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(撮影:尾形文繁)
日経平均2万円回復に向けた"条件"とは
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170130-00156045-shikiho-biz
会社四季報オンライン 1/30(月) 21:51配信
米国のダウ工業平均がついに2万ドルの大台に乗せてきた。しかし、なかなか抜けずにいたフシ目を抜けた場合、一気に大きな上昇となるケースも多いものの、その後は今一つ上値が重くなっている。
昨年の米大統領選挙直後はダウ平均の上昇が大きかったが、今回は先にナスダック指数が保ち合いを抜けて来て、ダウ平均の上昇が後になった格好だ。米国では昨年11月〜12月にかけての上昇と、今年に入ってからの上昇、先週の上昇と、それぞれ要因が違うと考えられる。
昨年11月〜12月にかけての上昇では、米国金利が上昇、そして為替がドル高=円安となり、日本株も米国株と同じように上昇する展開となった。が、今年に入ってからは米国株、特にナスダック指数が堅調となった割にはダウ平均や日経平均は上値の重い展開だった。そして債券が大きく売られることもなく、米国金利の上昇はなく、為替もドル安=円高気味という動きだった。
つまり、特に米国では11月〜12月かけての相場では「債券から株式へ」のシフトが進んだことによる上昇だった。そして、今年に入ってからの上昇は金利などに関係はなく、トランプ大統領へ懸念から売られていたインターネット関連銘柄、いわゆる「シリコンバレー銘柄」が懸念が薄れたということで反発したということだった。
■ 先週の上昇要因とここからの上昇要因
それでは先週の上昇要因はどういう背景があるのだろうか? 一部の週刊誌ではトランプ新大統領が就任するとこれまでの公約が実際に動き始めて株価が大きく上昇すると報じられていたが、実際にはトランプ大統領の就任式への悲観的な見方などもあり、大統領就任が上昇のきっかけとはならなかった。
つまり、「トランプラリー再開」と言われているが、実際には決算発表が本格化するなかで買われる銘柄があり、大台に乗せてきたというのが真相ではないかと思う。加えて、日銀の金融政策決定会合や米FOMC(公開市場委員会)を控えての持ち高調整の買い戻しなどもあり、指数を一気に押し上げたということなのだろう。
実際にトランプ大統領の政策などを見ていると、本当に米国企業にとって良いのだろうかと疑問に思うようなものも多い。一方で、これまで通り雇用は改善し、企業業績も回復するという方向が見えているということで上昇したものと思う。
米FOMC(公開市場委員会)でも利上げの方向は変わらないだろうし、日銀の金融政策決定会合でも特に何が変わるということでもないのであれば、今度は米国の利上げが滞りなく行われるように足元の景況感に不安はないかということが注目されそうである。
ということは、為替がドル高傾向にあるところで、ドル高を容認できるかどうかということになりそうだ。トランプ大統領がこれまで言ってきたように「保護主義的な外交政策」を続けるということになれば、ドル高を容認できないということになるだろう。そうなると、ドル高要因である金利の上昇もある程度控えめにならざるを得ず、債券から株式への資金のシフトもマイルドなものとなると思われる。
日本市場では、この流れを受けて円安が進まないとなると、輸出企業を中心に業績の上振れも限られる。円安効果を期待して買われたものなどは手仕舞い売りを急ぐ動きになりそうだ。また、「ドル建ての日経平均」で見ても割高感が強まり、外国人などの買いが手控えられ、利益を確保する売りに押されるという場面もでてきそうだ。
日経平均が15年に2万円を超えていたところでは1ドル=120円〜125円であり、ここまでドル高を容認できないと2万円を超えてこないだろう。
■ 日経平均2万円回復の条件
日経平均がニューヨークダウ平均のように「2万」の大台に乗せてくる条件をまとめてみよう。それは、新大統領がドル高を容認できるかどうかということであり、米FRB(連邦準備制度理事会)が健全に利上げを続けることができるかどうかであり、日銀が緩和を続けることができるかどうかということになりそうだ。これらの達成は、目先的には難しいのではないかと考える。
今週の相場の水準としては、日経平均は1万9000円〜1万9500円水準と見られ、1万9000円を割り込むと1万8500〜1万8600円水準が下値ということになるのだろう。注目される銘柄群としては、出遅れ感が見られる食品株、明治ホールディングス <2269> や山崎パン <2212> があげられ、金利上昇で売られた不動産株、ケネディクス <4321> やいちご <2337> なども底堅さを確認しながら注目しておいても良いと思う。
清水洋介/大和証券、マネックス証券、リテラ・クレア証券など経て、現在アルゴナビスでフィナンシャルコンシェルジュ
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
清水 洋介
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