http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/501.html
Tweet |
「原爆粉じん 急性症状多発 放影研、内部被ばく過小評価か」 (毎日新聞 2017/7/30)
https://mainichi.jp/articles/20170730/k00/00m/040/124000c
広島大の大滝慈(めぐ)名誉教授(統計学)らのグループが原爆投下直後に救護で広島市内に入った元少年兵を対象に実施したアンケートで、粉じんを浴びたグループの急性症状の発症頻度が、浴びていないグループの10倍以上と極めて高かったことが分かった。日米共同研究機関「放射線影響研究所」(放影研、広島・長崎両市)は、放射性物質が付着した粉じんなどを吸い込んだ内部被ばくの影響を「無視できる程度」とし、原爆症認定などで指標とされてきた。大滝名誉教授は「被爆者の急性症状や後に起きた障害の主原因は内部被ばくの可能性が高い。影響が過小評価されている」と指摘する。
アンケートは、当時15〜19歳の陸軍船舶特別幹部候補生だった142人を対象に昨年2月に実施。候補生は原爆が落とされた1945年8月6日、広島市外で集められ、正午〜午後5時ごろに救護のため市内に入った。作業の場所や内容、粉じんを浴びた状況、その後の健康状態などを尋ねて64人から回答を得た。
脱毛や下痢などの急性症状の頻度は、爆心地から半径2キロ以内で作業して粉じんを浴びたグループ(21人)が、2キロ以遠で浴びなかったグループ(22人、不明も含む)の11.7倍に上り、2キロ以遠で浴びた人(9人)も5.5倍と高かった。後にがんや白血病になった事例も、浴びたグループの方が多かった。大滝名誉教授は「サンプル数は少ないが、年齢や健康状態、活動時間がほぼ同じでデータの信頼性は高い」としている。
また、放影研が2001年に公表した被爆者3042人の染色体異常の発生頻度と推定放射線量の関係を示すデータも再検討した結果、屋内で被爆した人の放射線量が実際は約30%多い可能性があることが判明。大滝名誉教授らは「後に倒壊建物の粉じんなどを吸って内部被ばくし、染色体異常につながった可能性が高い」と結論づけた。
放影研は残留放射線や内部被ばくについて「原爆さく裂時に放出された初期放射線に比べてかなり小さい値で、健康リスクに大きく影響しない」とし、初期放射線のみを算定する被ばく線量推定方式を作成。国はこれを原爆症認定に用いてきた。一方で、認定訴訟では原告の体験や症状の検討から内部被ばくの過小評価を指摘する司法判断が相次いでいた。大滝教授は「援護されるべき被爆者らが見捨てられてきた恐れがある。方式を見直すべきだ」としている。【竹内麻子】
------------(引用ここまで)-----------------------
何を今さらという気がします。
チェルノブイリ事故が起きた30年前からわかっていたことを、ようやく日本の学者も
認め始めたということです。
しかし原子力ムラの連中は決して認めないでしょうね。
放射性微粒子による内部被ばく、健康被害を認めたら最期、二度と原子力は
推進できなくなりますから。
(関連情報)
「『NHK・クロ現代 原発事故から6年 未知の放射性粒子に迫る』
放射性粒子の危険性は未知ではない」 (拙稿 2017/6/9)
http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/254.html
「謎の放射性粒子を追え!(NHK・Eテレ サイエンスZERO)」 (拙稿 2014/12/22)
http://www.asyura2.com/14/genpatu41/msg/460.html
「ガンダーセン氏 『この粒は80%どころの話ではないよ。ほぼ核燃料100%の粒だ』
(Meg氏ブログ)」 (拙稿 2014/5/31)
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/492.html
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素48掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。