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日銀が政策据え置き、他の中銀にさらに出遅れ−米中引締め
Henry Hoenig
2017年3月17日 06:18 JST
日本銀行は出遅れているようだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)は15日に利上げ、中国人民銀行も16日、公開市場操作(オペ)金利と中期貸出制度(MLF)の利率引き上げで後に続いた。これに対し日銀は同日、政策を維持した。
日銀が思い切った緩和政策を導入してから4年になるが、コアインフレ率を2%にする目標の達成はまだ遠い。最近数カ月は世界の情勢が日銀の後押しをしている。金融政策乖離(かいり)の見通しなど世界的「リフレトレード」の流れが円下落とエネルギー価格上昇をもたらした。いずれも日本のインフレ率上昇を後押しする兆候だ。
しかし16日の政策決定後の声明にはインフレ目標達成に向けた強気の論調はなかった。日銀は2018年4月−19年3月の会計年度中の目標達成を見込んでいるが、この日の声明では現時点でインフレ期待が低下傾向にあることを認めた。
SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストは、「インフレ率はまだゼロだし、先行きも本当に2%に近づいていくかどうか日銀としても自信が持てない」と指摘した。
米国10年債との利回り格差拡大で日本国債の利回りに上昇圧力がかかる結果、日銀は長期国債の利回り目標引き上げを年内に迫られるとの見方もあるが、第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミストは、この日の日銀声明は年内引き上げの可能性がほぼないことを示唆したと指摘。円安維持のため、米国が利上げをする中で日銀は緩和を続けることを明確にしようとしていると解説した。
原題:Bank of Japan on Hold Falls Further Behind Its Global Peers(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-03-16/OMWL7V6JTSE901
米独財務相会談、通商問題巡る口論をトーンダウン−衝突回避で協議へ
Saleha Mohsin、Birgit Jennen
2017年3月17日 07:52 JST
貿易戦争に足を踏み入れることは望まず−ムニューシン米財務長官
貿易黒字の協議を専門家に要請する−ショイブレ独財務相
ムニューシン米財務長官とショイブレ独財務相は通商問題やユーロ相場を巡る口論をトーンダウンさせ、両国政府が協議を重ねてあからさまな衝突の回避を目指す考えを表明した。
ムニューシン長官は16日にベルリンの独財務省でショイブレ財務相と会談後に記者団に対し、「貿易戦争に足を踏み入れることはわれわれの望みではない」と指摘。ドイツの貿易黒字については、欧州中央銀行(ECB)がドイツだけではなく、ユーロ圏19カ国全体の金利を設定するという特殊な事情の結果だとするショイブレ財務相の主張を認めた。
ショイブレ財務相は共同記者会見で、「複雑な欧州の構成」について長官に説明したと述べ、貿易黒字について「一緒に協議するよう専門家らに要請する」考えを示した。両氏は独バーデンバーデンで開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を翌日に控えて初めて会談した。
トランプ政権はドイツが外国為替市場を操作していると批判。これに対しメルケル首相らドイツ政府首脳は、貿易黒字が自国製品の競争力やユーロ圏諸国経済の強さの違いの結果であって、為替操作によるものではないと米側の主張を退けている。
原題:Mnuchin, Schaeuble Seek to Defuse U.S.-German Tension Over Trade(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-03-16/OMXH8I6K50XT01
ムニューシン米財務長官、強いドル支持を再確認−初外遊で
Saleha Mohsin
2017年3月17日 06:43 JST
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NY原油(16日):小反落、米在庫減少後もなお供給超過の不安根強く
• 短期的には「特定の問題」が生じる可能性
• 就任後初のG20財務相・中銀総裁会議出席へ−ドイツで発言
ムニューシン米財務長官は16日、ドルの長期的な強さが経済にとって最大の利益であり、ドルへの信頼を反映するとの見解を示した。
就任後初の外遊で欧州を訪問中のムニューシン長官はベルリンでショイブレ独財務相と共同記者会見し、「短期的にはドルの強さで特定の問題が生じる可能性があるが、私が注目するのは、ドルの長期的側面や世界の安定した準備通貨としての重要性だ」と説明。「長期的に最大の利益として、ドルの強さは良いことであり、長期的なドルの強さは準備通貨への信頼の表れだと思う」と指摘した。
ブルームバーグ・ドル・スポット指数は昨年11月の米大統領選でドナルド・トランプ氏が勝利して以来2.6%上昇している。16日の記者会見中に、ドル相場は同日の下げを一部回復した。
https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/iGyX8bwxO2W4/v2/-1x-1.png
為替操作の問題に関しては、同長官は「各国が為替操作をしないことが重要」とのショイブレ財務相との共通の見解で議論したことを明らかにした。また、米財務省が他国の為替政策を半年に1度検証しており、継続的に相手国や国際通貨基金(IMF)と協力しているとあらためて説明した。
同長官は17−18日に開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席のためドイツを訪問中で、16日にはハモンド英財務相とも会談した。
