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福島甲状腺、2順目検査 被ばく線量1mSv以上は58%、全体では38%
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2017/10/25(水) 19:43:00 めげ猫「タマ」の日記
10月23日に福島県県民健康管理調査27回検討委員会および第7回「甲状腺検査評価部会」がに開かれました(1)。原発事故当時の0−19歳の方のうち、事故後4ヶ月の被ばく線量が
1ミリシーベルト未満の方 92,606人
1ミリシーベルト以上の方 55,960人
で(2)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は38%で1ミリシーベルト以下が大半です。一方で、2順目の検査で新たに甲状腺がんについて悪性ないし悪性の疑いの方の人数は
1ミリシーベルト未満の方 15人
1ミリシーベルト以上の方 21人
で(3)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は58%で1ミリシーベルト以上が多くなっており、数字が逆です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら1%で、統計的に差がるとされる5%以下です(4)。
10月23日に28回福島県「県民健康調査」検討委員会が開かれました(1)。そこで福島県甲状腺検査結果が発表になりました(3)(5)。累積で
約30万人の検査で193人
の悪性ないし悪性の疑いの方が見つりました。1万人当たりにして6人です。当初の想定は100万人当たり2,3人ですので(5)、当初の想定に比べ比べ極めて高い割合です。
これについて福島原発事故の為とも(6)、そうでないとも主張があります(7)。現時点の公式見解は
「事故当時5歳以下からの発見はないこと、地域別の発見率に大きな差がないことから、総合的に判断して、放射線の影響とは考えにくいと評価する。」
です(8)。
甲状腺検査は2011年から13年にかけて実施された1順目の検査(先行検査)、2014年から15年にかけて実施された2順目の検査(本格検査1回目)、2016年から17年にかけて実施中の3順目の検査(本格調査2回目)がこれまでに実施されています。チェルノブイリでは事故からチェルノブイリで子供の甲状腺癌が見つかりようになったのは事故から3年以上を経た1990年以降です。だとすと1順目の検査でなく、事故4年目から始まった2順目の検査(本格調査)が重要です。仮に放射線の影響が無いと仮定するなら、甲状腺検査で悪性または悪性の疑いと判定された方(以下罹患者とする)の被ばく線量分布と全体の被ばく線量分布に差は出ないはずです。逆に放射線に影響なら現れる可能性があります(10)。
以下に2014,15年に実施された2順目検査の2次検査の検査結果の確定割合を示します。
※(2)を集計
図―1 2順目(本格調査1回)の2次検査確定率
図に示す様に2015年実施検査も2014年実施検査と同じく80%近くに達しており、大よそ終わっています。そこで10月23日までに発表になったそ2順目(本格調査1回目)について結果(2)と0−19歳の方の全体の被ばく線量分布を比較してみました。
以下に0−19歳の方の事故後4ヶ月間の被ばく線量分布を示します。
※1(2)を集計
※2 年齢は事故時
図―2 事故後4ヶ月間の0−19歳の被ばく線量分布
図に示す様に0−9歳と10−19歳の分布に大きな差はありません。0−19歳の被ばく線量分布はほぼ同一であり、これを甲状腺検査の対象である0−18歳にも適応できます。数値を記載すると
1ミリシーベルト未満の方 92,606人
1ミリシーベルト以上の方 55,960人
で(2)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は38%で1ミリシーベルト以下が大半です。
以下に甲状腺検査で悪性または悪性の疑いと診断された方の被ばく線量分布を示します。
※(3)を集計
図―3 悪性の疑いと診断された方の被ばく線量分布
図に示す様に全体の分布(図−2)に比べ、高線量側にずれています。数値を記載すると
1ミリシーベルト未満の方 15人
1ミリシーベルト以上の方 21人
で(3)、被ばく線量1ミリシーベルト以上は58%で1ミリシーベルト以上が多くなっており、数字が逆です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら1%で、統計的に差がるとされる5%以下です(4)。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※ 計算方法な(=^・^=)の過去の記事(10)による。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島の2順目の甲状腺検査で地域差が認めらる事は従前の記事の通りです(11)。そして、2順目では悪性または疑いの方の被ばく線量が高線量側にずれていることは本文に記載の通りです。それでも福島では
「放射線の影響とは考えにくい」
との報道がなされています(12)。
※(13)をキャプチャー
図―4 「放射線の影響とは考えにくい」と報じる福島のローカルTV局・FCT
これでは福島の皆さんは不安だと思います。
福島市の花はモモですが(14)、同市の果物の出荷額はリンゴの方がうえです(15)。福島県福島市はモモの栽培もリンゴの栽培も盛んです。同市は今、リンゴ狩りが楽しめます(16)。福島県福島市はリンゴのシーズンです。福島のリンゴは美味しいそうです(17)。福島県は福島産リンゴは「安全」だと主張しています(18)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
※(19)を引用
図―5 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2323.html
(1)第28回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成29年10月23日)の開催について - 福島県ホームページ
(2)(1)中の「資料1 県民健康調査「基本調査」の実施状況について [PDFファイル/384KB]」
(3)(1)中の「資料2−1 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査2回目)】」結果概要 [PDFファイル/1017KB]」
(4)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(5)(1)中の「資料2−2 県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査3回目)】」実施状況 [PDFファイル/991KB]」
(6)「福島の子供の甲状腺がん発症率は20〜50倍」 津田敏秀氏ら論文で指摘
(7)福島県における小児甲状腺超音波検査について
(8)県民健康調査における中間取りまとめ - 福島県ホームページ
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島甲状腺検査について
(10)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島甲状腺、本格調査の罹患率は避難区域等の市町村0.049%、会津0.016%
(12)18歳以下「がん」確定3人 甲状腺検査・3巡目、疑いは4人に:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(13)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2017年10月23日(月)放送」
(14)市の木・花・鳥、市民憲章 - 福島市
(15)統計データ
(16)りんご狩り2017 – 一般社団法人福島市観光コンベンション協会公式ページ
(17)蜜たっぷり福島県の美味なるリンゴ(ふじ)! | ふくしま 新発売
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(19)ヨークベニマル/お店ガイド
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