★阿修羅♪ > 経世済民122 > 382.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
なぜ「定年後」の男性は悲惨なことになるのか イキイキしている人は2割未満?(東洋経済)
http://www.asyura2.com/17/hasan122/msg/382.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 6 月 28 日 04:16:06: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

          定年後を豊かに過ごすためのヒントとは?(撮影:今井康一)  


なぜ「定年後」の男性は悲惨なことになるのか イキイキしている人は2割未満?
http://toyokeizai.net/articles/-/177533
2017年06月27日 肥沼 和之 :フリーライター・ジャーナリスト 東洋経済


定年後の過ごし方について、具体的に考えているだろうか? 「まだまだ先のことじゃないか」と、働き盛りの読者は思うかもしれない。しかし、定年後の準備を怠って、仕事ずくめの日々を送っていると、悲惨な老後を送ることになりかねないのだ。ベストセラー『定年後』の著者である楠木新氏に、会社人生、そして定年後を豊かに過ごすヒントについて聞いた。

■定年後に直面する会社生活とのギャップ

――今年4月に刊行された『定年後』(中公新書)が10万部を突破しました。定年後の過ごし方に関心が集まっている理由を、どのように見ていますか。

私は企業から依頼を受けて、50歳前後の社員に対し、「どのようなセカンドキャリアを描くか」についての研修をよく行っています。そこで感じるのは、多くの人が定年後のことを考えていないという事実です。定年が60歳の誕生日なのか、60歳になった年度末なのか知らない人すらいました。

会社にいれば仕事があり、人との繋がりもあり、定期的に給料ももらえます。守られて日々を過ごしているので、先のことまで考えている人は少ないのです。けれど、意識すらしていないレベルかもしれませんが、「いつかは会社を離れないといけない」という漠然とした不安はあるもので、そこに本書のテーマが刺さったのかと思いますね。

――漠然とした不安とは、具体的にどういったものでしょう。

よく言われるのは、老後にいくら必要か、もらえる年金はいくらか、貯蓄はいくらか……などおカネに関する不安です。確かに最低限のおカネは絶対に必要ですし、数字として見えるのでわかりやすいのですが、実際に定年後の人たちに話を聞くと、おカネで悩んでいるのは少数派なんです。

――では、多いのはどのようなことなのですか。

会社生活とのギャップです。会社中心の生活を送っていた人が定年を迎えると、仕事や人間関係が一気になくなります。同僚と飲み会をしたり、趣味を一緒にしたりと、オフの楽しみも会社に組み込んでいた人は、それもなくなる。急に居場所がなくなって、困惑してしまうのです。そのギャップを埋めるには、会社中心の働き方を修正するか、定年後の生活を変えるかどちらかですが、すぐには難しいものです。

――会社から離れたとしても、定年後にできた時間を趣味などに費やして、日々楽しく過ごせないものなのでしょうか。

そう考えていても、実際に定年を迎えると、思っていたほど楽しめない人が多いですね。ある人は定年後に地元に帰り、趣味であるゴルフ三昧の日々を送ろうと、ゴルフ場の会員権を買いました。すると、そのうちに「ゴルフが難行苦行のようだ」と言うようになったのです。

結局、その人にとってゴルフは、会社の仕事があるからこそ成り立つ趣味だったんです。仕事の合間にあくまで「気晴らし」として楽しんでいたので、それだけになるとしんどくなる。一方で、定年後に趣味の釣りにますますのめりこみ、毎日夢中になっている人もいます。自分の趣味が気晴らしのものか、本物なのか、定年になるまでわかりづらいですが、単なる気分転換の趣味だったと気づいてから初めて次のステップに進む方も少なからずいます。

――定年後に居場所や趣味を見つけられないと、どのような弊害が現れるのでしょう。

私の知人で、家族関係がギクシャクしてしまった例があります。その人は定年後、再就職しようとしてもなかなか決まりませんでした。そんな日が続いて焦り、奥さんが友人との電話を切った後に「長い」と言ってしまったりするようになる。出かけるときは「どこに行くんだ?」と聞き、夜遅く帰ってくると、「どこをほっつき歩いていたんだ!」と怒鳴る。それで大げんかになり、子供も巻き込んで家族会議を開いたと聞いています。

