http://www.asyura2.com/17/hasan123/msg/474.html
Tweet |
雑感。日本市場はつまらない。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52995389.html
2017年09月02日 在野のアナリスト
米8月雇用統計がでて、非農業部門の雇用者数が15.6万人増。市場予想は下回りましたが、FRBが完全雇用とみる水準は上回っています。失業率も0.1pt悪化したものの4.6%と堅調。賃金上昇率は前年同月比2.5%増と、なぜかここ数ヶ月同じ数字が並びますが、伸びが鈍化しているとされるものの堅調。PCEコアデフレーターが1.4%と低いことを除けば、9月19、20日に開かれるFOMCで資産圧縮に移ることがほぼ確実視されます。
一方で利上げは年内0、1回で見方が分かれていますが、インフレがすすまない現状は、利上げする理由が成り立たない。説明がつかないので、下手に利上げして景気が失速すれば、責任をすべて負わされる可能性もある。現実問題として、不可能とみてよいでしょう。しかし資産圧縮なら、金融不安のない状況で、また完全雇用も達成しているので、見直すだけの理由が成り立つ。FRBはこちらを急ぐ可能性があります。
最近は株式も為替もつまらない、という声をよく聞きます。両方とも日本市場で、ほとんど動かないからです。それは日本独自の材料で動くことがほとんどない。経済指標がでても、まったく眼中にない。それは、今の市場が日本経済で動いているわけではないから。よく株式アナリストが、企業の増額修正余地がでてきた、などと株買いをす住める発言をしますが、市場はもうそんなものは織り込み済み。そういう発言が出てから買うようでは、遅きに失しています。結果、市場は日本の動きで一喜一憂することなく、織り込み済みの内容が大きく変更されるようなことがない限り動かない、となります。
一方で、円高がすすむのは米MMFの取り組みをみても、円売りが減ってきたから。円売り、株買いのポジションの縮小とみられ、8月は外国人投資家の株売りもすすんだ。こうしたものは長期投資家の動きとみられ、日本市場を敬遠しているもの、とみられます。日銀が緩和縮小を示唆したのでもなし、海外でも変調がおきたのでもなし、このタイミングで外国人投資家が日本を敬遠しだした理由。あくまで私論ですが、生産緑地の宅地化解禁にあるのではないか? と考えます。
世界は今、不動産バブルで支えられた状況です。土地価格が上がり、経済規模が大きくなり、そこで増えたお金が消費を堅調にする。その基本は、土地が不足する。住宅が不足するから、価格が上がります。しかし日本では、ここに来て生産緑地として宅地化を制限されていた土地が、一斉に放出される。土地余り、住宅余りを引き起こすことになります。ここのところ、不動産価格を改定する動きもめだつ。それは買い手が少ないのが影響します。それでも都心だったり、駅近なら値崩れも少ないですが、生産緑地はそういう場所から少し離れた土地も多く、一気に値崩れをおこす可能性も高いのです。
日本で不動産価格が崩れれば、日本は世界から成長として取り残される形になる。しばらく期待できない、として海外勢が日本市場から手を引くのも当然、と言えるのでしょう。経済最優先、と謳っている安倍政権も、最近では信用ならない。安倍ノミクスは失敗し、世界の成長と比べると見劣りする日本。それがここに来て、土地の大量放出という問題が重なってきた。「つまらない」という言葉は否定のように聞こえますが、「つまる」の否定ではなく、独立した言葉として形容詞をつくります。日本市場はつまらない、それは成長に限界があり、安倍政権も、黒田日銀も「いきづまる」ことで、魅力がないとも言えます。「いきづまらない」という否定にならないところに、日本の限界も見え隠れする、ということなのでしょうね。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民123掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。