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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月3週)―千葉産スズキ7件全てでセシウム、福島・いわき産は169件連続でND―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2445.html
2018/02/23(金) 19:42:58 めげ猫「タマ」の日記
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。2月3週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。しかも基準超です。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
@検査数660件中9件の基準値超え(全体の1.4%)
A平均は、1キログラム当たり5.2ベクレル、最大890ベクレル(福島県産イノシシ)。
危険なセシウム汚染食品が宮城、福島で見つかっています。
※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2018年2月3週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
今週の発表からは
・千葉産スズキ7件全てでセシウム、福島・いわき産は169件連続でND
・源藻は検査しても青ノリを検査しない福島県
・上昇する福島県桑折町産イノシシのセシウム
などの特徴が読み取れ福島産は安全とは言えません。
1.千葉産スズキ7件全てでセシウム、福島・いわき産は169件連続でND
福島県いわき市は福島県沿岸部南部に位置し、南側は茨城県に接しています(7)。千葉県産スズキ7件の検査結果が発表になりました。7件全てでセシウム入りです(9)。福島県いわき市産が気になります。以下に検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 淡水は除く
※4 日付けは捕獲日
※5 ()内は検査先
図―2 スズキの検査結果
図に示す通り、千葉だけでなく茨城産スズキからもセシウムが見つかっています。ところが福島産スズキは2016年7月以降の発表を数えると169件連続で検出限界未満(ND)です。
同じく千葉県産ブリからセシウムが見つかったと発表がありました(10)。以下に検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
※4 ()内は検査先
図―3 ブリの検査結果
図に示す様に岩手、宮城、茨城、千葉産ブリからはセシウムが見つかっているのですが、何故か福島県が検査した福島産ブリからは見つかっていません。汚染源ある福島産が他県産より低く出るなどはおかしな話です。
スズキにしろ、ブリにしろ福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(11)が全てを実施しています。中立性に疑問があります。福島産は他よりも低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
2.源藻は検査しても青ノリを検査しない福島県
福島県相馬市松川浦の青ノリの出荷が再開されました(12)。厚生労働省の発表(1)を見ると源藻であるヒトエグサ(13)の検査結果があるのですが、ヒトエグサを乾燥して作る青ノリ(13)の検査結果がありません。福島県が提供している検査結果検索さいと(14)で調べても結果が出て来ません。普通は源藻で食べるのでなく、乾燥させた物をお好み焼き等の日本料理の食材の一つして食べることが(15)多い気がします。乾燥させれば放射性物質は凝縮され高濃度になると思います。ヒトエグサが加工されてばセシウム濃度は上がります。
福島県はセシウム含有量が高くなる前の「源藻」の状態で検査をして「安全」を主張し加工と出荷を認めています。福島産は検査されていなくても検査で安全とされ出荷されます。
相馬市産青ノリの名誉の為に書き加えるなら、福島の漁師さん達が検査をしています。結果は最大で1キログラム当たりで
24.4±10.1ベクレル
です。厚生労働省の発表(1)を見ると乾燥海苔の最高値は2011年11月の千葉産の1キログラム当たり27ベクレルで、ほほ同じ値です。2012年以降は(=^・^=)が数えたら243件連続で検出限界未満です。相馬市産青ノリは基準値(6)、他産地のノリに比べれば多量のセシウムを含んでいるのは事実です。
それより心配な事があります。事故によって福島第一から海への放射能漏れが続いています。
※1(17)で作成
※2 法定限度は(18)に示すストロンチウム90の基準値を(19)にて全ベータに換算
図―4 K排水路排水の放射性物質濃度
図に示す通り事故から7年近く経ちましたが、福島第一から海へは法定限度を超える全ベータを含む汚染排水が流されています。福島の海は汚染され続けています。全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質で、全ベータの半分がストロンチウム90由来です(19)。当然ながらセシウムだけでなくストロンチウム90の汚染の確認が必要です。
東京電力は小数ですが、福島産海産物のストロンチウム90の検査結果を発表しています。だだし、その中にアオノリや源藻のヒトエグサの検査結果はありません(20)。
以下に福島第二原発沖2km(TーS7地点)で採れたお魚のカルシウム含有量とストロンチウム90の相関を示します。
※1 ストロンチウム90の値は(20)
※2 カルシウム含有量は100g当たりで、(21)による。
図―5 カルシウム含有量とストロンチウム90濃度の相関
