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マーク・キューバン Photo: ロイター / AFLO
AIがAIを開発する時代、人間の仕事は「人がやるべき仕事を考える」ことになる?
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170321-00010001-gqjapan-bus_all
GQ JAPAN 3/21(火) 16:05配信
いまは「人間が人工知能(AI)を開発している」が、いずれは「AIがAIを開発する」ようになる。するとAIの変化の速度は飛躍的なものになり、もはや人類はその変化に追いつけなくなる──。そんな時代の職業論。
■“自動化が自動化を自動化”する時代
テクノロジーとメディア分野の投資家として知られるマーク・キューバンが、「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)」で、人工知能やロボットについて対談した。
このツイートにある通り、キューバンが講演する会場は4階にあるも、観客の列は1階まで伸びている。キューバンはNBAのダラス・マーベリックスのオーナーであり、米版「マネーの虎」の「シャーク・タンク」のレギュラー出演者でもあることから、一般的な知名度も非常に高い人物なのだ。
キューバンは、いまや読書(=投資家としての勉強)の9割を人工知能(AI)関連に集中させており、機械学習やニューラルネットワーク、コンピュータービジョンの書籍を読みあさっているようだ。
『CNBC』が伝えたところによると、キューバンは対談のなかで、ソフトウェア開発ではソフトウェア自身が開発を自動化していくようになることで、“自動化が自動化を自動化する”という時代がやってくる、と述べている。つまり、放っておいてもあらゆるシステムが自律化・自動化されていくという予見だ。キューバンは、ディープラーニング(深層学習)やニューラルネットワークなどがもたらす変化の速度についていけない人は、どの職業においても“敗者”になってしまう、という考えを示している。
こうした未来を踏まえた上で、これからの時代にはクリティカル・シンキング(批判的思考)のスキルがますます重要になるとして、「(学校で)会計士になるための勉強をするくらいなら、哲学を専攻するほうがましだ」とも発言した。
特定の職業に就くための知識を身に付けるだけでは、性能が加速度的に向上していくマシンとの競争に太刀打ちできない、だから根本的な「考える力」を養うべきだ、ということだろう。クリティカル・シンキングといっても簡単に身につくものではないだろうが、それでも「簡単にAIに奪われない仕事は何か」という議論に惑わされるよりも、よほど具体的で実のあるアドバイスだといえよう。
キューバンは「AI関連の起業家が世界初の1兆ドル長者になるだろう」とする予測や、「過去30年の間に起こったのと同じ程度の変化が今後10年間で生じる」という見通しも示している。また、対談ではグーグル関係者の話を引いて曰く、同社はAIの活用で売上げを90億ドルも増やしたという。こうした“見通し”や関係者の談話は、統計などの具体的な数字をベースにした議論ではないことから、あくまで思考を刺激する“ネタ”に留めておくのがいいだろう。
さらにキューバンは、ブルーカラーの現場では、すでにロボットやオートメーション・システムが人の仕事を奪い始めていることを示した上で、ドナルド・トランプ大統領の「製造業の雇用を取り戻す」という公約を「まったくあてにできない」と批判。そこで、SXSWに参加するような人々に、テクノロジーに仕事を奪われる人たちにより良い仕事を提供するための方法を考えてほしい、とも発言している。人間のやるべき仕事を考えるのが(当面は)人間の仕事だ、ということであろうか。
なお、キューバンは1カ月ほど前に、ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)について、「最悪の対応」という主旨のツイートをして注目を集めていた。UBIはオートメーションの普及で職を失う将来の人間への対策として言及されることの多い施策の一つ。UBI擁護派のある記者が「UBIの実験を始めたナミビアでは自営業者が約3倍に増加した」というデータを挙げたのに対し、キューバンは「これまでいろいろ考えてきたが、UBIにはいまだに確信を持てずにいる」と返答していた。
このやりとりに言及した『ビジネスインサイダー』によると、「UBIは最悪の対応」と考える理由として、キューバンは受給者の定義や金額、財源など、施策実行に伴う難しさを挙げ、それよりもむしろ「アメリコー(AmeriCorps)」のような半官半民の取り組みを強化するほうが好ましいという考えを示している。
坂和敏
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