爆発が起こった場所あたりにある、猛毒を含む爆発物の保管場所(3号機プール)を未だに見せずに、 理屈だけでごり押し続けるという態度をとられると、そりゃ、誰も信用しないだろう! (小瓦礫が邪魔で見えない頃の(見えるのは3%)画像だけ公開して、小瓦礫撤去後の画像は完全隠蔽)。爆発物とは使用済燃料です。水の中にあれば爆発物です(間隔が狭くなっとき連鎖反応を起こす)。 ネットでは、 「原発燃料は、どんな状態になっても、原理的に爆発しない」 という嘘が蔓延しているようですが、 その説明は、核兵器並の爆発が起きないだけのことを、爆発が起きないことに捻じ曲げています。 (核兵器は、核分裂の誘発に0.000001秒しか掛からないから、連鎖が全部に行き渡り、100%核分裂する。 原発燃料は0.0001秒かかるから、連鎖が一部にしか行き渡らないうちに連鎖反応が停まり、 ほんの一部しか核分裂しないし威力も小さいけど燃料は気化する。それが起こることを無視してる)。 小瓦礫撤去後の画像を見るという簡単に出来て100%確実な判別方法があるのに、 それをわざとやらずに、 わざわざ状況証拠と矛盾する説明に、200km圏に住む数百万人の生死を賭けていいわけないでしょう! 燃料プールにある使用済燃料は、原子炉にあると燃料と同じ物です(原子炉から持って来たのだから当然)。 原子炉で、すべての制御棒が抜き去られると、連鎖反応が強烈になり核分裂の数が一瞬で急増して爆発しますが、 燃料プールでも、使用済燃料同士の間隔が狭くなると、それと同じことが起きます(核分裂の数の急増→爆発)。 ■住民説明会に参加される方々は、是非、小瓦礫撤去後の画像を公開しないことに抗議してください。 使用済燃料は、ウランの純度が低いのは確かですが、その低い純度でさえ、 ■燃料プール内の、核分裂が他の核分裂を誘発するときの倍率が、 平常時の時点ですでに ×0.95 くらいあり、 即発臨界爆発を起こす ×1.01 までの余裕が 6% しか無いことは、動かせない事実です (純度が低くても,その分,間隔が狭くなれば×0.95や×1.1や×1.2になる程度の、連鎖反応の能力は残ってる)。 http://www.jca.apc.org/mihama/stop_pu/takahama3_kenkai101213.pdf#page=2 https://blogs.yahoo.co.jp/costarica0012/27340470.html 前者の資料なんて関電の資料ですよ。関電でさえ、×0.95 くらいはあることを認めています。 福島第1原発の3号機プールも似たようなものです(東電だけ×0.10とか、そんなことあり得ない)。 「ウランの純度が0.5%の物ばかりだから×0.95もあるわけない」とか、 「ラックにホウ酸(飛んでる中性子を減らす)が入ってるから×0.95もあるわけない」とか、 言って騙そうとする連中が湧いて来ますが、全くの出鱈目です。 この資料は、それらの努力をしても ×0.95 くらいにはなってしまう、ということを示しています。 間隔が狭くなったときに、ぎりぎり ×1.01 になっただけなら、 核分裂する個数の増え方が緩やかなため、中性子を減速する水に気泡が発生して増殖の倍率が下がるのが間に合い、 使用済燃料が気化する前に、増殖の倍率が×1を切って、使用済燃料が気化せずに済むかもしれませんが、 それが ×1.1 くらいになると、 即発中性子による誘発だけで ×1.089 に、つまり 0.0001 秒ごとに 1.089 倍ずつ増殖して行く事態になり、 核分裂する原子核の個数は、わずか 0.05秒 で 1.089の500乗 = 3265426兆倍になります。 倍率が ×1.1 に変わってから、火種となる中性子が当たるまでの時間は 0.001秒以内で無視できますから、 (燃料集合体1個の中では、自発的核分裂により 0.001秒(理由は後述)間隔で中性子が放出されるから)、 0.05秒の間に、少なくとも 3265426兆個 が分裂することになります。 ウラン235が1個分裂したときに出て来る熱量は 0.000000000032J ですから、 0.05秒の間に、少なくとも 0.000000000032J×32654260000億 = 1億J の熱が出て来ることになります。 燃料集合体1個に含まれるウランは、ウラン238を含め170kg、ウランの比熱は 117J/kg度 ですから、 燃料集合体1個のウラン部分の温度上昇は、1億J/(170kg×117J/kg度) = 5027度 です。 ウラン以外の部分に逃げる熱量は、0.05秒では僅かですから、ウラン部分は気化してしまいます。 ■それで、×1.1 になる可能性があるかですが、水素爆発で水が動かされて水流の圧力でラックが壊れ、 使用済燃料の間隔が前後方向7%、左右方向8%狭くなっただけで、燃料の密度が15%上がり、そうなります。 ですから、使用済燃料が気化して飛散する可能性の有無は、 ラックが壊れる可能性があるか否かの一点に懸かっているのです。 ラックが壊れるメカニズムなんて、いろいろあると思います。 あり得ないと言い切る方がどうかしてます。 プール水面での水素爆発は、プール内の水を、圧縮できなくても、動かすことはできます。 プールの水面は10m×10mくらいの広さはあるのですから、 水面全体で爆発が全く同じように進行して、水面を押し下げる圧力も水面全体でずっと均一、 なんてことはあり得ない。 水面上の、爆発時の気体の状態は激しく変動し、水面を押し下げる圧力も不均一。 圧力の高い箇所の真下の水面が、下の水を水平方向に押しのけながら凹む。 代わりに圧力の低い箇所の真下の水面が盛り上がる、 そういうことが起こりそうです。 つまり、プール内で水が水平方向に動くことが起こり得るのです。 これが海のように上の開いた場所なら、圧力がすぐに逃げられるので、少しは緩和されますが、 天井が破裂するまで密封空間だった燃料プールでは、圧力差がモロに掛かって来ます。 ラックを壊すほどの水流が起こる可能性を、肯定も否定もできない筈です。 だから、覆い隠してる瓦礫を撤去して、目視確認する必要がある、と言っているのです。 根拠もなく否定して、目視確認する必要は無いと言い張るのは、政治的な理由によるごり押しです。 ■なお、燃料集合体1個の中では、自発的核分裂により 0.001秒間隔で中性子が放出される理由は、 ウラン238の自発的核分裂の発生確率は 6.76回/秒kg、燃料集合体1個にウラン238は 160kg 含まれるから、 燃料集合体1個の中で自発的核分裂が起こる平均間隔は 1/(160kg×6.76回/秒kg) = 0.001秒 だからです。 ■上に書いた説明を読めば、 小瓦礫撤去後の画像を見るという簡単に出来て100%確実な判別方法があるのに、 それをわざとやらずに理屈だけで実害無しと断言することが、如何に恐ろしいことか、わかると思います。 その画像の公開は、絶対にやらせないといけないのです。
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