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欧州の放射性核種汚染でロシアが原子力事故を否定 trendswatcher
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欧州各地で2017年9月に観測された放射性核種(ルテニウム106)の地表濃度の異常な上昇した。放出源はウラル山脈近くのロシアもしくはカザフスタンの疑いが濃厚である。一方21日、ロシアは管轄する核施設では原因となる原子炉事故は報告されていないことを明らかにした。
チェリャビンスクに近いロシアの軍事核施設は1940年から度重なる放射能漏れ事故を起こし、また周辺地区への放射能廃棄物の不法投棄で健康被害をもたらした過去がある。今回の核種ルテニウム106濃度異常は原子炉事故の証拠となるセシウム137の増大がないことから、原子炉事故の可能性は低いとされてきた。
月曜にロシア気象台は、ウラル地方のチェリャビンスクのルテニウム106核種濃度が通常の1000倍となる異常な数値となった事実を認めた。しかしロスアトムはAFPに対してロシア国内の原子力施設で事故の報告はないとした。またロスアトム参加のマヤク核施設はルテニウム106を過去数年に渡って製造していないことから今回の核汚染がマヤク施設と無関係であることを強調した。
11月9日にフランスの原子力施設を統括するIRSNはルテニウム106の汚染が9月27日から10月まで、フランス国内で観測されたことを発表した。また計測ンットワークのデータを総合して、汚染源がボルガ河とウラル山脈の間としたが、直接的に健康被害をもたらす線量ではないとした。
100-300TBqと極めて高い放出されたルテニウム106は原子炉内で(他の核種とともに)生成される。医療用アイソトープや原子力バッテリーに使用される。汚染期間にルテニウム106バッテリーを搭載した衛星の大気圏突入はなかったため、衛星搭載のバッテリー起源ではない。原子炉事故でもなく医療用アイソトープにしては線量が大きいため、放出源は依然として謎に包まれている。
チェリャビンスク州といえば2013年に隕石が落下して広範囲に被害をもたらした。ルテニウム106は自然界には存在しないが3年も経過しており、今回の汚染との関連性はないがその時にもCTBTOが大気圏突入時の音を観測し、今回はフランスIRSNが設置した広域核種モニタネットワークが活躍した。冷戦時のずさんな核兵器製造と無関係とは言い切れないところが不気味である。
過去にも幾度か同様の事象が欧州でみられた。 では、一体原因は何なのか?
ヨーロッパをたびたび襲う「発生源不明の放射能」の推定発生地が判明。そして、ふと「それはこの3年間崩壊し続けているシベリアの大地と関係があるのでは…」と思うにいたる INDEEP
シベリアの大地の崩壊は、その地下から「未知の物質」やら「大量の放射能」やら、いろいろなものを噴出させているのではないかと
9月27日から10月13日までのロシアからヨーロッパの放射能の濃度(赤が最高値)
・IRSN
・Google Map
今回の記事は、過去のいろいろな記事が関係してくる感じのもので、おそらくうまく説明できないでしょうが、過去記事からひとつずつ私の考えを説明してみたいと思います。
2017年にヨーロッパを二度襲った放射能の嵐の発生源
冒頭に載せました2枚の地図は、ヨーロッパの放射能の状況の監視を担当しているフランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)が 11月9日に発表したものです。
これが何かと申しますと、最初は今年2月の記事、
・その原因は製薬会社の汚染漏れかロシアの核実験か、それとも… : 「発生源がわからない」放射性物質ヨウ素131がヨーロッパ全土の大気を覆い尽くした
でご紹介したもので、
「ヨーロッパの各地で比較的顕著なレベルの放射線が測定されたが、その発生源がわからない」
という事態が発生したというものでした。
下はその際の報道で、原因不明の放射能の急上昇という出来事が起きたのにもかかわらず、「なぜ起きたのか」「どこから発生しているのか」がわからないまま「迷宮入り」したものです。
・Nobody Is Sure What Caused a Mysterious Radiation Spike Across Europe
この時、検出された放射能は「ヨウ素 131」というもので、
・放射能汚染の原因となる主要三核種のひとつ
・半減期は約8日
・医療や製薬でも使われる
というものです。これは一般的に、チェルノブイリ原子力発電所の事故から日本の原子力事故に至るまで、人の健康に多大な影響をもたらす存在とされていますが、まあしかし、放射能に関してはわかっていない部分のほうが多いです。
いずれにしても、発生源がわからないまま時が過ぎまして、そして次には、今年 10月に下の記事を書かせていただきました。
・2月に続き、またもヨーロッパ各地で「発生源のわからない放射能が検出」される。今度は半減期376日のルテニウム106。どこで何が起きているのか
またも「発生源のわからない放射能」のレベルがヨーロッパで急上昇したのです。
しかも、この 10月の際には、放射能レベルは 9月27日から 10月13日までの「2週間近く」も上昇したたのま数値で検出されたのでした。
