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福島産品風評対策は「安全情報発信」では無理
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2017/11/28(火) 19:42:39 めげ猫「タマ」の日記
福島県の地方紙の福島民報が福島県民を対象とした世論調査で、事故後に生じた福島産離れの払拭(ふっしょく)に向け最も効果的な対策を聞いたところ「安全性の情報発信」が40.0%で最高だったと報じていました(1)。でも、(=^・^=)なりに分析すると福島は「安全」と言えない物を「安全」と発信し、多くの消費者を裏切り続けています。「安全情報発信」では福島産離れは止まりません。
福島原発事故によって本来は5重の壁に守られ他に「うつる」事はないと説明されていた(2)、原発内の放射能が始め各地に「うつり」、福島は汚染されました。
※(3)のデータを(4)に示す方法で11月1日に換算
図―1 放射線量分布
図に示す通り事故から7年近くが経ちますが、福島では国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(5)を超えた地域が広がっています。一方で福島以外では殆ど無くなっています。事故から7年を経て福島は汚染されたままです。
それでも福島産は「安全」とされこれを避ける行為は「風評被害」とされています(6)。福島県は「検査」で安全を確保すると主張しますが(7)、過去に何度か破綻をしています。
以下に事故直後に福島産牛肉の検査結果を示します。
※1(8)を集計
※2 NDは検出限界未満を示す
※3 日付は牛さんがお肉になった日
図―2 福島産牛肉の検査結果
図に示す通り福島県の検査では見つからないのに「消費地」の検査では基準を超えるセシウムに汚染された牛肉が見つかりました。いわゆる「稲わら牛」問題です(9)。あれから6年が経過しましたが、汚染された牛肉が福島県の検査をすり抜け消費地の流通したか説明を(=^・^=)は知りません。当然ながら今も福島産汚染食品が流通するリスクは残っています。2016年11月には基準値の2.5倍の1キログラム当たり250ベクレルのセシウムに汚染されたクリタケ(キノコ)が福島で流通していました(10)。今年9月にには福島県いわき市産クリから基準値を超える1キログラム当たり110ベクレルのセシウムが見つかりましたが(11)、福島県は
「平成29年9月19日にいわき市で採取したクリについては、110Bq/kg検出されましたが、<略>出荷自粛要請は、当該生産者のみとなっています。 」
としているので(12)、基準超が見つかったいわき市産クリはその後も流通します。
2011年10月12日に福島県は2011年産の福島産米の検査を終え、すべてで放射性セシウムが国の基準値(1キロあたり500ベクレル)を下回ったと正式に発表した。これでコメを作付けしている全48市町村で出荷が可能になり、当時の福島県知事は「安全宣言」をしました(13)。ところがその1か月後の2011年11月に当時の基準値を超えるセシウム汚染米が見つかりました(14)。その後も次々に基準超のセシウム汚染米が見つかりました。以下にまとめを示します。
表―1 福島産セシウム汚染米の発見状況
※1 (8)を集計
※2 年は11,12月が2011年、1,2月が2012年
図に示し通りその後に詳細な検査をしたら合計で581件、最大で1キログラム当たり1,340ベクレルのセシウムが見つかっています。なお、厚生労働省の発表(8)を見ると、福島産米の追加の検査は出荷前のお米のみを対象としており、流通品では検査されていないことを付記しておきます。
牛肉しても米にしても福島県の検査では一度は「安全」との結論が出たものです。それがその後に「安全」とは言えない事が判明しました。福島県は福島産は「検査:で安全が担保されているなこように主張していますが、過去の例を見れば福島県は検査で「安全」が担保できなかったのは明らかです。おおくの消費者が福島産にたいして不信をもったはずです。この不信は事故7年目の今も払拭されていません。
福島県が力を入れている農作物に「ナメコ」があります(15)。福島のナメコは美味しいそうです(16)。ナメコに限らず福島のキノコは安全・安心な健康食品だそうです(17)。
※1(18)を集計
※2 2008年から17年までの平均、ただし17年は10月まで
図―3 福島産なめこの東京ちゅう卸売市場への月平均出荷量
図に示す通り年間を通じ出荷されています。以下に各年3−10月の平均の取引価格を示します。
※(18)を集計
図―4 福島産ナメコの各年3−10月の平均の取引価格(東京中央卸売市場)
図に示す通り事故前は福島産ナメコは全国平均より高く売れていました。事故後が安くなっています。これが福島産に対する消費者の評価です。
このような福島産離れを行政等は「風評被害」と呼んでいるようです(6)。これについて福島県の地方紙の福島民報が福島県民を対象とした世論調査で最も効果的な対策を聞いたところ「安全性の情報発信」が40.0%で最高だったと報じていました(1)。
※(19)を引用
図―5 「風評対策」は「安全性の情報発信」と報じる福島民報
でもこれまで述べたように福島は過去に消費者の信頼を裏切り、今も裏切り続けています。これでは「安全性の情報発信」をいくら実施しても消費者は相手にしません。「安全情報発信」では福島産離れは止まりません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください 。
福島の皆様は福島県外の皆様に比べ多くの「安全性の情報」に接しているはずです。この世論調査通りなら福島では福島産は普通に受け入れてもらえるはずです。ナメコが福島の特産品であり、美味しく安全であると主張されていることは本文記載の通りです。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産ナメコはありません。
※(20)を引用
図―6 福島産ナメコが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2358.html
(1)県産品風評対策 「安全情報発信」最高40% 本社県民世論調査 | 県内ニュース | 福島民報
(2)放射能を閉じ込める5重の壁 | 電気事業連合会
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(7)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(8)報道発表資料 |厚生労働省
(9)福島の肉用牛に出荷制限 政府、移動も禁止 :日本経済新聞
(10)食品中の放射性物質の検査結果について(第1007報) |報道発表資料|厚生労働省中の「3 国立医薬品食品衛生研究所の検査結果⇒検査結果(PDF:38KB) のNo1」
(11)食品中の放射性物質の検査結果について(第1052報) |報道発表資料|厚生労働省
(12)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月4週)―福島産クリから基準超のセシウム、出荷制限はありません―
(13)asahi.com(朝日新聞社):福島知事、県産米「安全宣言」 二本松産一部は買い上げ - 東日本大震災
(14)食品中の放射性物質の検査結果について(第248報) |報道発表資料|厚生労働省
(15)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(16)福島県産なめこの美味しさの秘密とは!? | ふくしま 新発売
(17)特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来
(18)東京都中央卸売市場-統計情報検索「大分類⇒野菜、中分類⇒きのこ山菜類、品目(小分類類)⇒なめこ」で検索
(19)福島民報を11月28日に閲覧
(20)イオン郡山フェスタ店
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