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三菱重工業 のたうち回る「巨艦」(下)(リニアのリスクから撤退!?)
http://www.asyura2.com/17/hasan123/msg/257.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2017 年 8 月 19 日 10:23:54: N0qgFY7SzZrIQ kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo
 

(回答先: リニア南アルプストンネル、水資源維持に残る不安 (南アルプスに穴開けていいか?) 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2017 年 8 月 19 日 10:15:16)

 この記事は表向き「三菱重工」の危機を描いたものだが。よく読むと、リニア新幹線のリスクも書いたものと解る。
 後を受けた企業は、本当に需要やリスクを予測できたのだろうか。
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2017年08月18日 12時52分 財経新聞
三菱重工業 のたうち回る「巨艦」(下)
(c) 123rf
(中)から

 日本商事仲裁協会は、裁判所を介さず商取引上の紛争を解決する仲裁機関である。今後は弁護士などが仲裁人として審理し、話し合いによる和解や法的拘束力のある判断などが下されることになるが、ここまでこじれては和解への道は険しい。三菱重工業の非を認めれば7743億円の支払い、喧嘩両成敗でも3871億円である。100%非が日立にあると判断されて初めて三菱重工業の支払いは逃れるが、果たしてそこまで完璧な勝利が見込めるのか?

【中はこちら】三菱重工業 のたうち回る「巨艦」(中)

 0〜7743億円まで今のところ着地点は見いだせないが、日立との関係が修復不可能になれば、マイナスは計り知れないだろう。しかも、三菱重工業の担当役員として日立との事業統合を主導したのが宮永俊一社長だ。事業統合前に自分が詰めたはずの南ア案件の費用負担問題で安易に妥協することはできない。

 MRJと豪華客船と南アでのボイラー建設で現在見込まれる損失の最大値は1兆5000億円にも達してしまうヴォリュームだ。東芝問題をデジャブ(既視感)としても、改めてその深刻さが際立っている。

 それに加えて、三菱重工業は2027年に開業を予定するリニア中央新幹線の車両の開発・製造から撤退し、営業車両の量産は業績不振で断念するという。通常、赤字の試験車両の開発を引き受けるのは、大幅な利益の見込める営業車両の量産を見込んでいるからだ。今回の報道だけではどのくらいの痛手を被ったのか不明であるが、未知の領域に踏み込んでの試験車両の開発である。かすり傷で済むはずがない。さらに三菱重工業にとってショックなのは、同社が撤退しても「営業車両の発注先は別に決める予定で、開業スケジュールに影響はない」とJR東海が言っているということではないのか。

 「官僚以上に官僚的」とは外部からの三菱重工業評だが、内部的には長崎から相模原まで散らばった6事業所の独立意識が強く、「重工は中小企業の集合体」との評価すら聞かれ、本社の役員と事業所長の権限が逆転することさえあったという。事業所制は現在の宮永社長に至る3代の社長の努力により事業本部制を経てようやく現在のドメイン制度に辿り着いた。しかし、本件の3つの事例に触れるだけで社内の様子を十分感じることができるのではないだろうか。“ガバナンス喪失”としか言いようのない混沌の中に三菱重工業は漂っている。果たして今の状況から逃れ出る道はあるのか?遥かに急峻な絶壁を登りきる余力を残しているのか?MRJが世界の空を舞い、南アのガスタービンが軽快な回転音を上げる日が来ることを祈るのみである。

(矢牧滋夫)
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コメント
 
1. 2017年8月19日 23:56:39 : nCB5BtahRA : nmmh8zhEt1E[278]
あまり知られていないことだが、三菱重工は鉄道車輌は得意じゃないよ。当方、かつて国鉄とJRに在籍したから分かるけど。

三菱重工が鉄道車輌に進出したのは、三菱造船時代の1925年。国鉄指定メーカーとしては、汽車製造(1972年、川崎重工が吸収。)、日本車輌、川崎造船(→川崎重工)、日立製作所に次いで5番目でした。大正時代の海軍休日で造船の仕事がなくなったから、海軍の指導で蒸気機関車製造に進出した。

C571号機 新型客車35系4000番台山口線試運転
https://www.youtube.com/watch?v=gbo1jmrM9z4

その後も製造品目は機関車(蒸気・電気・ディーゼル)と貨車、保線機械に限られ、電車の車体や気動車の車体には進出しなかった。1979年で機関車の製造を打ち切り、三菱電機と組んでいた電気機関車は、同社が川崎重工と組むことに変更しています。三菱重工の機関車は広島県の三原製作所でつくっていたね。1942年以前は神戸造船所でしたが。

三菱重工製DJ型ディーゼルエレクトリック機関車Pt2 =タイエリ渓谷鉄道=
https://www.youtube.com/watch?v=A5BuA-1G5DU

リニア車輌は、聞くところによると航空機工場の飛島工場でつくる積もりだったらしい。航空機の構造に似ているからとか言っていましたよ。

三原製作所は機関車から撤退してからは新聞輪転機をつくっていたが、これの仕事も印刷物不振であまりなくて、路面電車に進出しているみたいだが、リニア車輌の取り合いは当然、あったでしょ。三菱重工は、昔から社内で取り合いが多いよ。有名な例は、トラックのキャンターとジュピターの同門争い。

三菱ふそう・キャンター
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%8F%B1%E3%81%B5%E3%81%9D%E3%81%86%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC

三菱・ジュピター
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%8F%B1%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%94%E3%82%BF%E3%83%BC

●リニア車輌ですが、JR東海の傘下に入った日本車輌でつくるでしょ。あそこも大赤字を出したし、それだけに仕事を確保しなくてはならない。鉄道車輌メーカーは大変ですよ。日本製はコスト高いからね。国際市場での価格競争力がない。当方の親戚が勤めていた汽車製造大阪製作所も、日本の鉄道車輌メーカーの中で第一級の名門だったのですが、今はありません。その前には帝国車輌が東急車輛に吸収されているし、その東急車輛もJR東日本に吸収されている。

●三菱重工に話を戻しますが、税金に頼る官公需メーカーじゃ行き詰まりますよ。戦争負けた時に平和産業に転換するんだと決めて、スクーターに進出した時の決意が必要です。

Mitsubish Silver Pigeon C_111
https://www.youtube.com/watch?v=Fjok8W21Hsg

Mitsubishi 360 First Drive!
https://www.youtube.com/watch?v=vvpQBBYNtws
●子供の頃、乗せてもらいました。


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