http://www.asyura2.com/17/hasan119/msg/661.html
Tweet |
LINEの画面(ロイター/アフロ)
LINE、ついに利用者「減少」突入…広がる失望、FBに敗北宣言で国内企業化か
http://biz-journal.jp/2017/03/post_18214.html
2017.03.03 文=編集部 Business Journal
2016年、“鳴り物入り”で新規上場したメッセージングアプリ、LINEの株価が冴えない。
LINEは16年7月15日、東京証券取引所1部とニューヨーク証券取引所に日米同時上場を果たした。初値は公開価格3300円を48%上回る4900円。9月28日に年間の高値である5230円にまで上伸したが、その後は下落に転じた。
16年12月通期決算の発表を受けた17年1月26日の株価は一時、前日比16%安の3530円に急落し、4000円の大台を割り込んだ。その後も株価は回復せず、2月9日には3515円と上場来最安値を付けた。公募・売出価格の3300円を死守できるか、早くも正念場を迎えた。
上場後の初決算となる16年12月期連結決算(国際会計基準)は、売上高に当たる売上収益は前期比17%増の1407億円、本業の儲けを示す営業利益は同10倍の198億円と大幅な増収増益となった。最終損益は75億円の黒字(前期は75億円の赤字)に転換した。
業績を牽引したのは広告事業だ。広告収入は547億円で前期より50%増えた。月間利用者数が国内で6600万人いるLINEの媒体価値が高まり、広告を出稿する企業が増えた。福岡の土地売却益が24億円出たことや、タイの子会社に関連して評価益が17億円発生したことが収益を押し上げ、黒字に転換した。一見、好決算に見えるが、市場の反応は「NO」に近かった。それはなぜなのか。
投資家は、メッセージングアプリの成長性を測る指標として、利用者の伸びを重視する。LINEの利用者は、とうとう減少に転じた。
16年12月末のグローバルMAU(全世界での月間アクティブユーザー数)は2億1700万人で、16年9月末の2億2000万人から300万人減った。日本、台湾、タイ、インドネシアの主要4カ国では、1億6700万人で前期比15%増えた。つまり、主要4カ国で健闘したが、全体の落ち込みがもっと大きくて補えなかったということだ。四半期ベースでの減少は、11年のサービス開始以来初めてだ。
メッセージングアプリ業界ではフェイスブックの「フェイスブックメッセンジャー」と、フェイスブックが買収した「ワッツアップ」は、共に利用者が10億人を突破している。中国テンセント社の微信も8億人を上回り、四半期ベースで数千人と若干ながら伸びている。
「世界の陣取り合戦は終わった」。LINEの出澤剛社長は昨年の上場会見で、こう語っていた。欧米に進出したが、フェイスブックに太刀打ちできなかったことから、グローバルプレーヤーとしての敗北宣言に等しかった。
それでも、LINEは日本国内で圧倒的なシェアを誇るため、アナリストは通期で230〜240億円程度の営業利益を見込んでいたが、蓋を開けてみたら営業利益は198億円。これが失望売りにつながった。
期待はずれに終わったのは、牽引役だったゲーム事業が失速したためである。ゲームの利用者は16年10〜12月の累計で2650万人と、前年同時期に比べて540万人減った。通期のコンテンツ全体の売上収益は447億円で前期比9%減となった。収益の柱はゲームから広告へ完全に交代した。
■企業向けとアジアに活路を求める
LINEは今後、企業向けと海外に活路を見いだそうとしている。そこで、企業向けのコミュニケーションサービスに参入する。
もうひとつはアジアだ。強豪が立ちはだかる欧米では白旗を掲げたが、日本、タイ、台湾、インドネシアでは大健闘している。昨年12月末のMAUは、日本では6600万人で9月末より200万人増えた。ほかの3カ国・地域の合計は1億100万人で300万人増加した。
今では、この3カ国で日本の1.6倍の事業規模に育ったが、だからといって3カ国の利用者の増加がストレートに売り上げにつながっているわけではない。売上比率は国内が73%と大半を占め、海外は27%にとどまる。3カ国で、日本のように利用者ひとり当たりの売り上げを伸ばすことができるかどうかにかかっている。
17年12月期の連結業績予想は、スマートフォンのアプリ市場の先行きが見通しにくいという理由で公表していない。アジア3カ国がドル箱となるか、それとも依然として国内で稼ぐドメスティック企業にとどまるかの別れ道だ。
(文=編集部)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民119掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。