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アメリカは1973年のオイルショック以降、新規原発着工はほとんどしてきていない。
http://www.asyura2.com/17/hasan123/msg/870.html
投稿者 taked4700 日時 2017 年 10 月 05 日 10:59:03: 9XFNe/BiX575U dGFrZWQ0NzAw
 

アメリカは1973年のオイルショック以降、新規原発着工はほとんどしてきていない。

原発板へ投稿するべきかと思いましたが、内容は経済のことなので経済板へ投稿させていただきます。

一般的に1979年のスリーマイル島事故で原発に対する不信が広まり、それが新規原発着工を妨げたとされているのですが、これは事実ではありません。

オイルショックによる不景気で電力需要が低下したことを理由にアメリカ国内の金融機関が原発建設に対する融資を止め、それが原発新規着工が無くなることの直接的な原因でした。

スリーマイル島原発事故当時、チャイナシンドロームという原発事故を描いた映画がヒットしていましたが、タイミングが良すぎます。

更に、オイルショックそのものも、1969年のカダフィによるリビアの無血革命がそもそもの原因です。国王が海外にいるときに、政府機関や放送局をカダフィ率いる青年将校団が占拠し、ほとんど何の抵抗もなく革命が成功しました。当時、リビア国内にはアメリカやイギリスの軍隊が駐留していましたが何ら動きはありませんでした。その後、カダフィは外国資本の石油会社を国営化して行きます。そして、原油価格の値上げを交渉し、ほとんど抵抗なく値上げにこぎつけるのです。これが当時のサウジアラビアを刺激し、OPEC全体での原油値上げにつながりました。当時、セブンシスターズという石油会社が世界の石油市場を牛耳っていて、彼らは原油値上がりによって、却って利潤を増やしたということです。つまり、OPECの値上げ分よりもセブンシスターズによる値上げ分の方が大きかったのです。当時は世界中でモータリゼーションが進み、電化も進んでいましたから原油需要が緩むことは無かったのです。

カダフィが革命を、つまり欧米からの独立を志向していることは1960年代の初めには英米軍に分かっていて、そういったことを危惧した電報が本国に駐留軍から送られていたという話があります。(「カダフィ正伝」平田伊都子著)

要するにカダフィ大佐は革命以前から原油値上げをするように誘導されていたのです。重要な点は、リビア国民がほとんど努力せず、原油採掘の実務や商取引の実態をほとんど理解していないまま2010年のカダフィ政権崩壊に至ったことです。

アメリカ国内で、1973年以降に新しく運転開始をした原発は幾つかありますが、そのすべてはオイルショック以前に着工していたものです。

アメリカ国内で原発建設が長い間無かったことが、ウェスチングハウスによる新規原発建設に関して工事費用がうなぎのぼりに増加する原因とされました。つまり、技術が継承されていなかったため、研修を何年間もやっていたというのです。これ自体がとてもおかしなことです。つまり、原発といえども一般的な鉄筋鉄骨構造物と共通点は多くあり、研修が何年間も必要だとは思えないのです。更に、現実には研修さえもやらずに、単に給与だけが支払われていて、工事はたなざらしであったという報道もありました。本来、東芝はこういった点について、事態が誘導されているということを主張して工事高騰の原因が東芝の責任ではないとしなければならなかったのですが、そういった行動を東芝は結局最後まで取りませんでした。

新規原発着工が無かったのはアメリカだけではなく、イギリスも同様です。原発の発電コストが安いという主張は様々なカラクリに支えられたものであり、アメリカやイギリスはそういったカラクリを知っていたため、新規着工はしなかったというわけです。

さて、ここからが問題です。現在、盛んに言われている温暖化。これ本当でしょうか。確かに1960年代から見ると、冬の気温が上がってきているとは思います。しかし、それは都市化による地域全体の発熱量増加が原因であるとも思えます。また、最近の夏の気温上昇はこの10年程度の一時的なものである可能性もあります。

原発の発電コストは安いと最も大きな声で叫んでいたのはアメリカです。しかし、アメリカでは既に60年以上原発の新規運転開始はされていないのです。

同様に、トランプ大統領によりパリ協定離脱がされ、温暖化対策から抜けるとアメリカは主張しています。

アメリカでは1980年にセント・ヘレンズ山の山体崩壊がありました。セント・ヘレンズ山はカスケード山脈に属し、そのすぐ西方にはカスケード沈み込み帯があります。1700年には、このカスケード沈み込み帯でM9.2のカスケード地震
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%89%E5%9C%B0%E9%9C%87
が発生しています。

また、1989年ロマ・プリータ地震、1994年ノースリッジ地震が北米西岸では発生してきて、1980年のセント・ヘレンズ山の山体崩壊が北米大陸での大規模な地殻変動の先駆けであったことはほぼ間違いがありません。

大規模な地殻変動があれば、火山噴火が相次ぎ、その結果、短期的には海底火山の熱水噴出による海面温度上昇などで温暖化が進みます。

しかし、多少の長期を取れば、確実に噴火に伴う日射量の低下で寒冷化します。

2010年のアラブの春により、カダフィは惨殺され、リビアは内戦状態に入っています。リビア国内からのツイッターやフェイスブックの発信は全くないと言ってもよく、更に、グーグルのストリートビューさえもリビア国内のものは見ることが出来ません。当然、大手通信社の報道もほとんどありません。

その状態でありながら、リビア産原油は増産だとされているのです。

アメリカのシェールオイルは以前としてかなりの規模で生産がされていますが、シェールガスは頁岩の小さな割れ目に高圧で閉じ込めらていることがあり得ても、オイルは幾ら高圧で閉じ込めてもその量が一定以上多量になることはないのです。シェールオイルはあらゆる意味で不自然です。アメリカ以外にオイル生産がされている地域はありません。シェール資源はカナダにも、中国にもヨーロッパにもあるのですが。

やがて来る寒冷化とシェールオイルのインチキを考えれば、近い将来の化石燃料高騰は明らかです。原発は動かせません。日本でも地震頻発の時代はこれから本格的に始まるからです。
 

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