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ラオックスと三越とコメ兵、一瞬で爆買いバブル崩壊で売上「蒸発」&閉店の嵐…三越免税店は閑散(Business J)
http://www.asyura2.com/17/hasan119/msg/871.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 3 月 10 日 01:47:10: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

             三越本店(撮影=編集部)


ラオックスと三越とコメ兵、一瞬で爆買いバブル崩壊で売上「蒸発」&閉店の嵐…三越免税店は閑散
http://biz-journal.jp/2017/03/post_18290.html
2017.03.10 文=編集部 Business Journal

 爆買いバブルの敗戦処理が各地で加速する。免税店チェーン、ラオックスと並んでインバウンド(訪日観光客)銘柄の雄と称された、中古ブランド品などを販売するリサイクルショップ、コメ兵(ひょう)は店舗の2割を閉鎖する。全41店舗(2016年12月時点)のうち、17年1月から7月にかけて9店を閉める。

 閉店するのは中型店の渋谷公園通り店、小型店の栄セントラルパーク店、なんばウォーク店、神戸元町店、キャナルシティ博多店、LINK SMILE(衣料品の郊外店)のウイングタウン岡崎店、ラグーナ蒲郡店、USED MARKET(古着店)の大須店、urca jewel(ウルカジュエル/宝石専門店)の武蔵小山店の9店である。

 武蔵小山店は16年3月、新業態のurca jewelの1号店として武蔵小山のパルム商店街にオープンしたが、わずか1年で撤退する。

 コメ兵の17年3月期の連結決算は、売上高が前期比13%減の399億円、営業利益は79%減の6億円、純利益は91%減の1億5000万円になる見通しだ。純利益の従来予想は50%減の8億4000万円だった。

 主力のブランド・ファッションの中古品事業が、インバウンド需要の低迷で苦戦が続いた。店舗閉鎖による減損損失などを特別損失として3億2900万円計上することも響く。

 1947年、名古屋市でたった5坪の古着店「米兵(こめひょう)商店」を創業したのが始まり。かつて創業者一族が1897年に米店を創業し、名前が「兵次郎」だったことにちなんで名付けた。1987年に社名をコメ兵に変更。2003年にJASDAQ、04年東京証券取引所2部、名古屋証券取引所2部に上場した。

 コメ兵は中古品を買い取り、店頭とオンラインストア(インターネット通販)で販売する、日本で最大級のリサイクルショップである。創業地の名古屋を中心に東京、埼玉、千葉、横浜、長野、大阪、神戸、広島、福岡に41店舗を構えるまでになった。

 大化けしたのは、インバウンドの追い風を受けてからだ。宝石や腕時計、バッグなど高級宝飾品を買うために外国人観光客が多数訪れ、インバウンドの代表銘柄となった。株価は15年1月21日に4095円と10年来の高値をつけた。上場来高値は04年の5280円である。

■個人からの買い取りが減少し、計画した商品点数が揃わず

 高級時計やブランド品などを大量に購入していた中国人観光客は16年4月以降、財布の紐を固く締めた。中国政府が消費を国内に戻すため、海外で購入した高額品に対する関税を引き上げたからだ。

 一本調子できた爆買いに急ブレーキがかかった。コメ兵のインバウンドの売り上げは16年4〜12月累計で前年同期より4割減った。だが、業績悪化は爆買いバブルが弾けたことだけが原因ではない。

 コメ兵のビジネスモデルは、消費者から商品を買い取り、店頭やネットで販売する。質の良い商品を揃えることができるかが勝負となる。主な商品調達先は個人からの買い取りだが、個人からの買い取りが16年4〜12月は前年同期比12.8%減と振るわなかった。ディスカウントストア、質屋、フリーマーケットなど、買い取り先が多様化したことも一因だ。売り手は1円でも高く買ってくれる店を探す。そのため、計画した商品点数を揃えることができなかった。

 これにインバウンド消費の失速が追い打ちをかけた。全社の16年4〜6月の売上高は前年同期比13.1%減、7〜9月は10.3%減、10〜12月は12.7%減と2ケタの落ち込みが続いた。

 株価は16年8月26日に年初来安値の897円に沈んだ。インバウンド消費への期待から暴騰した4095円と比べて、2割(8割減)の水準だ。2月28日(2月末)の終値は1184円(17円安)にとどまる。コメ兵のインバウンド特需は終わった。

 かくして、爆買いバブルの敗戦処理として9店舗の閉鎖に踏み切ったわけだ。

■大型店の出店で収益力の回復を急ぐ

 今後、コメ兵は体制の立て直しを急ぐ。売り上げの拡大から収益重視に転換。2月以降、東京、大阪、名古屋の都市部に大・中型の3店を新規に出店し、商品や人員を集約。収益力の回復を目指す。

 その第1弾として2月16日、大阪・梅田に旗艦店KOMEHYO梅田店をオープンした。JR大阪駅北口の商業ビルOSAKA UK・GATEの1〜3階に入居した。店舗面積は1318平方メートルで西日本では最大規模。時計やかばん、衣料品など7000点を揃えた。小型店では設置できなかった試着室を設けた。

 5月には、大型店の名古屋駅店、中型店の新宿店別館(仮称)を出店する。閉店する栄セントラルパーク店は名古屋駅店に、渋谷公園通り店は新宿店別館に営業を移管する。

 一方、今秋からインターネットで中古のブランド品を個人間で売買するフリーマーケット(フリマ)アプリの運営を始める。アプリ内の個人間取引でコメ兵に親しんだ顧客が店頭の売買に参加する相乗効果を狙う。

 80年代後半のバブル時代、全国の百貨店は高級路線にシフトし、店舗の改装・増床を競ったが、バブルが崩壊し、設備投資が重荷になり経営が悪化。その結果、そごうのように倒産した百貨店も出た。

 バブルは一過性で終わる。だからバブルに踊って設備投資をしてはいけないというのが小売業の経営の鉄則だが、爆買いバブルの狂乱で、この教訓は完全に忘れ去られた。

 ラオックスやコメ兵は全国的に店舗を拡大した。また、銀座三越は空港型免税店を設置した。空港型免税店とは、消費税だけでなく関税や酒税、たばこ税も免税される店だ。鳴り物入りで登場した空港型免税店は、爆買いバブルの崩壊で閑古鳥が鳴いている。

 ラオックス、コメ兵、銀座三越は、インバウンド消費の御三家だった。それが今では爆買い後遺症に苦しむ御三家となった。

(文=編集部)


 

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