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カップ麺やインスタント麺は人体に危害…食用ではない工業用の粗悪な塩を大量含有
http://biz-journal.jp/2017/06/post_19304.html
2017.06.02 構成=編集部、協力=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事 Business Journal
1位がカップ麺で、2位はインスタントラーメン――。
これは、日本人が塩分を多く摂取している食品のランキングだ。5月17日、国立研究開発法人の医薬基盤・健康・栄養研究所は、厚生労働省の国民健康・栄養調査(2012年)のデータを活用して同ランキングを発表した。
1位のカップ麺では1日当たり5.5gの食塩を摂取しており、2位のインスタントラーメンでは同5.4g(いずれもスープを飲み干した場合)。3位は梅干し、4位は高菜の漬物、5位はきゅうりの漬物となっており、現代人がいかに“コンビニ飯”に依存しているかがわかる。
厚労省発表の「日本人の食事摂取基準」では、食塩摂取量の目標値として、男性は1日当たり8g未満、女性は同7g未満となっている。塩分の過剰摂取は高血圧につながる恐れがあるため、同所の研究担当者は「上位の食品を食べすぎないよう、ランキングを活用してほしい」とコメントしているが、実際にカップ麺やインスタントラーメンに頼る生活を続けると、人体にどのような影響が出てどんな弊害が生まれるのか。
以下、フードプロデューサーで一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事の南清貴氏が解説する。
■カップ麺に入っているのは「偏った塩」
いつの間にか、5月17日は「高血圧の日」と定められています。365日のうち、「この日だけ注意していれば、高血圧にはならない」というのであれば造作ないのですが、そうはいきません。この日を制定した日本高血圧学会も、まさかそんなつもりではないと思いますが……。
塩分の問題でいえるのは、単純に「摂りすぎ云々」ではなく「どんな塩を摂っているか」が大事ということです。つまり、摂っている塩の質に問題があるわけで、そこに言及しないで塩分摂取について語っても、なんの意味もありません。
医薬基盤・健康・栄養研究所は、カップ麺やインスタントラーメンを頻繁に食べると塩分を過剰摂取することになり、それが高血圧につながるために食べすぎないように注意を促しています。
「どのくらいの量の塩を摂るのが適正か」については正解がなく、人によって違う上に、同じ人でもその日によって変わります。暑い日にたくさん汗をかけば水を飲みたくなるし、塩分もほしくなるのは当たり前のことです。1日の塩分摂取量を定めたところで、そんなものを守れる人はめったにいないでしょう。
大事なのは、そんなことを気にするよりも「いい塩を摂るように心がける」ことです。では、「いい塩」とはどういう塩か。もっともいいのは、海水からつくられる自然塩です。なぜなら、ミネラル分が豊富に含まれているからです。
物質を細かいレベルまで分けていくと、元素になります。それが、ミネラルと呼ばれるものです。ミネラルは地球上に存在するもっとも細かい分子で、それ以上は分解することができません。地球上のすべての物体は、そのミネラルの組み合わせでできています。もちろん、人体も例外ではありません。
地球上には92種類の元素が存在すると考えられており、そのうち約30種類で地球上の生物はできているといわれています。人間が生きていくために体の外側から内側に取り込まなければならないミネラルは16種類あり、それらは「必須ミネラル」と呼ばれます。
海水には、その必須ミネラルがすべて含まれています。そして、その組成は驚くほど人体のそれと似ているのです。しかし、カップ麺やインスタントラーメンに使われている塩は、純度99%の「塩化ナトリウム」です。ほかの重要なミネラルはほとんど含まれておらず、「偏った塩」ということになります。
それを日常的に摂り続けていると、体にも偏りが表れます。その一例が「高血圧」というわけです。
■食塩摂取量と死亡率は関係ない?
私たちの体が必要とするミネラル分をたっぷり含んでいる塩は、それだけで“うまみ”を感じます。しかし、偏った塩ではそれを感じることができず、したがって何かを足さなければならなくなります。
そこで足されるのは、グルタミン酸ナトリウムやイノシン酸ナトリウムなどの化学調味料と呼ばれる物質です。偏った塩も化学調味料も、体内で分離して、大量のナトリウムイオンになります。実は、この大量のナトリウム分が血圧を上げるのです。
イギリスの医学誌「ランセット」には、食塩の摂取量と死亡率の関係を調査した論文が発表されています。それによれば、食塩摂取量のもっとも多いグループの死亡率がもっとも低く、食塩摂取量のもっとも少ないグループの死亡率がもっとも高いという結果が出ています。
これは、約21万人を対象としたアメリカの「国民栄養調査」から得たデータで、25〜75歳の健康な成人を対象とした調査であることから、信頼度の高いものと考えられます。要は、盲目的に「塩が高血圧の原因だ」というのではなく、「いい塩を適量摂りましょう」ということです。
■カップ麺には工業用原料の塩が入っている?
日本の塩の自給率は15%程度と推定されており、残りの85%は輸入されている「原塩」と呼ばれるものです。本来は工業用原料として使用されるもので、オーストラリアやメキシコから輸入されています。
日本で1年間に消費される塩は約900万tといわれていますが、そのうち食用は約12%で、残りの約88%は工業用として食用以外の用途に使われています。しかし、原塩は1kg当たり30円以下と安価なため、一般に市販されている醤油、味噌、漬物、梅干、魚の加工品など、さまざまな加工食品にも使われているのが実情です。
もちろん、カップ麺やインスタントラーメンに使われているのも、この原塩です。言うまでもありませんが、原塩には体に必要なミネラル分はほとんど含まれていません。カップ麺やインスタントラーメンを買うときに、わざわざ「どんな塩を使っているか」まで確認するのは難しいと思います。そんな面倒なことをするより、最初から「カップ麺やインスタントラーメンは食べない」という選択をするほうが、あらゆる意味で賢明だと思います。
私たちにとって、正しい食生活とは「塩分の摂取量だけを控える」という単純かつ低レベルなものではなく、必要な栄養素を過不足なく摂取できるものでなければならないのです。
その方法を、具体的な食事に照らし合わせて表現したのが「オプティマルフードピラミッド」です。「オプティマル」は「最適な」という意味。つまり、私たち人間にとって最適な食事のあり方をピラミッド型に表した食事の方法論がオプティマルフードピラミッドです。
これを実践することができれば、私たちの健康に関しての問題はかなりの部分を解決することができます。カップ麺やインスタントラーメンを食べすぎる食生活は、「偏った塩」の摂りすぎばかりではなく、全般的な栄養不足に陥ることにもなりかねません。その状態で、長きにわたって健康を維持することなど不可能だということは、簡単に理解できるのではないでしょうか。
(構成=編集部、協力=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)
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