図に示す様にカルシウムを多く含む程にストロンチウム90濃度が高くなります。放射性ストロンチウムは生体内ではカルシウムと同じような挙動をとるそうです(22)。アオノリのカルシウム含有量は100g当たり750mgで(15)、カルシウムが豊富な食品です。図―5の数値をそのまま当てはめると1キログラム当たり7.1ベクレルのストロンチウムを含む計算(0.0095×750)になります。(=^・^=)は以前の記事で厚生労働省が想定しているストロンチウム90は最大で1キログラム当たり9ベクレルとの事を書きました(23)。ほぼ同じです。海藻と魚の違い、ばらつきを考慮すればこの値を超える可能性があります。それでも東京電力は福島産を避ける行為を「風評被害」と呼んでんいます(24)。
3.上昇する福島県桑折町産イノシシのセシウム
福島県桑折町産イノシシから1キログラム当たり890ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(25)。以下に推移を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
図―6 福島県桑折町産イノシシの検査結果
時間と共に徐々に下がっていき昨年末にはいったんは検出限界未満(ND)になりました。でも、直ぐに上昇し基準値を大きく超えてしまいました。福島産は検出限界未満(ND)になってもその後に急上昇し基準値を大きく超える事があります。
福島産はセシウム濃度が上昇する物があります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・検査されていなくても検査で安全とされる福島産
・セシウム濃度が上昇する事がある福島産
安倍出戻り総理は裁量労働制を巡り不適切なデータ処理をした数値を国会に報告しました(26)。だったら福島は「安全」とする嘘のデータを公表してもおかしくないと思います。これでは福島の皆様は不安だと思います。福島県は大相撲初場所優勝力士に米やホウレンソウなどの福島産野菜を贈ったそうです(27)。福島はホウレンソウの季節です。福島のホウレンソウは豊富な栄養を含み、市場から人気だそうです(28)。福島県は福島産ホウレンソウは「安全」だと主張しています(29)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産ホウレンソウはありません。
※(30)を引用
図―7 福島産ホウレンソウが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2445.html
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1072報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月2週)―宮城産スズキからセシウム、福島県新地町・相馬市産は49件連続ND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)いわき市 - Wikipedia
(8)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:9,227KB) 」
(9)(8)中のNo4639、4640、4645、4650、4651、4656、4660
(10)(8)中のNo4664
(11)農林水産部 - 福島県ホームページ
(12)乾燥青ノリ香り豊か 相馬7年ぶりに出荷再開 | 県内ニュース | 福島民報
(13)ヒトエグサ - Wikipedia
(14)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「加工食品⇒乾燥海苔」で検索
(15)アオノリ - Wikipedia
(16)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです中の「漁協によるスクリーニング検査結果 ⇒ これまでに各漁協が行った自主検査結果についてご覧いただけます。⇒相馬双葉地区 」の2018/2/20
(17)中長期ロードマップ|東京電力⇒中長期ロードマップの進捗状況⇒2018年2月1日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第50回事務局会議)⇒【資料3-6】環境線量低減対策(6.65MB)
(18)サンプリングによる監視|東京電力中の「サブドレン・地下水ドレンに関するサンプリング」
(19)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(20)報道配布資料|東京電力中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 201*年度 第*四半期採取分(*は1〜7の数値)」
(21)五訂増補日本食品標準成分表 [第2章]中の10 魚介類(PDF:283KB)
(22)ストロンチウム - Wikipedia
(23)めげ猫「タマ」の日記 福島産ヒラメ完全復活(2018年1月)、要注意
(24)(コメント)「風評被害に対する行動計画」の策定について|お知らせ|東京電力ホールディングス株式会社
(25)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:660KB) ⇒No351
(26)東京新聞:裁量労働「4時間以下」120件 厚労省データ 野党「不自然だ」:政治(TOKYO Web)
(27)大相撲初場所V・栃ノ心関に「天のつぶ」 知事賞・副賞贈呈式:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(28)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(29)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中のやさい編 [PDFファイル/173KB]
(30)平尼子店 - 新鮮安い食品スーパーマルト
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