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東電柏崎刈羽原発の再稼働はおこなってはいけない
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/321.html
投稿者 taked4700 日時 2018 年 1 月 11 日 11:22:02: 9XFNe/BiX575U dGFrZWQ0NzAw
 

たんぽぽ舎メルマガから転載です。

東電柏崎刈羽原発の再稼働はおこなってはいけない
 |  日本海東縁の「歪み集中帯」で発生する地震について
|  原子力規制委による検証が十分に行われていない
|  新潟地震(1964年)は日本海東縁の「歪み集中帯」で発生
 | 「日本海東縁の活断層と地震テクトニクス」を読んで
 └──── 今井孝司(地震がよくわかる会)

○初めに

 新潟地震(1964年)について前回、2017年12月25日のメールマガジン(【TMM:
No3255】)で紹介しましたが、今回は、それと関連して、「日本海東縁の活断層
と地震テクトニクス」(東京大学出版会刊 2002/5/27)を紹介したいと思います。
 何故かというと、新潟地震はこの本のなかで、日本海東縁の「歪み集中帯」で
発生した地震であると指摘しているからです。

 本の内容をできるだけ、分かりやすくするために、筆者がQ&A形式で作成し
たものを当会HP( http://jishinga.com )特集コーナーにタイトル名「日本海
東縁の活断層と地震テクトニクス」でアップしました。

 昨年末に、東電柏崎刈羽原発が新規制基準に「適合」しましたが、本書で指摘
する日本海東縁の「歪み集中帯」で発生する地震について検証が十分に行われた
とは思えません。
 その意味でも東電柏崎刈羽原発の再稼働はおこなってはいけないと思います。

○特に注目した項目(以下の括弧付き数字はHP内のカウンタ)
 以下文章において、※部は筆者のコメントです。
「日本海東縁の活断層と地震テクトニクス」は「日本海東縁」と略しました。
(1)日本海東縁の範囲は?
 その範囲は,南端が富山トラフであり,北端は武蔵堆,礼文島から,サハリン
へと続いている。西縁は,佐渡海嶺,松前海台および奥尻海嶺の西縁とほぼ一致
する。(「日本海東縁」P.54)
(5)日本海東縁の新生プレート境界説はいつ発表?
 日本海東縁の新生プレート境界説が発表されたのは1982年のことである(印刷
論文となったのは翌83年)。
 中村一明と小林洋二によるこの画期的な新説を契機に,日本海東縁のテクトニ
クスの研究は新しい段階に入った。その直後に発生した1983年日本海中部地震
(M=7.7)のメカニズムは,大陸側のプレートが東に向かって沈み込みを始めつ
つあるという彼らの主張とみごとに対応するものであった。(「日本海東縁」P.
i)めに
(6)「歪み集中帯」とは?
 日本海東縁に存在するのは海溝軸のような単純なプレート境界ではなく,プレー
トの相対運動は何条かの「歪み集中帯」によって担われているとの共通理解に達
した。(日本海東縁」P.i)
(7)日本海東縁部の変形はいつから?
 過去300万年間という期間をかけて,3−4列の短縮歪みの集中帯は形成されて
きたことが明らかになった。(「日本海東縁」P.121)
(10)アムールプレートの移動速度は?
 最近、中国北東部(図2.1のアムールプレートの南縁)で数十GPS観測点の速
度ベクトルが得られたが,それらの点は1cm/yrくらいの速度でユーラシアプレー
トに対して東南東進している。(「日本海東縁」P.25)
(20)歪み集中帯の幅、歪み速度について
 歪み集中帯の幅は数十−200km程度で場所によって変化する。歪み集中帯の内部
では東西ないし北西一南東方向の圧縮が卓越し,歪み速度は0.1ppm/年程度と周
囲よりも一桁程度大きい。水平方向の圧縮に伴う上下変動も生じている。(「日
本海東縁」P.150)
(4)日本海東縁で発生した主な地震
  1)1833年12月7日 酒田沖地震(M7.8)
  2)1940年8月2日 積丹半島沖地震(M7.5)
  3)1964年5月7日 男鹿半島沖地震(M6.9)
  4)1964年6月16日 新潟地震(M7.5)※
  5)1983年5月26日 日本海中部地震(M7.7)
  6)1983年6月21日 日本海中部地震余震(M7.1)
  7)1993年7月12日 北海道南西沖地震(M7.8)
               (「日本海東縁」P.39)
※新潟地震が日本海東縁で発生した主な地震に含まれている。
(22)M7以上の浅発大地震の発生頻度は?
 最近約370年の間に日本海東縁では,M7以上の大地震が平均して約20年に1回
の割合で発生していることになる。太平洋側の日本海溝沿いに比べると頻度は相
対的に低い。
 しかし,震源が内陸部ないしその沿岸に位置することを考慮すれば,日本海東
縁の地震危険度は決して低くない。(「日本海東縁」P.176)
(25)日本海東縁の海域部には4カ所のギャップ(第1種地震空白域)(※)がある
(「日本海東縁」P.180-181)
※ギャップ(第1種地震空白域)とは帯状に細長く連なる海溝型地震の発生地帯
の中で、周囲では大地震が起こっているにもかかわらず、大地震を起こしていな
い地域である。
 大きな力がかかっているため大地震が近づいていると考えられ、大地震の未破
壊域とされる。(Wikipediaより)
(26)新潟−長野地域(ギャップD)(※)の地震発生ポテンシャルはきわめて高い(最
大M7.75)(「日本海東縁」P.183)
※この新潟−長野地域には東電柏崎刈羽原発が立地している。2004年に新潟県中
越地震、2007年には新潟県中越沖地震が発生した。  

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コメント
 
1. 2018年1月12日 18:04:39 : h89dNrMhhs : igwmQhdNavI[5]
ほかの原発も再稼働を行ってはいけない。

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