原題:Mnuchin Reaffirms Support of Strong Dollar in Overseas Debut (1)(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-03-16/OMXE2S6JIJUP01
米住宅着工件数:2月は4カ月ぶり高水準に増加−許可件数は減少
Shobhana Chandra
2017年3月16日 22:53 JST
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2月の米住宅着工件数は4カ月ぶり高水準に増加した。一戸建ての着工件数はほぼ10年ぶりの高水準となった。
米商務省が16日発表した2月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算、以下同じ)は前月比3%増の129万戸。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は126万戸だった。前月は125万戸。
https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/ig6vXVJTgOU8/v2/-1x-1.png
一戸建ての着工件数は前月比6.5%増えて87万2000戸と、2007年10月以来の高い水準。変動の大きい集合住宅は3.7%減の41万6000戸だった。
着工件数の先行指標となる住宅着工許可件数は6.2%減の121万件。集合住宅の許可件数は21.6%減の38万1000件となった。
地域別では全米4地域のうち3地域で着工件数が減少。集合住宅の落ち込みが響いた。西部では35.7%増加した。一戸建て住宅は南部を除き全て増加した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:Housing Starts in U.S. Climbed to Four-Month High in February(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-03-16/OMWSZASYF01S01
G20:貿易の文言巡り調整難航、英仏伊などドイツ譲歩案拒否−関係者
Alessandro Speciale
2017年3月17日 07:39 JST
米国が「多国間」と「ルールに基づいた」貿易という文言削除を要求
保護主義を否定する表現は、米国の要求通り削除の見通し
ドイツのバーデンバーデンで17日に始まる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を前に、ドイツが米国へ配慮して提案した自由貿易の文言に関する譲歩案を一部参加国が拒否した。
欧州委員会の他、フランス、英国、イタリア、ブラジル、シンガポールなどの参加国は、「多国間」と「ルールに基づいた」貿易への取り組みに関する文言を削除する提案を拒否した。協議が公になっていないことを理由に、事情に詳しい関係者が匿名で明らかにした。米国はこの変更の他、「公平」な国際貿易との内容が含まれるように要求していた。
保護主義を明確に否定する表現を削除する米国の求めは受け入れられる見通しだという。この表現は中国・成都で昨年開かれたG20会合で採択された共同声明には含まれていた。
議長国ドイツによる付属文書に関する提案に議論は移っている。同文書では、「繁栄、公平さ、開放性、包括性の保証を確実にする形で、国際的な貿易システムを強化する」ことを呼び掛けている。一部の国はこれを支持しておらず、結論は17日の財務相会合に委ねられるか、7月にドイツのハンブルクで開催されるG20首脳会議に持ち越される可能性もある。
原題:G-20 Said to Be Stuck on Trade Language After German Nod to U.S.(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-03-16/OMXHLD6KLVR401
ヘッジファンドのエレメントに2週で20億ドル、マクロに注目−関係者
Hema Parmar、Katherine Burton
2017年3月17日 06:33 JST
エレメント・キャピタル、新資金を加え運用資産は120億ドルに
シンガー氏のファンドも4−6月に資金受け入れへ
ジェフリー・タルピンズ氏のヘッジファンド会社、エレメント・キャピタル・マネジメントは2週間で20億ドル(約2260億円)を投資家から集めた。マクロ経済イベントに注目するファンドの関心が高まっている。
新規資金を加えてエレメントの運用資産は120億ドルとなったと、事情に詳しい関係者が述べた。エレメントは同社のマクロ戦略ファンドへの資金受け入れを今月1日に再開し、15日に目標に達したためその後は投資の申し込みを断っているという。
新規資金の大半は既存投資家からのものだと、関係者が匿名を条件に述べた。エレメントは昨年4月に1カ月で15億ドルを集め、その後追加投資の受け入れを停止していた。広報担当のショーン・パティソン氏は募集についてコメントを控えた。
昨年の運用成績が19.4%、2015年が23%近くと、エレメントはマクロファンドとしては世界的に上位に位置する。政治的不透明が高まる中でマクロファンドの人気は高まっている。ポール・シンガー氏のエリオット・マネジメントも4−6月(第2四半期)に、マルチストラテジー・ファンドへの新資金を受け入れる。
原題:Talpins’s Hedge Fund Element Said to Raise $2 Billion in 2 Weeks(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-03-16/OMWY7WSYF01S01
3月16日の海外株式・債券・為替・商品市場
Bloomberg News
2017年3月17日 05:54 JST 更新日時 2017年3月17日 06:34 JST
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関連ニュース
