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日経平均が4日続伸
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52935865.html
2017年04月26日 在野のアナリスト
あくまで市場の噂のレベルですが、北朝鮮は来月7日、つまり韓国大統領選まで動かないのでは? とするものがあります。韓国で親北の政権ができるなら、日米韓の連携も崩せるのですし、交易も好転するかもしれない。わざわざこんな時に動く必要がない、というのです。またにらみ合いが長期化すれば、困るのは米国です。大艦隊を派遣しつづければ、それだけで軍事費が嵩む。北朝鮮が口実さえ与えなければ、攻撃することもできずに米艦隊は宝の持ち腐れ。そうなれば米議会がトランプ政権に圧力をかけ始めるでしょう。この軍事行動は予算のムダ遣いになっているのではないか、と。
日本では「追いつめられたのは北朝鮮」との見方が多いですが、中露が野放図な先制攻撃を許していないのなら、いずれ追いこまれるのは米国、との結末に陥りそうです。むしろ中北の狙いもそこにあるのではないか? 中国としては米艦隊の能力を探れ、北朝鮮は米議会からの圧力で、いずれトランプ政権が話し合いのテーブルにつくのを待てばいい。最近の市場の楽観には、こうした早急な決着シナリオではなく、長期戦の様相を呈してきた、との見方が増えていることも影響しているのかもしれません。
日経平均が4日続伸、これは今年初であり、しかも三桁の上昇がつづきます。きっかけは米税制改革が今晩示されることですが、ここ最近の市場の流れをつくるのは「売り方の買戻し」です。米国債の利回りが下落したのも、売り方の買戻しであり、今回の米税制改革でもほとんど反応していない。米株ではNASDAが初の6000pt台、ダウもトランプラリーの最高値に近づき、日本株も上昇。これらも売り方の買戻しでつくられた相場です。
つまり今、トランプ期待が剥落して景気が下がる、欧州選挙イヤーで不測の事態が起こる、朝鮮半島有事、中国の景気腰折れ、などの懸念が縮小し、売り方が買い戻したことで上昇につながりました。ただし、その継続性は懐疑的です。まず米国債が動いていないことから、売り方が一旦買い戻した後の新たな動きが出ていないこと。つまり今後の景気拡大を見越して買う、というステージではないのです。また為替相場は、これまで円売りが多かったのであり、売り方の買戻しなら円高になっているはず。しかし円安に向かっているのは、米税制改革にリパトリ減税も含まれることから、米還流資金により円安になる、との思惑が働いています。つまり今はまだ、一旦ポジションを手じまった、という程度であり、次の動きが見えているわけではないのです。
それに米税制改革も財源が見えているわけではない。法人税15%にしたら、数千億ドルの代替財源が必要です。オバマケアの見直しに失敗し、すでに財源不足が露呈する中で、とにかく数字だけを見せる、ということなら市場も改めて失望するでしょう。週末の債務上限問題でも、国境の壁の建設費や国境税などをもりこむことを諦めた、ともしますが、トランプ政権の公約は、お金のかかることばかりで、議会調整がまったくすすんでいないのが現状です。ここで新たにカール・ビンソンの派遣費用という問題が加われば、トランプ政権は9月の予算年度の切り替えまでに、行き詰まることが確実です。
経営者だから、お金の話はきっとうまくやるだろう、これが市場の期待です。しかし数字に弱く、計算が苦手。経営者らしくない言動といい、市場の期待が剥落するのも、そう遠くない。この税制改革でどんな中身がでてくるのか? その実現性、実行力も含めて、市場は改めて判断することになる。これからの数日、実は相場にとってとても重要であり、トランプ政権への見方がどう変化するか? それによって市場関係者の戦略も変わってくる、とも言えるのです。売り方が買い戻した、ということはそのポジションは軽くなっている。週末から日本ではGWですが、世界がゴールドに輝くのか? トランプ政権が誕生してから100日、ハネムーン期間も終わり、甘い蜜をたくわえていたはずの花が、実はただのウツボカズラのような食虫植物だったなら、市場にたかってきた金食い虫も融かされてしまいかねないのでしょうね。
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