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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月4週)―汚染の酷いぶどう主産地を検査せずに、安全を主張する福島県―
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2017/08/22(火) 19:43:03 めげ猫「タマ」の日記
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。8月4週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
今週は基準(5)超はありませんが、データを解析すると
・青森産マダラからセシウム、福島産は150件連続ND
・汚染の酷いぶどう主産地を検査せずに、安全を主張する福島県
・上昇する福島県南会津町産チチタケのセシウム
等の特徴が見られ、およそ「安全」とは言えません。
1.青森産マダラからセシウム、福島産は150件連続ND
青森産マダラからセシウムが見つかったと発表がありました(8)。以下に検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
※3 日付けは捕獲日
図―1 マダラの検査結果
図に示すように青森産だけでなく、岩手、宮城産マダラからもセシウムが見つかっています。一方で福島産は厚生労働省の発表(1)を数えると150件連続で検出限界未満(ND)です。
同じく茨城産マゴチからもセシウムが見つかったと発表がありました(9)。以下に検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
※3 日付けは捕獲日
図―2 マゴチの検査結果
図に示すように茨城産だけでなく、宮城産マゴチからもセシウムが見つかっていますが、福島産は全数が検出限界未満(ND)です。
マダラにしてもマゴチにしても隣県産はセシウムが見つかるのに汚染源がある福島産から見つからないなどはおかしな話です。マダラにしてもマゴチ等の福島産農水産物を主に検査しているのは厚生労働省の発表(1)を見ると福島県農林水産部に所属する福島県農業総合センターです(10)。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
2.汚染の酷いぶどう主産地を検査せずに、安全を主張する福島県
以下に福島のブドウの出荷量を示します。
※(11)を集計
図―3 福島のブドウの出荷量
図に示すように福島市・伊達市で福島の半分以上を生産します。以下に位置を示します。
※1(12)の数値データを元に(13)に示す手法で8月1日時点に換算
※2 避難区域は(14)による
※3 ブドウマーク一つが1回の検査を示し(1)(15)による。
図−4 福島県福島市・伊達市と今シーズンのブドウの検査状況
図に示す通り福島のブドウの主要産地の福島市や伊達市は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(16)地域が広がっています。福島のブドウは汚染された台地で栽培されています。確り検査して欲しいと思います。
福島のオリジナルのブドウの品種に福島市等で栽培されるあづましずくがあります(17)。あづましずくは8月後半には出荷が始まります(18)。福島市や伊達市などの活動範囲とする農協は、あづましずくの収穫が終盤を迎え、収穫作業は8月20日頃には終わると発表したた(19)。汚染されている福島市や伊達市でもブドウの出荷が行われたようです。検査状況(1)(15)を見ると図に示す通り福島市や伊達市産ブドウの検査結果はありません。福島市や伊達市産ブドウは福島県の検査結果がないまま出荷されました。それでも福島県は福島産ブドウは検査で安全が確認されたと主張しています(21)。
福島産は汚染が酷い主産地を避けた検査で安全とされ出荷されます。
3.上昇する福島県南会津町産チチタケのセシウム
福島県南会津町産チチタケから1キログラム当たり46ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(22)。以下に昨年との比較を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す
※3 日付けは捕獲日
図―5 福島県南会津町産チチタケの検査結果
図に示すように昨年に比べ高い値になっています。
福島産はセシウム汚染が増す事があります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・セシウム汚染が酷い主産地を避けた検査で安全とされる福島産
・セシウム濃度が上昇する事がある福島産
これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島の夏野菜にトマトがあります(23)。8月が出荷のピークです(24)。福島県会津地方は福島を代表するトマトの産地です。福島県会津地方のトマトの味は格別だそうです(25)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(20)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
※(26)を引用
図―6 福島産トマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
蛇足ですが今日、当該スーパーチェーンの(=^・^=)の街の店舗が出したチラシには福島産トマトが載っていました。大変に不愉快な気分になりました。
スーパーの担当様
福島ではチラシに載せらない福島産トマトを(=^・^=)の街のチラシに載せないでください。貴店で買い物する特は必ず産地を確認し、安全性に不安がある産地のものは買いません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1047報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月3週)―汚染の酷いキュウリ主産地を検査せずに、安全を主張する福島県―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:6,814KB) 」
(8)(7)中のNo2615
(9)(7)中のNo3395
(10)農林水産部 - 福島県ホームページ
(11)作物統計調査>市町村別データ>平成18年産市町村別データ>年次>2006年
(12)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(13)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(14)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(15)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「果物⇒ぶどう、ぶどう(施設)」で8月22日に検索
(16)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(17)福島のぶどう『あづましずく』(福島市) | ふくしま 新発売。
(18)フルーツを食す - 福島市
(19)トピックス | JAふくしま未来
(20)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(21)(20)中の「くだもの編 [PDFファイル/191KB]」
(22)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒ 検査結果(PDF:295KB)のNo14
(23)夏 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(24)福島県の旬(出回り時期) 野菜編
(25)トマト | JA会津よつば
(26)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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