多くの家庭では、夫が毎日家にいることを、妻は嫌がるんですよね。出かけるときにいちいち伝えないといけませんし、お昼ご飯を用意するのかも確認しないといけなくなるからです。私の高校時代の友人女性なんか、定年後の旦那のことをボロカスに言っていますよ(笑)。

――悲惨です……。しかもご著書の中で、定年後にイキイキと過ごしている人は2割未満という、驚きの記述がありました。

その数字は、私の先輩である60代半ばの人の見解なので、統計結果ではないのですが、そんなに大きく外れてはいないと思いますね。

■培った経験をカスタマイズする

――定年後をイキイキと過ごすために、趣味や居場所を見つけるコツはあるでしょうか。

個人事業主に会うことが1つのヒントになるはずです。個人事業主は、社会の要請や顧客のニーズと直に接していますよね。けれどサラリーマンの場合、組織を通じて間接的にそれらと接し、分業制で仕事をしているだけなのです。

たとえば、私は芸人さんの生きざまが好きで、取材などで話を聞くことがあるのですが、彼らは他人になにか言われても、決められた枠に収まりはしません。チャンスがあれば積極的に打って出て、ものにしようとしますよね。ギャンブラーの人もそうで、偶然を商売にしているので、「今日と明日が同じであるはずはない」という前提に立っています。だから、ツイていないときは、しばらく会っていない人に手紙を書いたり、いつもと違う道を通ったりして、ツキを呼び寄せようとします。これはサラリーマンにはない考えですよね。サラリーマンは自分を主張せず、人の言うことをちゃんと聞いて、毎日同じことをしていたほうが出世できる場合もありますから。

――個人事業主と接することで、サラリーマンとしての自分を見つめ直し、社会との繋がり方を考えるきっかけになるのですね。

そうですね。ほかには関心のある人、格好いいと思う人、うらやましいと思う人に近づくのも大事です。そういった人には自分を投影している何かがあり、それに気づけるヒントがあるということですから。また、話を聞く際は1人、2人ではなく、できるだけ多くの人に接することで、自分の立ち位置が見えてくると思います。

――『定年後』では、会社を辞めてもイキイキと過ごしている人の事例を紹介しています。会社員からそば屋や美容師、大道芸人など、一見するとまったく違う世界に転身した人も多いように思えますが、何か共通点はあるのでしょうか。

会社員としての経験を活かし、次のステージに行く人が多い印象です。たとえばそば屋に転身した人は、製鋼会社の現場で職人的な仕事をしていたのですが、そば作りの時は、部屋の気温や湿度を見ながら、最適な方法でそばを打っていました。職人的な仕事という意味では共通していたのです。ご本人も「鉄を打つか、そばを打つかの違いだ」と話していました。

定年になってからまったく新しいことを始めても、会社員として培ったレベルまで上げることはほぼ不可能です。これまでしてきたことをカスタマイズして、社会のニーズに応えられるものにすることが大事ですね。それと、子どもの頃に好きだったこともヒントになります。

■小さい頃に好きだったことは大人になっても変わらない

――それは具体的には、どういったことでしょう。

小さい頃に好きだったことや、コンプレックスと感じていたことは、実は大人になっても変わりません。それをうまく取り入れた人は、イキイキと過ごしていることが多いですね。

私は保険会社でサラリーマンをしながら、並行して執筆活動をしていたのですが、周囲からは「おかしなことをしている」と思われていました。編集や記者の仕事をしていたならともかく、まったく別の業界にいたためです。けれど中学の同窓会で、同級生は「お前、昔から人の話を聞いて、それを面白く話すのが好きやったからな」と納得してくれたのです。大人になると、違う自分になったように錯覚しますが、実はベースは変わっていないのですね。私は50歳前後の人たちへの研修でも、「小さい頃にワクワクしたことや、時間を使ったことを考えてみてください」と伝えるようにしています。