この 10月の時の放射性物質は「ルテニウム 106」というもの。これは、セシウムやストロンチウムなどと同じく、日本では「規制の対象とする核種」に含まれているものです。
2月に続けて、またも「どこからきたのかわからない」放射能が長期間にわかり漂うということになっていたのです。
それから1ヶ月後の、この 11月に、フランス放射線防護原子力安全研究所が、ようやく「その場所」を突き止めたのでした。
冒頭2枚目の地図をもう一度乗せますと下の位置です。つまり「ロシア」です。
・Google Map
さて、このロシアの場所で何があったのか。
フランス放射線防護原子力安全研究所は、核燃料処理施設や医薬品製造の施設などで何かが起きたという見方をしていて、原子力発電所の事故だとは考えていません。
しかし、こちらの記事では、ロシア当局は、いかなる放射能関連の事故の報告も受けていないということで、その言い分が正しいのであれば、いろいろと難しい話となってしまうことになります。
ここで私はふと・・・。
3年ほど前のロシアでの出来事を思い出したのでした。
それは、「シベリア」に「謎のクレーターが次々とできた」というものです。
シベリアでクレーターの発生と拡大が進行し続けている
この「シベリアのクレーター」については 2014年に何度か取りあげたことがあり、記事のひとつとしては、
・シベリアでさらに次々と見つかるクレーターと「現在北極がシベリアに向かって猛スピードで移動している」という状態から浮かびあがる「ポールシフト」の概念
などがあります。
それは、形状そのものも下のように不思議なものでした。
・Siberian Times
・Siberian Times
まるで人工的に掘られた穴のようなこの穴は、しかし「確かに自然にできた」ものではあるのです。
そしてそれから2年後・・・。
またも下のようなタイトルの記事を書くことになったのです。
・シベリアのクレーターは「半径100キロメートルに響く爆発音と天空の巨大な光」を伴う凄まじいエネルギー現象から発生していたことが判明。そして、それらの穴は今も拡大し続けている
2016/06/09
2014年にシベリアにできたいくつものクレーターの中のいくつかは 2016年になってもまだ成長し続けていたのでした。
・Siberian Times
このシベリアのクレーターの「発生の原因」に関しては、いろいろな説が出続けていまして、たとえば、過去記事、
・ロシア国防省が報告したという「シベリアの穴と地球の磁場反転の関係」。そして「未知の大気物質」の存在
という記事では、情報ソースが曖昧ながらアメリカのメディア記事をご紹介しまして、そこには「未知の大気」という言葉が出ていました。
少し抜粋しますと、下のようなものです。
記事「謎のシベリアの穴は、国家の脅威となり得る事象として分類された」より
最初に調査をおこなった地球雪氷圏研究所の科学者マリーナ・レイブマン博士によると、これらの穴は「すべて最近できた」もので、博士は、これらの穴は、地下のメタンの噴出によって起きたものだと確信している。
しかし、その後、北極南極調査研究所などのメンバーがロシア国防省の専門家たちと共に作成した報告書では、これらの穴に「未知の大気が存在する」可能性があることを明らかにした。さらに、これらの穴について、より不可解な点が現実としてあることをロシア国防省の専門家たちは指摘する。(略)
これらから推測されることと「何らかが噴出した」という観測による科学的ベースをもとにして考えられるのは、このそれぞれの穴が「確定できない未知の大気性物質」によって作られたという確信なのだ。
要するに、
「何かはわからないけれど、地下から噴出してこれらのクレーターが出来たのではないか」
というような考えが存在したのです。
ただ、その後、結論は出ていないようで、特に続報は聞きませんでした。
しかし、先ほどの写真のように、穴は非常にきれいな断層で、メタンなどの噴出でもあのようになることは難しいですし、何より「大量に地表に噴出したと思われる地下の土が、地表にほとんどない」というのは不思議以外のなにものでもありません。
・・・・・と思っていましたら、今年の夏前に、
「またできた」
のです。
名前は思い出せないのですが、お子さんがたくさんいらっしゃる有名人の女性が、何人目かのお子様を授かったとわかったとき、旦那さんに「またできたのか」と言われたというような話を聞いたことがあるような気がしますが、このシベリアのクレーターの話を今年聞いた時も、「またできたのか」と私はつぶやいていました。
できたのは6月だったのですが、何となく単独でご紹介できないうちに夏が終わり秋が終わり・・・ときて、今回の「放射能の発生源」ということと何となく結びついて、思い出した次第であります。
もちろん、これらのこととヨーロッパの放射能は関係ないと考えるのが妥当なのでしょうけれど、ただ、「シベリアの地下で何か大規模なことが起きている」ことは間違いがないと思います。下が今年発見された巨大なクレーターです。
・vk.com
そしてですね。この今年 6月のクレーターについては、発生した場所の近くでいくつかの目撃談が多数あるのですが、それが奇妙な感じなのです。
複数の人たちが「火柱や黒い煙、そして爆発」を目撃しているのです。今回は、その時のロシアの報道をご紹介して締めたいと思います。
何が起きていて、そしてこれから何が起きるのか……と思います。
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