米国株:反落、FOMCの騰勢失う−公益やヘルスケア関連安い
ムニューシン米財務長官、強いドル支持を再確認−初外遊で
NY外為:ドルが下げ渋り、米財務長官が長期的に強いドルを支持
米国債:下落、欧州債に連れ安−ECB当局者発言が終盤の重しに
欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。
◎NY外為:ドルが下げ渋り、米財務長官が長期的に強いドルを支持
16日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下げ渋る展開。ムニューシン米財務長官はドルの長期的な強さについて、米経済にとって最大の利益であり、世界の基軸通貨としての信頼を反映しているとの見解をあらためて示した。
新たな材料がなく、ドルは主要通貨に対して高安まちまち。前日は連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策見通しが予想ほどタカ派的でなかったために下落し、週間でも3週間ぶりに下げる勢いだ。ユーロは午後に上昇した。欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、オーストリア中央銀行のノボトニ−総裁が債券購入プログラムを終了させる前に利上げに踏み切る可能性に言及したことがユーロ買いを誘った。
ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前日比0.1%安い1ドル=113円31銭。対ユーロでは0.3%下落の1ユーロ=1.0766ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下の1229.07。
市場は現在、年内の利上げを1.5回分、2018年については2回の利上げを織り込んでいる。一方、FOMC参加者が示した金利予測では今年、来年とも3回ずつの利上げを想定している。
ムニューシン長官はベルリンでショイブレ独財務相と記者会見に臨み、「短期的にドルの強さは問題を生み出し、害になる可能性があるが、私が注目しているのはドルの長期的な観点で、世界の安定した基軸通貨としての重要性だ」と話した。
ポンドは対ドルで一時0.7%上昇し、1ポンド=1.2377ドルを付けた。イングランド銀行の金融政策委員会(MPC)でフォーブス委員が利上げを主張し、他の委員も意見をそれほど異にしない可能性があることからポンド買いが入った。
米労働省が16日発表した3月11日終了週の米新規週間失業保険申請件数は、前週比2000件減の24万1000件だった。
原題:Dollar Pares Loss as Mnuchin Says Long-Term Strength Is ‘Good’(抜粋)
◎米国株:反落、FOMCによる騰勢失う−ヘルスケア関連が安い
16日の米国株は反落。米金融政策当局は前日、利上げを実施したが、先行きについては従来通りの緩やかなペースの利上げ予測を維持した。金融当局のハト派的な姿勢で値上がりした後、この日はその一部に巻き戻しが見られた。公益事業とヘルスケア関連銘柄が売られた。
S&P500種株価指数は前日比0.2%低下して2381.38と、前日の騰勢が失われた。ダウ工業株30種平均は15.55ドル下げて20934.55ドル。
この日は金融株が0.3%高。テクノロジー関連も買いを集めた。S&P500種の取引でテクノロジー銘柄は20%を占め、オラクル株の取引は全体の3.6%に上った。同社の株価は6.2%高を記録。2016年12月−17年2月(第3四半期)にクラウド事業の売上高が62%伸びたことが買い材料だった。
市場で織り込まれている6月までの追加利上げの確率は約50%。
朝方発表された2月の米住宅着工件数は4カ月ぶり高水準に増加した。また週間新規失業保険申請件数は2000件減少して24万1000件。3月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は32.8に低下した。
原題:U.S. Stocks Decline With Health Care; Europe Shares End Higher(抜粋)
Post-Fed Trades Fade as U.S. Stocks, Bonds Retreat: Market Wrap(抜粋)
◎米国債:下落、欧州債に連れ安−ECB当局者発言が終盤の重しに
16日の米国債相場は下落。この日はイングランド銀行(英中央銀行)が利上げに近づいたとの見方から英国債が急落。またオランダ下院選の情勢判明で不透明感が後退したことを背景にユーロ圏の中核国の債券も値下がり。そうした中で米国債も売られる展開となった。また欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー、オーストリア中央銀行のノボトニ−総裁の発言も米国債には下押し圧力となった。
15日投開票のオランダ下院選では、ルッテ首相率いる自由民主党(VVD)が反イスラムを掲げるウィルダース党首の極右・自由党(PVV)を抑えて、第1党の座を維持した。
ノボトニー総裁はECBの預金金利について、主要政策金利より先に引き上げることも可能との認識を示した。
ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.54%。前日は米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の向こう2年間における追加利上げの予測中央値が前回から変わらなかったことに反応し、約11bp下げていた。
ゴールドマン・サックスは10年債利回りについて、年末までに3%に達する軌道を外れていないと指摘。「循環的な上向きの基調の継続や、米当局の緩やかな引き締め」を理由に挙げた。
投資適格級の社債発行は2日間の減速後、再び活発になった。この日はウィンダム・ワールドワイドや豪センター・グループなどが10年物を発行した。
