高速交通のフロンティアは 空ではなく地中。

20世紀 高速交通といえば 飛行機だった。
他に選択肢はなかった。
今は21世紀。
飛行機を脅かすスピードの
地中リニア網が構築されようとしている。

　　待てよ！
　　スピードではジェット機の方が速いのでは？
　　との異論が ．．．

確かに。
それは 可成りな上空を 長距離
安定的に飛行する時のスピード。

ハイスピードで 空港を飛び立てるわけではないし,
ハイスピードで 空港へ着陸し,即座に停止出来るものでもない。
更に 空港が あなたの家の隣に有るわけでもないし,
降り立った空港の隣に あなたの目的地があるわけでもない。

航空機の整備状態, 気象条件, 乗務員の手配, 乗務員の技量・資質。
テロ, 事故,
ハイジャックか 秘密の遠隔操作によって 忽然と 行方が ．．．

安全運航を阻む不確定要素が 航空機には あまりにも多すぎる。
20世紀なら その危険性に 目を噤むしかなかった。
でも それに代わる 安全な乗り物が有るなら,
あなたは どちらを選択しますか？

課題は コスト。
唯 コストだけに着目し, 他の要素を返り見なければ,
後々禍根を残す。
洗脳教育されている20世紀生まれの人間は
飛行機が最先端の乗り物と思い込む傾向が有るでしょうが,
21世紀生まれの 少年少女には
飛行機は時代遅れの超ヤバイ乗り物に見えるでしょう。

22世紀の都市生活者は 上空に飛行機/ヘリ/ドローンが
やたら飛び回り, 事故が頻発するようになると,
住居を要塞化し, さらには地下都市へ ．．．
都市の住人は地上での生活を断念せざるを得ません。
地上の緑, 空, 太陽と月星, 風, 雲, 水面の輝き ．．．
この貴重な宝は もう手の届かない世界に ．．．

21世紀の人間が もうちょっと利口なら,
　　高速交通は地中に, 中速交通は地上に,
そして
　　都市の上空には 人工物は飛ばしてはならない
　　飛んでいいのは鳥と昆虫と蝙蝠とムササビとモモンガ
　　そして風船と紙ヒコーキ
という法律を制定するでしょう。
(人工物を飛ばす時は, 許可申請と
　地上の人間に危害が及ばない 十分な安全対策が要求される)

ここまですれば 地上での
いにしえからの人々の営みが維持されます。

私は冗談を言うつもりはありません。
　　人間が地中に潜むか,
　　乗り物が地中に収まるか,
あなたなら どちらの国で 生活したいですか？

徹底的なシミュレーション
徹底的な議論
確かな 未来へのビジョン

ボタンの掛違いは許されない。