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政府、財政健全化計画の見直し検討 PB黒字化目標、撤回も視野(SankeiBiz)
http://www.asyura2.com/17/hasan121/msg/472.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 5 月 01 日 14:09:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

政府、財政健全化計画の見直し検討 PB黒字化目標、撤回も視野
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170430-00000001-fsi-bus_all
SankeiBiz 5/1(月) 8:15配信


 政府は、2020年度に国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の黒字化を目指す目標の撤回を含め、財政健全化計画を見直す検討を始めた。藤井聡内閣官房参与(京大大学院教授)は5月に出版する著書で、債務残高の対国内総生産(GDP)比率を減らすことを重視すべきだと提言。安倍晋三首相自身も国会答弁で同様の考えを示し始めた。

 見直しの背景には、税収の伸び悩みで目標達成が難しくなるなか、無理に緊縮財政を進めれば、デフレ長期化や一層の財政悪化を招きかねないとの危惧がある。

 PBは、社会保障費といった政策的経費と税収との差額を指す。政策的経費が税収を上回る「PB赤字」になると国債を発行し補う必要がある。17年度のPB赤字は18兆6000億円に上り、政府は20年度の黒字化を目指している。ただ、内閣府の試算によると20年度のPB赤字は8兆3000億円までしか改善できない見通し。16年度に円高が進んで企業収益が悪化、税収が想定を下回る見通しのためだ。

 こうした事情を踏まえ、藤井内閣官房参与は、新著「プライマリー・バランス亡国論」(育鵬社)でPB目標撤回を主張する。

 藤井氏はアルゼンチンやギリシャを例に、PB改善に向けて歳出削減や増税に踏み切れば、景気が冷えて税収が減り、かえって財政が悪化すると指摘。日本はPB赤字を許容して財政支出を増やし、経済成長を加速すべきだとしている。

 その上で、目標として重視すべきは債務残高のGDP比を安定的に減らすことと指摘。日本は「国際公約」で、「安定的な引き下げ」を財政再建の大目標に掲げており、「PB黒字化」は手段にすぎない。手段は柔軟に取り下げることが許されると唱える。

 日本は低金利で債務拡大が抑えられる一方、GDP成長が続き、債務残高のGDP比は減っている。内閣府の試算では16年度の189.5%をピークに25年度まで低下が続く。

 安倍首相も3月の参院予算委員会で「(PB黒字化は)累積債務のGDP比を減らす通過点」と述べ、債務残高のGDP比削減を重視する考えを示した。ただ、PB目標を撤回すれば財政規律の緩みが意識され、国債が売られて金利が急騰するリスクもある。

 政府は18年度に財政状況を中間点検し、同年6月ごろ策定する骨太方針に向け、PB黒字化目標のあり方を議論する。
 

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コメント
 
1. taked4700[6144] dGFrZWQ0NzAw 2017年5月02日 15:42:39 : jphST4W8BM : pCjS5OdcHXE[26]
>見直しの背景には、税収の伸び悩みで目標達成が難しくなるなか、無理に緊縮財政を進めれば、デフレ長期化や一層の財政悪化を招きかねないとの危惧がある。

これ、違うと思います。結局、一流企業の年収1500万円以上の人たちに対する1980年代以降に行われた税制改革の恩恵が行き過ぎなのです。

税制を1980年代のものに戻すだけでも、財政は相当程度に改善するはずです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%80%E5%BE%97%E7%A8%8E

税率の推移
の表が載っています。その表自体は大きすぎて引用できませんが、最高税率だけ見てもそのおかしさがよく分かります。


最高税率の変遷[編集]
最高税率の変遷は、以下のとおりである。
1974年(昭和49年)   75.0%
1984年(昭和59年)   70.0%
1987年(昭和62年)   60.0%
1989年(平成元年)   50.0%
1999年(平成11年)   37.0%
2007年(平成19年)   40.0% (課税標準1,800万円以上)
2015年(平成27年)   45.0% (平成25年度の法改正によるもの)

上だけ見てもおかしいとは思わないでしょうが、その金額を見て頂きたいのです。
最高税率が適用される所得金額を加えると次のようになります。

1974年(昭和49年)   75.0% 8000万円
1984年(昭和59年)   70.0% 8000万円
1987年(昭和62年)   60.0% 5000万円
1989年(平成元年)   50.0% 2000万円
1999年(平成11年)   37.0% 1800万円
2007年(平成19年)   40.0% 1800万円
2015年(平成27年)   45.0% 4000万円

これ、各種の控除を受けた後の金額です。経済は1974年当時よりも確実に成長し、高額所得者は格段に1974年よりも多数になっているのに、最高税率が適用される所得金額は半分になっていて、しかも、各種の控除は大幅に増えてるのです。

控除の内で大きいのが住宅取得控除であり、単に税金対策のために1000万円とか1500万円が控除できるのです。普通の一般市民には縁のない控除金額であり、明らかに富裕層に住宅投資をさせるためのものでした。しかし、その結果、都市部はある程度土地を持っている方たちがその土地にアパートを作り、結果的に都市の過密化が格段に進み、かつ、都市部への人口集中が起こってしまったのです。

やるべきは税制改革であり、個人の判断基準を変えて、都市から地方への分散を誘導することです。

また、輸入割合の高い品目の国産化を磯く必要があるはずであり、そのためには地熱発電、それも開発期間が短くて済むバイナリー発電、温泉発電を一気に進める必要があると思います。


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