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カンファレンスで際立っていたテーマは、「AI(人工知能)」
2030年にあなたの会社は人間らしさを保てているか?AIとうまく付きあって行く方法
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170421-00010001-dime-sci
@DIME 4/21(金) 7:10配信
サウス・バイ・サウスウェスト(SXSW)は、毎年3月にテキサス州オースティンで開催されるクリエイティブ・ビジネスの祭典だ。
そこでは、テクノロジー、音楽、映画はじめ、各分野の専門家や好奇心を持つ人々が世界中から集まって、情報共有し、一緒に考え、また新しいアイデアを発表したり実験そのものをしていく場所になっている。今年も、カンファレンス、フェスティバル、トレードショーを中心に街全体が沸く10日間だった。
そのカンファレンスで際立っていたテーマは、「AI(人工知能)」。変化を求めていく人間の欲求が、テクノロジーの発展でさらに促進されている世の中に、いかにAIが社会に入り込んでくるかは、様々な視点からディスカッションされていた。そのうちのひとつ「How Do You Keep Your Company Human in 2030? 」(2030年、あなたの会社は人間らしさを保てているか?)をテーマとしたパネルディスカッションに参加した。SXSWのインターラクティブ部門のアドバイザーでもある、ヘレン・トッド氏(NYのソーシャルメディア・エージェンシー Sociality SquaredのCEO)がモデレーターを務め、アントレプレナーやビジネスアドバイザーらが登壇し、企業でAIやAIを搭載したロボットが活用されるようになる将来について話し合われた。
冒頭で聴衆にアンケートを取ると、現在ある仕事の50%はAIに取って代わられるだろうと予測する一方で、約80%が自分にはほとんどその影響はないという結果だった。だが、その自信も会が進行するにつれ揺らぐことに、、、
日本でもAI導入で仕事がなくなる、というトピックは話題になっているが、未来に向けて何を準備すべきか?このセッションで学んだことを共有します。
音声アシスタントのスタートアップ、ASSISTのシェーン・マック氏、オーストリアのビジネス振興協会、Advantage Austriaのマイケル・フリードル氏、シリアルアントレプレナーのジョシュア・マーチ氏が登壇。グローバルなビジネス視点と、自身の仕事でもAIやロボットとの関わりを持つ面々だ。
皮切りは、AIやロボットに対する3大陸の違いをまず理解することが必要だ、というフリードル氏の持論だ。「アジアでは、日本・中国においてでさえ、AIは人間の仕事に取って代わることがそれほど大きな社会テーマにはなっていない。北米ではそのテーマは、オートメーション、移民、アウトソーシング、グローバリゼーションという国内の課題にも深く関わり深刻な社会問題だ。ヨーロッパでは、まださほど問題としては表面化していないが、ヨーロッパ特有の「個人の生活を愉しむ」ライフスタイルとぶつかって問題視される日が来る。」働き方や生き方の違いによって、AI導入に際するアプローチも変わって来るのだ。
AIが人間の仕事をとって代わるようになれば「人は仕事が減るだろう。そうなると、人生の目的や意味、責任、達成感について考えることになるだろう。」(マック氏)その一方で、トッド氏からはユートピアとディストピアがあると提言があった。前者はAIと人間が協力して、意味のある仕事に人間が集中し、人間のする仕事の価値も上がるのが前者だ。後者は、AIが人の存在自体を奪い、貧富の差が激しくなるシナリオだ。
また、意味のある仕事とは何か? 結局インターネットは何も作り出していないが、AIは知能を持つのでまた何をもたらすか全く予測できない。シンギュラリティは一般に言われているより、遅くやって来る(マーチ氏)、、、などディスカッションは多岐にわたるが、答えはなく、先が読めないというのが結論だった。
■企業として、何をすべきなのか?
「社会の変化はコントールできないが、それによって政府、他社、協業パートナー、株主、従業員やその家族、メディアなどのステークホルダーの見方も変わって来る。その時こそ、自社で取り組み可能な、カルチャーや組織をしっかりと守り、時代の変化によって進化していくことが大切だ。」とトッド氏は皆に投げかけた。「企業カルチャー担当、AI担当、ロボット人事担当の責任者が必要になって来るかもしれない」なんと、大胆な発想!
一方で、「政府就職支援や、職業訓練などの活動をすべき」と別のパネリストから意見が出た。また、マック氏はテック系スタートアップのCEOらしく、「テック企業は、政府に対してもアドバイスできることがある」さらにAIと人間の関係については、「例えば犯罪者は白人よりも黒人だと無意識にバイヤスがかかる調査結果からもあるように、無意識にバイヤスがかかっている人間がAIを作ると、それは同じような意識を持つ。AIやロボットは人間の生き写しだ」と語り、会場からは拍手が沸き起こった。答えは出ない、いろいろな見方があり、この先何が起こるかわからない。
企業にとって大切な点として以下がパネリストから挙がった。
# パーソナルアシスタントとして、AIをとらえる
# いくつかの将来シナリオを想定し、ステークホルダー対応を考える
# 自社の価値観、方針、ガイドラインを明確にし、来たる変化に備える教育方法の仕組みづくりと、社内での役割分担決定
# どのように学ぶのか、ということを学ぶ(Learn How To Learn)
# 背景や考え方の異なる、多様性のある人材を採用して変化に対応しやすい組織づくり
# グローバルでは、文化の違い、コミュニケーションの違いを理解して尊重する
そして、印象に残ったのはフリードル氏の「人間らしい会社にしたいなら、自分も人間らしくなってそこに参画せよ」という言葉。セッション終了後に、セッションテーマになっている「なぜ会社は人間らしくあるべきか」をトッド氏に聞くと、「会社は人間が作るもので、人間がいなくなることはないから」そう、当然のことをうっかり忘れていました。
セッションを通して、予測不可能な未来には、人間の共感力がより大切になると強く思いました。AIやロボットが私たちの生活に入り込んで来るからこそ、真の人間らしさとは何かが問われる時代がやってきます。
日本人には「共生」が得意な人が多い気がします。例えば、ロボット掃除機に名前をつけて家族の一員にするのは、日本ならではの特徴でしょう。個人レベルで言えば、やわらかなその心がロボットたちを優しく迎えて、うまい具合になじんでいけそう。AIにコントロールされないように気をつけなくてはいけませんが、ね。
文/望月奈津子
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