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トランプ大統領 自動車燃費規制を見直しへ:EVに対抗 エンジン磨く ガソリン車の燃費改善
http://www.asyura2.com/17/hasan120/msg/227.html
投稿者 あっしら 日時 2017 年 3 月 16 日 03:54:55: Mo7ApAlflbQ6s gqCCwYK1guc
 


トランプ大統領 自動車燃費規制を見直しへ[NHK]
3月15日 18時19分

アメリカのトランプ大統領は、地球温暖化対策としてオバマ前政権が決定した、自動車メーカーに大幅な燃費の改善を義務づける規制を見直す方針を決め、自動車産業の保護をアピールすると見られますが、温暖化対策を軽視していると批判が出ることも予想されます。

アメリカのオバマ前大統領は、退任直前のことし1月、自動車メーカーに対して、2022年から新車の平均燃費の改善をすすめ、2025年までに、平均燃費を1リットル当たりおよそ23キロに改善することを義務づける規制を決定し、地球温暖化対策に取り組む姿勢を強調しました。

これについてトランプ政権の高官は14日、記者団に対して、「自動車業界はこの規制について非常に懸念している。トランプ大統領は、自動車産業の雇用創出を重視している」と述べたうえで、この燃費規制を見直す方針を決めたことを明らかにしました。

トランプ大統領は、15日に自動車産業が盛んな中西部ミシガン州のデトロイト近郊を訪問し、自動車メーカーの経営者らと会合を開いたあと、この方針を発表することにしています。

トランプ政権は、燃費規制の見直しを打ち出すことで、自動車産業の保護や雇用の創出をアピールすると見られますが、温暖化対策を軽視していると、環境保護団体などから批判が出ることも予想されます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170315/k10010912001000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_011

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EVに対抗 エンジン磨く ガソリン車の燃費改善
マツダ、走行中一部休止で1割 日産、出力を自在に 最大3割

 自動車各社がガソリンエンジンの性能向上を競っている。マツダは2017年度末にピストンを一部止める機能などを導入し、燃費を1割改善する。日産自動車もピストンを無段階で制御して燃費と出力を自在に変える仕組みを採用する。電気自動車(EV)などの開発競争が過熱する一方で、世界市場の中心は当面ガソリンエンジンが占める。商品力を磨き、EVなどのエコカーに対抗する。

 マツダは走行中にエンジンの運動を一部止める「気筒休止」と、発進時にかかる負荷をモーターで補助する「マイルドハイブリッド」の2つの技術を既存のエンジンに追加導入する。いずれの技術もマツダが採用するのは初めて。燃費を従来比1割ほど改善できる。

 気筒休止は多目的スポーツ車(SUV)「CX―5」などの排気量の大きいエンジンで使う。高速道路など一定のスピードで走る時、エンジンの負荷が小さくなるとシステムが作動。4気筒のうち中央の2気筒の運動を止め、燃料消費量を減らす。エンジンに負荷がかかると再び動き出す。

 マイルドハイブリッドは多様な車種に搭載する。小型の電池とモーターを使い、発進でエンジンに負荷がかかるときに電気で動力を補助することで燃料消費を抑える。

 日産の新型エンジン「VCターボ」は高級車ブランド「インフィニティ」の新型車に18年に搭載する予定。将来は同社の主力エンジンに育てる方針だ。4気筒ターボエンジンとしては最高水準の出力とトルクを実現しつつ、現在の主力エンジンに比べ燃費を最大27%改善する。

 通常のエンジンはシリンダー内でガソリンと空気の混合気を圧縮する度合い(圧縮比)を10対1前後で固定している。日産のVCターボはシリンダー内を上下に動くピストンの行き止まりの点(上死点)の高さを無段階に変えられる機構を加え、圧縮比を8対1から14対1の範囲で自在に変えられるようにした。

 一般にエンジンは圧縮比を高めると燃焼効率が良くなるが、異常燃焼によって車体が振動するノッキングが起きやすくなる。VCターボは走行状況に応じて最適な圧縮比を自動で選択することで燃費と出力を両立する。

 トヨタ自動車は燃費を2割高めたエンジンなどのパワートレインを開発し、17年に市場投入する。21年には日米欧と中国で販売する製品の6割超に新たなパワートレインを搭載。外部への供給も視野に入れる。

 排気量2.5リットルのエンジンは燃焼効率の改善などにより、燃費向上と同時に出力も高めた。8速自動変速機も構成部品の摩擦を減らすことなどでエネルギーの伝達効率を高める。

 英調査会社のIHSオートモーティブによると28年時点の車の動力源はガソリンエンジンが48%、ディーゼルエンジンが12%を占める。エンジンを主導力とするマイルドハイブリッド車も合わせれば9割近くが化石燃料で走ることになる。

 自動車各社はEVや燃料電池自動車(FCV)の開発も進めているが、市場の大半を占めるガソリン車の改良を進めることで二酸化炭素(CO2)の抑制と競争力の向上につなげる。

[日経新聞3月10日朝刊P.17]

 

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コメント
 
1. 2017年3月18日 07:50:12 : rXdsMFQkZM : b8vrQPgmHgU[140]
アメリカでは伝統的に大型車が主流であったが、それに規制をかけたのは、当時のカーター政権であった。CAFEと呼ばれる燃費規制を導入したのだ。

CAFE
https://ja.wikipedia.org/wiki/CAFE

★アメリカでの概要

1970年代のオイルショックをきっかけに、各社の1978年モデルから導入された。米議会ではたびたび規制強化が検討されてきたが、ビッグ3など自動車業界が反発し、乗用車の基準は1990年モデル以降据え置かれていた。

●カーター民主党政権で導入されたものの、共和党政権になると規制は後退する。これに対してオバマ民主党政権では、再び規制強化の方向になった。オバマ政権の数値目標は、既存の自動車メーカーにとって、余りにもハードルが高いのであった。

このため、アメリカ・ビッグスリーだけでなく、日系メーカーからも不満の声が続出していたが、環境軽視の共和党らしく、トランプ政権は規制の弱体化を決定した。これにより、既存のエンジンで乗り切れることになるのであるが、長期的に見れば、自動車の進歩を遅らせることになる。自動車が今後も存在し続けるためには、排気ガスを出さない環境に配慮した動力源を搭載することが不可欠である。トランプ政権のこの決定は、社会の進化に何の役にもたたないのではないだろうか。


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