるならば、日経平均に影響の大きな銘柄がけん引した相場だということになるだろう。具体的には日経平均の影響が大きい銘柄のファーストリテイリング(9983)やソフトバンクグループ(9984)、ファナック(6954)などが大きく上昇したことで指数が押し上げられ、「株式市場は好調」ということになっているのではないかと思う。
実際に10月に入ってからの連騰では、特にこの傾向が顕著だ。9月中は銀行株なども堅調な動きで指数を押し上げた面もあり、日経平均が2万円を超えるところまでは単純に「割安銘柄の買い直し」ということなのだと思う。
この異様に堅調な相場もどこまで続くのか、ということになってくるが、先週末のオプションSQ(特別清算指数)算出で持高調整が一巡、今回の上昇相場が一服となるという見方もある。実際には週明けの16日も大きく上昇する場面もあり、これまでの買いが終わったという印象はないが、そうした可能性もある。
また、選挙が終わればいったんは買いが止まるという見方もある。自民党が勝ち、アベノミクスが「信任」されたということであれば、すでに大きく上昇している相場なのであるから、「織り込み済み」となり、材料出尽くしで選挙が終わると売られるということになるのではないだろうか。
逆に自民党が負けるということになれば、アベノミクスの「不信任」ということであり、政局の混乱を嫌気するような売りが嵩んでくる可能性が高い。いずれにしてもいったん選挙が終われば調整するということになりそうだ。
また、今回の上昇がヘッジファンドなどの持高調整と考えると例年10月中旬までにポジションを手仕舞い、新たに10月後半からポジションを作るという傾向にある。今回、逆に動くのか、改めて買い直しが入るかということでこの相場の持続性が測られることになるのだろう。
今回の上昇に関しては、今年の春に「TOPIX買い、日経平均売り」というポジションを作ったヘッジファンドなどが、その巻き戻し(解消)として「TOPIX売り、日経平均買い」を行っているのではないかと思われる。この流れが変われば日経平均の上昇も止まるということになるのではないか。
今月に入ってから銀行株などが売られ、日経平均に影響の大きな銘柄が買われていたところを見ても、上述したポジション解消の動きは説明できると思う。ただ、このポジション解消が終わったからと言って日経平均が下がるということにはならないのだろうが、割高感が強まった指数に影響の大きな銘柄は手仕舞い売りに押されることになるのだろう。
米国では「債券売り、株式買い」の流れもあったが、この流れも一服となっている。足元のFRB(連邦準備制度理事会)の資産圧縮の動きや年内の利上げが織り込まれていると見た場合、ここから利上げペースが速まるのでなければ、「債券売り、株式買い」を急ぐことにはならず、当面は上値も重くなってくるのではないかと思われる。
さすがにここまで日経平均も急騰が続くと、いずれにしても値幅か日柄の調整が行われると思うが、その調整の始まる時期を考えておくということは大切なのではないかと思う。2015年8月のように好調な相場が一転して急落ということもある。ここまで急騰した相場の反動が有りうることも頭に入れておくのは、大切なことなのではないかと思う。
■ 今後の決算発表がどう影響するか
ここから始まる決算発表でも、通期業績などの見直しが少なかったり、あるいは見直されたとしても期待したほどでないという可能性も高く、そうした決算に対する失望がきっかけとなって相場全体が調整するということもあると思う。
日経平均の水準としては2万1000円を超えてきたということで1カ月間の上昇、日経平均で2000円以上の上昇となっていることから、ここからは上値も重くなるものと思われる。ただ、一方で「下がれば買い」という雰囲気も強まるのであるから、急落となったとしても2万0500円水準ではいったん下げ止まると考えて良いのだと思う。
注目銘柄としては指数に影響の大きなものは、すでに割高水準まで買われているため、好決算などの好材料でも反応は鈍くなってくるだろう。従って、指数に影響の少ないような銘柄群に目を付けたい。電子部品株であれば村田製作所(6981)や三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)などの銀行株、明治ホールディングス(2269)などの食品株、あるいは、すかいらーく(3197)など外食株も注目される。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
清水 洋介
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