――何歳ぐらいから定年後に向けて準備をするべきでしょうか。

サラリーマンは40代に入った頃から、仕事中心の働き方に疑問を覚え、「このままでいいのか」と思う人が増え始めます。若手の頃は強かった「収入を増やしたい」「役職を上げたい」などの成長意欲がひと段落し、気持ちが心の豊かさの追求に向かうのです。そのときからすでに定年後は始まっていると言えるでしょう。

私が執筆を始めたのは50歳からで、それでも十分間に合いましたが、60歳から始めたらしんどいかもしれません。40代後半から検討を始めて、50歳を過ぎた頃から動き始めればベストだと思います。

■30代の会社員がすべきこと

――30代など若手の頃は、どのように定年に向き合えば良いでしょう。

30代は定年など意識せず、目の前の仕事に注力することです。それが基礎力となり、中高年になったときに、自分の選択肢やキャリアの幅を広げてくれるのです。与えられた仕事を右から左へ流すのではなく、自律した姿勢を持って仕事に取り組めば、なおいいですね。

会社は社会の要請と向き合っている存在です。そこでの経験は、会社以外の場ではなかなか得られません。若い頃はがむしゃらに働くことで自分を育て、行き詰まったら違うことを少しずつ始めるなど、年齢を経るごとに働き方を変えていくのがベストだと思います。

――在職中、それもできるだけ早いうちから趣味ややりがいを持つことが、定年後の豊かな暮らしになるのですね。

そうですね。その際も、主体的な意思が大事です。「みんながしているから自分もしよう」ではなく、自分が本当にしたいことを探す気持ちがあれば、きっと見つかるでしょう。

あとは逆説的ですが、病気やリストラに遭った、役職から降ろされたなど、不幸や挫折を経験した人はうまく次のステップに転換できている人が少なくありません。なぜ自分だけがこんな目に、という経験は、自分を見つめ直す孤独な作業を必要とします。また、所属する会社を客観的に眺めることにつながる。これらが主体的意思を育むのです。すぐには転換できなくても、時を経てみると、結果的にプラスになっている人がたくさんいますよ。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2017年6月28日 07:36:28 : 8bWlDvHVi6 : XnpJzBsBidA[23]
会社に拘束されないで生きられるということはいいものだ。頭の中まで拘束されている人が多い。

2. 2017年6月28日 08:11:45 : fGuGCb1aDA : 6_poo@NGpks[231]

「元社畜」は産業廃棄物あるいは よく言っても「廃兵」ですから

「介護施設」は捨てられた産廃収容所であり私立有料「廃兵院」です

生涯のほとんどを騙されて生きてきた社畜・産廃ですが

死ぬ前のわずかな期間くらいこの世が地獄である現実を直視しましょう

 


3. 2017年6月28日 11:51:32 : jbDvKkAmsQ : WBKM_dUGbuE[136]
廃兵になって濡れ落ち葉になるのは誰しも嫌なものだ。そうならない2割というのは実は社畜時代に自分の足下を固めている。
会社内で「辞めて欲しくない人材」になるほどの社畜ぶりを見せつけて定年後も業務に関わるか、会社外で「今直ぐにでも辞めて来て欲しい人材」をアピールして定年即転身を果たすか。
何れにしても定年までの秒読みが始まってからでは遅い。

4. 2017年6月28日 11:55:40 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[3957]

>なぜ「定年後」の男性は悲惨なことになるのか

ヒトによる

ま、仕事依存なのであれば、死ぬまで働けばいいし

そこから解脱するのも良い

ま、いずれにせよ、特に問題はない



5. 2017年6月28日 14:48:53 : L0rIHg7EJc : bjucZOzoeqk[7]
定年後でそんなに悲惨になる人が多いのかと疑問だと思う。

結局考え方次第だと思う、何事も無理をしないことだと思う、
あるがままで日々を過ごすことだと思う、何かをやりたければやればいいし、
何もしたくなければ何もしないでいいのでは、僕は60才で退職して
もうすぐ67歳になるけど、何もしていない、日々が過ぎ去りゆくのを
眺めているだけだよ、年金は少ないけど生活が出来さえすればそれでいいし、
由一、自由な時間がたっぷりあるけど、無理して何かしようとも思わない、
気が向けば読書をして、PCを見て、酒が飲みたくなれば酒を飲む、
それで一日があっと言う間に過ぎ去ってゆく。

