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「米国債保有 中国再び首位」という記事について(小笠原誠治の経済ニュースゼミ)
http://www.asyura2.com/17/hasan123/msg/228.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 8 月 17 日 15:02:08: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


「米国債保有 中国再び首位」という記事について
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/51726809.html
2017年08月17日 小笠原誠治の経済ニュースゼミ


 日経が報じています。

 中国が再び米国にとって最大の債権国となった。6月末の国別でみた米国債保有額は、9か月ぶりに中国が日本を抜いて首位に踊り出た。

 では、何故再び首位になったのか?

 続きをお読みください。

 下げていた人民元相場が落ち着き、外貨準備のドルで元を買う市場介入を減らしたためだ。

 如何でしょうか?

 中国は為替介入を行わないようにしていると理解した人が多いかもしれませんね。

 だって、市場介入を減らしたためだ、と言っているからです。

 でも、もし、そのように理解した読者が多ければ、この記事は明らかにミスリーディングと言っていいでしょう。

 では、何故ミスリーディングなのか?

 その解説をする前に…

 では、何故中国の米国債保有高は暫くの間、日本に抜かれていたのか?

 それは、人民元が安くなりすぎたために、中国当局が人民元の買い介入を行っていたからです。

 人民元を買うということは手持ちのドルを売るということで、当局がドルを売れば当然のことながら外貨準備のドルは減る訳です。そして、手持ちのドルは米国債などの形で保有することが多いために、外貨準備のドルが減れば米国債の保有高の減少につながることが通常なのです。

 では、その人民元買い、ドル売りの介入を止めれば、外貨準備は増えるのか?

 外貨準備の減少は止まるにしても、増えることはありません。

 外貨準備が増えているということは、ドル買い介入を再開したということなのです。

 つまり、ドル買いの為替介入を再開したために中国の米国債保有高が再び増えだしたのです。

 従って、為替介入を強化したことが中国の米国債保有高が増えた理由なのです。

 但し、為替介入の向きが全く逆。

 そして、ドル買いの為替介入に伴いそのドルで同時に米国債の購入を同時に行っているということも見落としてはいけません。

 いずれにしても、中国が人民元を買い支える必要がなくなっているということは、一頃懸念されていた中国からの資本の流出が止まっているということになるでしょう。

 つまり、中国の景気も良くなっているということが想像される訳ですが…

 しかし、最近発表になった中国の7月の経済指標をみると…

 景気は鈍化しているという見方が一般的であり、なんとも言えない気がします。


 
 いずれにしても、中国当局は為替介入を止める気がないということだと思う方、クリックをお願い致します。
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コメント
 
1. 2017年8月17日 15:17:42 : 6TuWqHkuKc : ou4sZXVf4@E[3]
米国債保有、中国が再び首位 元相場安定で外貨準備増 米けん制の材料に
2017/8/17 日経新聞

 【北京=高橋哲史】国別の米国債保有額で、中国が6月末に日本を抜いて9カ月ぶりに首位となった。下落していた人民元相場が落ち着き、外貨準備を取り崩してドル売り・元買いの市場介入をしなくても済むようになってきたためだ。北朝鮮や貿易不均衡をめぐって米中関係がぎくしゃくするなか、中国が米国をけん制する材料に使う可能性もある。

 米財務省が15日発表した6月末の国別の米国債保有額によると、中国は前月末より443億ドル多い1兆1465億ドルだった。これに対し日本は205億ドル少ない1兆908億ドルにとどまり、2016年10月から維持していた首位の座を中国に明け渡した。

 中国は2000年代に入ってから輸出で稼いだ巨額のドルを外貨準備としてため込み、その大部分を米国債で運用してきた。元の対ドル相場を低く保つために元売り・ドル買い介入を繰り返し、外貨準備が急増した面もある。米国債の保有額は08年9月に初めて日本を抜いて世界一となった。

 しかし、元相場は中国人民銀行(中央銀行)が15年8月に取引の基準値を切り下げたのを機に、下げ止まらなくなる。中国経済への不安も重なり、16年の1年間で下げ幅は約7%に達した。人民銀は外貨準備を使い、大規模なドル売り・元買い介入に転じざるを得なくなった。外貨準備はピークの14年6月からわずか2年半で1兆ドル減り、今年1月に3兆ドルを割り込んだ。

 人民銀のなりふり構わぬ通貨防衛策が功を奏し、元相場は今年に入って上昇傾向を強めている。ドル売り・元買い介入は大幅に減っているもようだ。外貨準備高は7月末まで6カ月連続で増加し、増えた分で米国債への投資を拡大しているとみられる。

 「中国と米国の利益が互いに溶け合っている表れだ。双方が共に努力し、良好な経済貿易関係を維持するよう希望する」。中国外務省の華春瑩副報道局長は16日の記者会見で、中国が再び最大の米国債保有国になったのを受けてこう述べた。

 トランプ米大統領は14日、中国が米企業の知的財産権を侵害しているとして、制裁も視野に対中貿易の調査を始めるよう関係当局に指示した。背景には核・ミサイル開発をエスカレートさせる北朝鮮に対し、中国が石油供給の停止といった強力な措置に踏み出さないことへの不満がある。

 中国は米側に、北朝鮮問題と経済を切り離すよう繰り返し求めてきた。にもかかわらず米側が通商問題を絡ませてきたタイミングで再び最大の米国債保有国に浮上したことは、いざというときに米国をけん制する材料になりうるとみている。

 中国は過去にも、米国との駆け引きで最大の「債権者」としての立場を利用したことがある。

 米国が08年秋にリーマン危機への対応で大量の国債を増発した際、中国はその多くを引き受けた。11年8月に米格付け会社が米国債を格下げすると、中国国営の新華社は「米国の最大の債権者である中国は、ドル資産の安全を保証するよう米国に要求するあらゆる権利を持つ」として、軍事予算の削減を迫る論評記事を配信した。

 もっとも、米国の追加利上げが予想されるなか、元相場の下落圧力はなお強い。人民銀が再び大規模なドル売り・元買い介入に転じる可能性は残っており、そうなれば外貨準備の減少は避けられない。中国が最大の米国債保有国の地位をいつまでも保てるかは、微妙な面がある。

http://www.nikkei.com/article/DGKKASGM16H50_W7A810C1FF2000/


2. 2017年8月17日 16:56:57 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk[669]

相変わらず、勝手な思い込みで見当外れの批判をしているようだが

>中国は為替介入を行わないようにしていると理解した人が多いかもしれませんね
>だって、市場介入を減らしたためだ、と言っているからです。
>でも、もし、そのように理解した読者が多ければ、この記事は明らかにミスリーディングと言っていい

日経の読者で、そんな低レベルな理解をする人は、まず、いないだろう。


なぜなら日経の記事の中で、はっきりと

>下落していた人民元相場が落ち着き、外貨準備を取り崩してドル売り・元買いの市場介入をしなくても済むようになってきたため

と書いてあるからだ。


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