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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月3週)―岩手県でセシウム汚染食品が市場流出、安倍出戻り内閣は8日間発表しません―
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めげ猫「タマ」の日記
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。9月3週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
@検査数1,323件中1件の基準超え
A平均は、1キログラム当たり2ベクレル、最大280ベクレル(山梨県産ショウゲンジ(キノコ))。
※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2017年9月3週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
事故から6年半以上が過ぎましたが、今もセシウム汚染食品が市場に出回っています。
今週は福島産からは基準超はありませんが、データを解析すると
・岩手県でセシウム汚染食品が市場流出、安倍出戻り内閣は8日間発表しません。
・青森県産マダラからセシウム、福島産は280件連続ND
・汚染が酷い主産地の福島市産を避けた検査で「安全」される福島産ナシ
・上昇する福島県喜多方市産ナメコのセシウム
等の特徴があり福島産は「安全」とは言えません。
1.岩手県でセシウム汚染食品が市場流出、安倍出戻り内閣は8日間発表しません
岩手県の久慈農業改良普及センターはキノコの一種であるコウタケ(7)をつかった香茸ごはんを紹介しています(8)。
※(8)を引用
図―2 香茸ごはん
厚生労働省は基準値を超える1キログラム当たり120ベクレルのセシウムに汚染されたコウタケが売られていたと発表しました。検査は9月12日に終ったのですが、発表は8日後の9月20日です(9)。安倍出戻り内閣は8日間発表しません。この間に新たな出荷制限は出ていないので(10)、このまま放置することを決め込んだようです。先々週の記事で山形県産チチタケから基準超のセシウムが見つかった旨を書きましたが(11)、こちらも出荷制限の様子がありません、
厚生労働省は
「食品の安全・安心を確保するため、放射性物質についての新しい基準値を設定し、安全な食品が流通するよう、検査を続けています。」
と主張していましが(6)、基準超が出てもなにも対応を取らなければ「安全・安心を確保」することはできません。安倍出戻り内閣は北朝鮮のミサイルからアメリカを守ることには熱心なようですが(12)、国民を守る気はないようです。
2.青森県産マダラからセシウム、福島産は280件連続ND
青森県産マダラからセシウムが見つかったと発表がありました(13)。福島産が気になります。以下に検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
図―3 マダラの検査結果
図に示す通り青森産だけでなく、岩手、宮城産マダラからもセシウムが見つかっています。でも福島産からは見つかっていません。厚生労働省の発表(1)を数えると、280件連続で検出限界未満です。隣県では見つかっているのに、汚染源がある福島産から見つから無いなどはおかしな話です。厚生労働省の発表を見るとマダラなどの福島産農水産物は福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(14)が、全てを行っています。中立性に疑問があります。
福島産は他より低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
3.汚染が酷い主産地の福島市産を避けた検査で「安全」される福島産ナシ
福島を代表する果物にナシがあります。今がシーズンです(15)。以下に生産量を示します。
※(16)を集計
図―4 福島県のナシの生産量
図に示す通り共に福島市がトップで、福島県全体の半分以上を生産しています。一方で相馬市の生産量は福島県4位で、ナシの産地としてはそれ程はありません。以下に福島市と相馬市の位置を示します。
※1(17)のデータを元に(18)に示す手法で9月1日に換算
※2 避難地域は(19)による。
図―5 福島県福島市と相馬市
図に示す様に福島県福島市は国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(20)エリアが広がっています。福島のナシは汚染された福島市で栽培されます。一方で相馬市の汚染は福島市程ではありません。以下に福島産ナシの検査件数を示します。
※(1)を集計
図―6 福島市産と相馬市産ナシの検査件数
図に示す様に事故後に福島市産ナシの検査件数はどんどん減らされ、2年目からは逆転しました。ことしは相馬市産16件、福島市産3件の相馬市産は福島市産の検査は相馬市産の5分1以下です。
福島産汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされ出荷されます。
4.上昇する福島県喜多方市産ナメコのセシウム
福島県が力を力を入れている農林水産物にナメコがあります。まもなくシーズンです(15)。汚染が気になります。以下に福島県喜多方市産ナメコの検査結果をしめします。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは収穫日
図―7 喜多方市産ナメコの検査結果
図に示す様に昨シーズンに比べ大幅に高くなっています。最大値は1キログラム当たりで
2016年シーズン 14ベクレル
2017年シーズン 34ベクレル
です。
福島産はセシウムが上昇する事があります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・事故から6年半を経て市場流出が止まらないセシウム汚染食品
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・汚染された主産地を避けた検査で安全とされる福島産
・セシウム濃度が上昇する事がある福島産
これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島県石川町ではリンゴの出荷が始まりました(21)。福島はリンゴのシーズンです。福島のリンゴは美味しいそうです(22)。福島県は福島産リンゴは「安全」だと主張しています(23)。でも福島県石川町のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
※(24)を引用
図―8 福島産リンゴが無い福島県石川町のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県石川町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-asyuracom-2288.html
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1051報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月2週)―2年間検査されない最大産地の福島県須賀川市産露地栽培キュウリ―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)きのこ-コウタケ(香茸)岩手県産 わらび、山うど、行者にんにくなど、新鮮な山菜をお届けします!!|商品詳細
(8)岩手県 - 香茸ごはん(洋野町大野)
(9)(3)中の「3 国立医薬品食品衛生研究所の検査結果⇒検査結果(PDF:149KB) No55」
(10)報道発表資料 2017年9月 |厚生労働省
(11)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月1週)―山形から基準超のセシウム汚染食品、出荷制限はありません。―
(12)めげ猫「タマ」の日記 「地上型イージス導入」では日本は守れない。
(13)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:7,130KB) No1264」
(14)農林水産部 - 福島県ホームページ
(15)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(16)作物統計調査>市町村別データ>平成18年産市町村別データ>年次>2006年中の「10 果樹 ⇒福島県⇒Excel」
(17)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(18)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(19)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(20)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(21)トピックス | JA夢みなみ
(22)蜜たっぷり福島県の美味なるリンゴ(ふじ)! | ふくしま 新発売。
(23)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(24)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
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