それで良いのではないかな。


6. 2017年6月28日 19:15:21 : Tnh6yyYzO6 : K2qlRJyav58[1]
結局人は一人で生まれ、そして一人で死んでいくのだ。しかし組織は構成員に忠誠を誓わせるために学校では一人で生きていけないように教え、外食を充実させて自炊のスキルを奪い、代行サービスで家事スキルも奪い、家庭も一人で生きていけないように男女別に役割分担をさせ、年老いて体力気力が衰えた後で定年を迎えて、あるいは伴侶を失って初めて人は一人で生きて行かなければならない厳しい真実にぶち当たる。

毎日やらなければならないし若い頃からやっている者にとってさえ面倒で時間がかかり、機械化の難しい作業が多いのに歳を取ってから一から始めますなんて、それでは地獄になるのも当然である。本気で子供の将来を思うなら学校の方針など無視して受験勉強よりも家政科を重視するべきだな。


7. グーミン[51] g0@BW4N@g5M 2017年6月29日 13:22:41 : uT2wKfzRnM : 6vKoICKq8nA[51]
サラリーマンは50歳で辞めろとよく言う。
65歳まで雇用延長で勤めたとしても平均で言えば
残り10年の寿命しかない。

一生会社に命を捧げるのも人次第であるが…
それで良いと言う人もいれば、好きなことをとして
収入を得て、社会とかかわりながら生きていくと言う
のも一つだろう。

ただ動けるうちに、もう一度スキルを活かせる収入口
をいくつか持っていた方が、衰え行く身体と相談しながら
働き続けられる。

趣味を生かしたものでもよいし、新しいものでもまだ
何とか間に合う場合もある。

若さを保ちながらであれば趣味にかかわるものが「好きこそ
ものの上手なれ」
いきいきしている人はやはり周りを見ても自営業の方が
多いのも事実。

社畜としていきても終わってしまえば「空虚」でしかない
のが「会社人間」と言われる人たちだろう。

定年後数年で「故人」になってしまう人も結構多い。
50をすぎたら身の振り方ぐらいは自分で考えないと。

ただ「かみさん」に相談しないと「離婚」に追い込まれる
ことも多いので注意を。


8. 2017年6月29日 19:23:43 : 4YYrzdxdME : kL37DvJ@@K4[245]
自己失せて すべて会社に 吸い取られ

9. shue777[274] gpOCiIKVgoWCVoJWglY 2017年6月30日 15:10:07 : duj2W9WHhw : 1fFpgVD_hNI[8]
現代人はお金中心に物事を考える。
特に会社員は拝金信仰を刷り込まれ洗脳の状態にある。
そんな人が自由な時間を持ってさてどうやって人生を満喫する。
長年浸りきった価値観はまだまだ自分をあくせくとせねばと縛り付ける。
そういう意味では、
金や物意外の物へ価値を見出そうと模索するニートの方がまだマシだ。
(ニート擁護ではない)
会社員の老後の課題は、人生の意義の再定義、再発掘が主であろう。
老いて体力が無くなる代わりに知力は冴えてもいい。

10. 2017年6月30日 16:28:33 : fGuGCb1aDA : 6_poo@NGpks[237]

仮に兵隊が三〇年以上も従軍してから

帰郷したとしてシアワセが待ってるわけがない

あるいは若い時から刑務所で懲役四〇年を過ごす

ふつうの社会復帰は難しいでしょう

06.《毎日やらなければならないし若い頃からやっている者にとってさえ面倒で時間がかかり、機械化の難しい作業が多いのに歳を取ってから一から始めますなんて、それでは地獄になるのも当然である。本気で子供の将来を思うなら学校の方針など無視して受験勉強よりも家政科を重視するべきだな。》

これはきわめて重要な部分を含んだ卓見・卓説です 


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民122掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民122掲示板  
次へ