原題:Treasuries Pare Fed-Fueled Gains, Late Bund Selloff Weighs(抜粋)
◎NY金:上昇、イエレンFRB議長が緩やかな利上げ軌道を再確認
16日のニューヨーク金先物相場は上昇。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が前日の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、緩和解除のペースは変わらないと再確認したことから、安心感が広がった。
シンク・マーケッツUKの主席市場アナリスト、ナイーム・ アスラム氏は、「今年3回の利上げは既に価格に織り込まれており、これは当社の基本シナリオだ」と指摘。「貴金属に関して言えば、ショートを維持するのは得策ではないかもしれない」と述べた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比2.2%高の1オンス=1227.10ドルで終了。中心限月としては昨年6月24日以来の大幅上昇となった。
銀先物は2カ月ぶりの大幅高。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナとパラジウム先物も値上がりした。
原題:Gold Party Back On as Yellen Assures Market of Gradual Rate Path(抜粋)
◎NY原油:小反落、米在庫減少後もなお供給超過の不安根強く
16日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が小反落。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、世界的な在庫水準の高さに懸念を表明した。前日には米国の石油在庫が先週、今年初めて減少したことが統計で示された。
プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)の市場担当シニアアナリスト、フィル・フリン氏は電話インタビューで、「商用在庫は減ったが、それでも在庫水準は極めて高いことを市場はなかなか振り切れずにいる」と話した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比11セント(0.23%)安い1バレル=48.75ドルで終了。日中高値は49.62ドル、安値は48.45ドルで、出来高は100日平均を約12%上回った。ロンドンICEの北海ブレント5月限は7セント安い51.74ドルとなった。
原題:Crude Near $49 as Glut Worries Persist After U.S. Supply Drop(抜粋)
◎欧州株:1年3カ月ぶり高値−米金利見通しとオランダ下院選挙を好感
16日の欧州株式相場は上昇し、指標のストックス欧州600指数は1年3カ月ぶり高値を付けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)が将来の利上げ見通しを早めることなく利上げに踏み切ったほか、オランダ下院選挙でポピュリスト(大衆迎合主義)政党の獲得議席が予想を下回ったことから、安心感が広がった。
ストックス600は前日比0.7%高の377.73で終了。これは2週間ぶりの大きな上げ。この日は景気動向に敏感な銘柄を中心に買われた。オランダのAEX指数は0.6%上昇し、2007年12月以来の高値で引けた。
フランス大統領選を控える中、政治の不透明感が今年に入ってから市場の懸念材料となっている。オッズチェッカーがまとめたブックメーカーのオッズに基づくデータによれば、反イスラムで極右のオランダ自由党(PVV)が第2党にとどまった結果を受け、フランス大統領選でルペン国民戦線(FN)党首が勝利する確率は後退した。
アクセンド・マーケッツのアナリストを務めるマイク・ファンデュルケン、ヘンリー・クロフト両氏はリポートで、「今後行われるフランスとドイツの選挙ではポピュリストがそれほど伸長しない一方、米国での刺激策拡大が同国の経済成長と金融当局の政策正常化を支え、これが世界経済を後押しする可能性を考えることが可能となった」と指摘した。
米金融当局の政策判断を受けて金属価格が値上がりし、ストックス600を構成する鉱業株指数が3.3%上昇。原油高を背景に石油・ガス株も買われた。銀行株も大きく上げた。
個別銘柄では、ドイツのルフトハンザ航空が5.2%上昇。2017年売上高が前年実績を大きく上回るとの見通しが買い材料。フランスの自動車メーカー、ルノーは3.4%値下がり。排ガス試験で不正を働き、これに幹部も関与していた疑いがあると報道され、罰金支払いを余儀なくされることへの警戒感が広がった。
原題:European Stocks Close at 15-Month High on Fed Hike, Dutch Vote(抜粋)
◎欧州債:ドイツ国債が下落−オランダ選挙結果で不透明性が後退
16日の欧州債市場では、オランダ下院選挙の情勢判明で不透明感が後退したことを背景に、ドイツ国債が下落。フランス国債は朝方に値上がりしたものの、買いが続かずに下げた。トレーダーによればオランダの選挙結果で中核国でのリスクヘッジを再考する動きが広がり、ドイツ国債の2年物と5年物の利回りは3bp上昇。
イタリア国債はフランス国債とともに大きく上下動。10年債利回りは約5bp上げた。
英国債はドイツ国債を下回るパフォーマンス。イングランド銀行の金融政策決定会合でフォーブス委員が利上げを主張したほか、一部メンバーも上向きのニュースがあればより早期の景気支援策縮小が正当化される可能性があると示唆した。
原題:Bunds Slide on Dutch Risk Unwind; End-of-Day EGB Curves, Spreads(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-03-16/OMX327SYF01T01
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