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住宅支援打ち切り4ヵ月、新潟の自主避難者は戻らず。当然です
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2017/08/15(火) 19:41:57 めげ猫「タマ」の日記
福島の放射能汚染から逃れるために避難している方への住宅支援が3月31日に打ち切られました(1)。新潟県新潟市は自主避難者が多いとされています(2)。福島県から新潟市へ避難されている方の人数を見ると
3月末 1,320人(借り上げ等710人、自力手配 499人、公営住宅等 1)(4)
7月末 1,165人(借り上げ等117人、自力手配1,047人、公営住宅等 1)(5)
多くの方が多く方が住宅支援を打ち切り4ヵ月経ても福島に戻ることはありません。事故7年目になりましたが、福島は汚染されたままです。当然です。
なお「借り上げ仮設住宅」は借り上げ等に、公営住宅・雇用促進住宅等は公営住宅等と区分させていただきました。
福島は原発事故によって酷く汚染されました。
※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で8月1日時点に換算
※2 避難区域は(8)による
図−1 原発事故7年目も汚染されたままの福島
図に示す通り広い範囲で国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(9)を超えています。事故7年目も福島は汚染されたままです。
多くの方が福島県外に避難しています。
※(11)を集計
図―2 福島からの県外避難者数
図に示す通り福島への帰還が進んでいるとは言えない状況です。ピークには62,831人(2012年3月)の方が福島から避難していますが(11)、今も6割近い35,116人の方が県外に避難しています(12)。
福島では原発事故後に若い女性の脱出が続いています。事故から7年目になっても解消しません。
※(13)を集計
図―3 2017年1−6月の福島県の社会的増減
若い女性が去っていけばママになる人もいなくなり、赤ちゃんが生まれなくなります。福島は男と老人だけでになってしまいます(13)。
子供の避難傾向をみると自主避難と避難地域からの避難では大きく異なります。以下に推移を示します。
※1(14)を集計
※2 全域は避難指示が全域で出され町村(双葉郡および飯舘村)
※3 一部は避難指示が一部で出された市町(南相馬市、田村市、川俣町)
※4 無しは避難指示が出されなった市町村
※5 避難指示には緊急時避難準備区域を含み、特定避難勧奨地点を含まず。
図−4 福島から県外へ避難した子供さんの人数
2017年4月1日時点の福島の子供の避難者は
全体 18,910人中福島県外が8,624人
全域が避難指示対象になった(双葉郡および飯舘村)。
9,950人中福島県外が2,744人
一部が避難指示対象になった(田村市、南相馬市、川俣町)
4,068人中福島県外が1,130人
一切避難指示対象になってない(自主避難対象)。
4,892人中福島県外が4,750人
です(15)。
福島県の少子高齢化対策には子供避難の大部分が県外避難の自主避難者に圧力を加え帰還させるのが有効な対策です。そんな訳でしょうか?3月末に福島は「安全」だとして自主避難者に対する住宅支援を打ち切りました(1)。でも図―1に示す様に福島は汚染されたままです。
新潟県への避難者数は2,793人で東京、埼玉、茨城についで4位です(12)。新潟県は市町村別・居住形態別の避難者数を発表しています(3)。新潟の都市規模からいえば新潟市、長岡市、上越市ですが(16)、福島からの避難者は新潟市と柏崎市に集中しています。柏崎市には福島と同じく東京電力の原子力発電所があり(17)、福島からの避難者の9割以上が避難区域内からに避難者です(18)。突然の事故で急に古里を追われた避難者が原発繋がりで新潟県柏崎市に逃げてきたのでしょうか?一方で新潟市は自主避難者が多いとされています(2)。以下に福島から新潟市への避難者数と居住形態を示します。
※1(3)にて作成
※2 「借り上げ」は「借り上げ仮設住宅」、「自力手配」はその他(親戚・知人宅等)、「その他」は「公営住宅・雇用促進住宅等」に区分
図―5 福島から新潟市に避難された方の居住形態
福島県から新潟市へ避難されている方の人数を見ると
3月末 1,320人(借り上げ等710人、自力手配 499人、公営住宅等 1)(4)
7月末 1,165人(借り上げ等117人、自力手配1,047人、公営住宅等 1)(5)
で、多く方が住宅支援を打ち切り4ヵ月経ても福島に戻ることなく借り上げ等から自力手配(多分、自分でアパートを借りる)に移行しています。図―1に示すように福島は汚染されたままです。当然のことです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
(=^・^=)の住む街に福島から来て頂いた皆様へ。
皆様は(=^・^=)の住む街には無くてはならない大切な隣人です。そして福島の汚染は解消されていません。福島に残らざるを得なかった多くの方も不安が消えていません。安倍出戻り総理は福島産を避ける行為を「風評被害」として福島産は安全のようにしています(19)。学校法人加計(かけ)学園の国会審議を見ていると安倍出戻り総理は平気で「嘘」つく方のようです(20)。この方が「風評被害」を叫べば叫ぶ程に福島の皆様は「不安」なると思います。
福島県伊達市の特産品にシイタケがあります。同市のシイタケは一年を通して栽培され、その豊かな香りと口の中で弾ける食感が特徴だそうです(21)。マスコミ等では福島産は「安全」と喧伝をされています(22)。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産シイタケはありません。
※(22)を引用
図―6 福島産シイタケが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県伊達市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東京新聞:住宅支援は「命の問題」 福島県、きょう打ち切り 自主避難者なおSOS:社会(TOKYO Web)
(2)中山 均 - 【12/21 新潟市災害対策議員連盟、避難者支援策に関し市長要望】... | Facebook
(3)新潟県:県外避難者の受入状況をお知らせします
(4)(3)中の平成29年3月31日現在の県外避難者受入状況(PDF形式 91 キロバイト)
(5)(3)中の平成29年7月31日現在の県外避難者受入状況(PDF形式 90 キロバイト)
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(8)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)県外への避難者数の状況 - 福島県ホームページ
(11)(10)中の「・県外への避難状況の推移 [PDFファイル/205KB](29.7.31更新)」
(12)(10)中の「県外への避難者数 [PDFファイル/112KB] (29.7.31更新)」
(13)福島県の推計人口(平成29年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(14)東日本大震災に係る子どもの避難者数調べ - 福島県ホームページ
(15)(14)中の•平成29年4月1日現在 [PDFファイル/243KB]
(16)新潟県 - Wikipedia
(17)発電所の概要|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力
(18)柏崎市の広域避難者支援と 「あまやどり」の5年間 - 新潟大学
(19)安倍首相:「風評被害払拭を応援」 福島の牧場で激励 - 毎日新聞
(20)<社説>「加計」閉会中審査 首相答弁も信用できぬ - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
(21)伊達のしいたけ - 福島県伊達市ホームページ
(22)「安全なのに売れない」〜福島“風評被害“はいま〜 - NHK クローズアップ現代+
(23)西友保原店 - 店舗詳細|SEIYU
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