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仙台市長選と為替の動き
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52979944.html
2017年07月23日 在野のアナリスト
仙台市長選が野党共闘で、前衆院議員の郡和子氏の初当選という結果になりました。産経などは民共共闘という見出しで報じ、民進党は優勢が伝わってから支援に前向き、などともしますが、この仙台市長選は国政の縮図のような選挙戦だったことが興味深い。つまり自民県連、公明県連支持の菅原氏と、民進、社民支持、共産、自由支援の郡氏、元みんなの党の林氏、元自民の大久保氏、この4人の争いは、自民、野党連合、野党ながら自民補完勢力、傍流という4つに分類される。今後も、この構図の選挙戦が日本中で多く展開されることが予想されます。
自民はステルス戦術を強いられた、ともされますが、国政選挙になれば嫌でも前面に立つことになる。その場合はもっと悲惨な結果になることでしょう。そして自民補完勢力は、この構図では埋没が確実です。ただでなくとも多すぎる自民党議員、公認をうけられずとも議員に未練を残し、出馬することでそれも票の分散になる。野党共闘が怖いばかりでなく、与党にとっては維新までもが目の上のたんこぶ、この構図の中では邪魔な存在になりかねないのです。
また『野党共闘』と報じられることこそ、自民にとっては厄介極まりない。なぜなら、それが自民対抗勢力にみえるから。だから産経は『民共共闘』という書き方をする。自民との対立構造ではなく、『民共』という別組織にみえるよう、工夫しているのです。しかし小手先の詐術など吹き飛ばすほどの逆風が今、与党には吹いている。それが仙台市長選で明らかになったことなのでしょう。安倍氏が解散に前向き、などという話もありますが、都議選でさえ前面に立つことを恐れ、演説もできなかった人物が解散して、選挙を戦えるのか? もし安倍隠しをして大敗したら、党内の逆風が安倍氏など吹き飛ばしてしまうのでしょう。
ここにきて少し気がかりなのが、市場の動きです。先週、為替市場では円高に向かいましたが、これは米投資家が蓄え過ぎた円売りを巻き戻したもの、とみていました。しかし米MMFの取り組みでみると、むしろ増やしていた。高水準の円買いのマグマが、さらに溜まってしまった状態です。怖いのは、こうした一方的に傾きが大きくなりすぎると、その撒き戻しが一気におきる点です。しかも、今以上に円売りを入れる要因が、当面はなくなったのであり、いつどこでその巻き戻しが起きるか。緩やかならよいのですが、急になると経済的、市場的には大きなインパクトをもたらすことになります。
内閣府の経済白書でも、安倍ノミクスの失敗を意識させる内容も散見される。これはいつまでも失敗を認めないと、政策の変更もできないのと同時に、次の政権にとって負の要因を引きずることになるため。つまり徐々にですが、官僚の中でも次期政権へのシフトが起きつつある。日本の経済政策の転換点に差し掛かりつつあり、それも不規則要因として意識されるようになるのかもしれません。
政権が長期であればいい、などというのは論外です。安倍政権は、短期の成果を焦り過ぎて滅茶苦茶なことをしてきた。安倍ノミクスも、黒田バズーカもそうです。だから5年も経つと、その弊害が目立ってきたのであり、経済的には限界に近付きつつある。そこに政治的な緩みが重なって、さらに苦境に転じつつある。支持率が崖を下るように落ちていくのは、様々な要因がここで限界であることを示すのでしょう。
明日からの閉会中審査、そしてまだまだ続く重要な地方選、そして補選、安倍政権にとってはさらに苦境を意識させることにもなるのでしょう。日本に起きつつあるパラダイムシフト、安倍氏からみるとパラダイスシフト、天国から地獄へ、を目の当たりにすることになるのかもしれませんね。
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