http://www.asyura2.com/17/hasan120/msg/682.html
Tweet |
自動改札機(撮影/写真部・堀内慶太郎)
国鉄民営化30年の総決算 JR東日本の脱鉄道ビジネスとは?〈AERA〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170403-00000079-sasahi-bus_all
AERA 2017年4月10日号
国鉄が解体し、7社のJRが発足して30年。株式上場を機に、脱テツドウにシフトする会社があれば、お先真っ暗な未来にアタマを抱える会社あり。現在のリストラなど働く人たちの労働環境悪化は、国鉄解体に原点があるとの指摘も。「電車の進化」などさまざまな切り口で30年を検証していく。AERA4月10日号では「国鉄とJR」を大特集。JR30年をひもとけば、いまの日本が見えてくる。
* * *
JR東日本にとって、歴史的な転換点は2016年9月。米・サンフランシスコで開かれたアップルのメディア向けイベントだった。最新モデルの「iPhone7」「iPhone7Plus」を紹介する場で注目を集めたのが、JR東日本の電子マネー「Suica」への対応だ。
JR30年の歴史で、日本人の生活を大きく変えたものの一つがSuicaだろう。01年に登場し、当初は列車の乗り降りに使えるだけだったが、04年に電子マネーの機能を搭載。電子マネーが使える店は17年2月末現在で約38万店舗に達し、Suicaを含む「その他事業」の売り上げは16年3月期で2566億円と5年間で約25%増えた。JR東日本はSuicaを鉄道輸送、生活サービス、車両製造と並ぶ経営の軸と位置づける。
●見せれば通れた定期券
Suicaの開発は、実は国鉄時代から進められてきた。電子マネー普及が目的ではない。
「自動改札機の不便さを解消するシステムをつくりたいという発想が開発のスタートです」
そう語るのは、IT・Suica事業本部の樋口達夫次長(49)だ。かつてはパスケースに入れた定期券を駅員に見せれば通れたが、自動改札機は、一度ケースから券を出して改札機に入れる手間が余計にかかる。当時の開発陣は、80年代から注目されてきたICカード、とりわけかざすだけで情報のやりとりができる「非接触式」に着目した。
開発初期は非接触式の電子マネーが存在しておらず、メリットも伝わりづらかった。「どういうものか説明しても理解してもらえませんでした」と樋口次長は振り返る。東京駅や新宿駅のような大量の入出場がある駅でも使えるよう、読み取りに要する時間は0.2秒。当初は電池を内蔵していたが、切符としては不便ということで電池を使わない方法も模索した。それらを克服するアイデアの一つが、「タッチアンドゴー」方式だ。タッチしやすいよう読み取り部分を約13度傾けてLEDで明るくする工夫も生まれた。
「非接触式なのですが、実際には読み取り部分に券をタッチしてもらう。そうすることで読み取りエラーを減らしていくことができると考えたのです」(樋口次長)
なぜ、Suica研究を継続できたのか。樋口次長は言う。
「絶対に成功するという自信があったわけではないですが、発足時から多角化の要請を受け、様々な事業を試してきたことがよかったのかもしれません」
(編集部・福井洋平)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民120掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。