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記者会見する金属労協の相原康伸議長(自動車総連会長)=23日、東京都中央区(写真:フジサンケイビジネスアイ)
2017春闘 ベア攻防、1000円ラインか 業績に不透明感
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170223-00000002-fsi-bus_all
SankeiBiz 2/24(金) 8:15配信
■経営側、慎重さ増す
自動車や電機など主要製造業の産業別労働組合で構成する金属労協は23日、東京都内で2017年春闘の戦術委員会を開いた。今春闘では大手の自動車や電機の労組が、賃金水準を底上げするベースアップ(ベア)で昨年と同じ月額3000円を要求。ただ、経営側は円高に伴う業績悪化やトランプ米政権の通商政策への懸念などから賃上げに慎重姿勢を強めており、妥結水準の攻防ラインが昨年の月額1500円程度から1000円前後まで下がる可能性もある。
「(経営側は)賃上げ要求に軒並み厳しい反応だ」「将来負担になるベアに経営側は慎重姿勢だ」
23日、記者会見した自動車総連の相原康伸会長(金属労協議長)と電機連合の野中孝泰中央執行委員長はいずれも、各労組が賃上げをめぐり厳しい交渉状況にあるとの認識を示した。
それもそのはず。16年春闘時の円安基調から一転、円高に逆回転したことで業績が軒並み悪化しているためだ。自動車大手7社の16年4〜12月期連結決算は6社が減収となった。最終損益はトヨタ自動車や日産自動車など4社が減益で、三菱自動車が大幅な赤字に転落。電機大手6社の同期も全社が減収となり、三菱電機は最終減益、NECは最終赤字に転落した。
賃上げへの逆風は業績悪化にとどまらない。自動車、電機とも、人工知能(AI)など先端領域で世界規模の開発競争が激化し投資負担が膨む一方。しかも前回春闘まで各社が軒並み3年連続でベアを実施したことで固定費負担も増大している。加えて、保護主義的なトランプ政権の誕生により世界経済の先行きは見通しにくくなった。
こうした情勢を背景に、日立の中畑英信執行役常務は「昨年より事業環境は不安定さを増している」とベアを牽制(けんせい)。トヨタの豊田章男社長も、22日開いた労使交渉で「経営環境はかつてないほど不透明だ」として賃上げに慎重姿勢を示した。
前回春闘を振り返ると、自動車、電機各社の労組は月額3000円のベアを要求したが、円安で増収増益となる中でもトヨタや電機大手などでは1500円での妥結と要求水準の半分にとどまった。今春闘は昨年より業績も取り巻く経営環境も悪化しており、前回並みの1500円を維持するか1000円前後まで下がるかが最大の争点だ。電通新入社員の過労自殺などを受け長時間労働の見直しなど「働き方改革」も焦点となる。
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