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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月4週)―宮城産クロダイからセシウム、福島産は全数ND―
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2017/07/25(火) 19:41:04 めげ猫「タマ」の日記
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。7月4週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
@検査数791件
A平均は、1キログラム当たり1.5ベクレル、最大53ベクレル(福島県産干しぜんまい)。
今週のデータを解析すると
・宮城産クロダイからセシウム、福島産は全数ND
・福島のモモのCMが始まる。最大産地は検査されていません。
・福島県柳津町産干しゼンマイから過去最高のセシウム
等の特徴が読み取れ、基準超は無いものの福島産を安全と言い切るのは無理なようです。
1.宮城産クロダイからセシウム、福島産は全数ND
宮城県産クロダイからセシウムが見つかったと発表がありました(7)。福島産が気になります。以下にクロダイの検査結果を示します。
※1(1)の内詳細検査分を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
※3 日付けは捕獲日
図―1 クロダイの検査結果
図に示すように宮城以外にも茨城産クロダイからそこそこセシウムが見つかっていますが、福島産は全数で検出限界未満(ND)です。海は繋がっているのに汚染源がある福島だけでが全数検出限界未満(ND)などおかしな話です。東京電力も20km圏内ですが福島産クロダイの検査結果を発表すています。1キログラム当たり50.2ベクレルです。こちらのクロダイは同じく30ベクレルのストロンチウム90も見つかっています(9)(10)。福島県が検査したクロダイだけ低い値が出ています。クロダイ等の福島産農水産物を検査しているのは福島県農林水産部に属する福島県農業センター(10)です。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
2.福島のモモのCMが始まる。最大産地は検査されていません。
福島を代表する果物にモモがあります(11)。以下に福島のモモの生産量を示します。
※(12)を集計
図―2 福島県の桃の市町村別生産量
図に示す様に福島県福島市が最大産地です。以下に福島県福島市の位置を示します。
※1(13)の数値データを元に(14)に示す手法で7月1日時点に換算
※2 避難区域は(15)による
※3 モモの検査状況は(1)および(16)による。
※4 会津地方は(17)による。
※5 「モモ」マーク1個で検査1回
図−3 汚染されている最大産地の福島市の検査結果が無い福島産モモ
図に示すように福島産モモの最大産地の福島市は国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(18)地域が広がっています。そして福島市を中心とする福島盆地(19)の葬式数は事故後に増加し
事故前 (2009年6月から10年5月)3,909人
近々1年(2016年6月から17年5月)4,350人
で、11%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.0001%です。偶然を言うには無理があります。
一方で福島盆地に比べてれば汚染が増しな会津地方の葬式(死者数)は
事故前 (2009年6月から10年5月)4,007人
近々1年(2016年6月から17年5月)4,172人
で(4)、少し増えていますが統計的な差があるとまでは言えません。
今日(7月25日)から福島産モモのテレビCMが始まります(20)。福島はモモのシーズンです。汚染されていて葬式が増えた場所で栽培される福島産モモは確り検査して欲しいと思います。図―3に福島県の検査状況を示しましすが、最大産地で汚染が酷い福島市の検査結果がありません。それでも福島県は福島産モモの安全を検査で確認したと主張しています(21)。福島産は汚染が酷い産地を避けた検査で「安全」とされ出荷されます。なお、福島市を活動範囲とする農協の自主検査結果にもモモはありません(22)。
3.福島県柳津町産干しゼンマイから過去最高のセシウム
福島県柳津町産干しゼンマイから1キログラム当たり53ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(23)。以下に推移を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)をしめす。
図―4 過去最高を記録した福島県柳津町産干しゼンマイのセシウム
図に示す通り過去最高です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
・事故7年目も過去最高を記録する福島産
福島の皆様は不安だと思います。
モモは福島を代表する果物であり今がシーズン、しかも福島県は福島産モモは「安全」と主張しているのは本文の通りです。加えて言うなら福島のモモは福島のモモは一つ一つの美味しさが保証されているそうです(24)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
※(25)を引用
図―5 福島産モモが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「福島産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1043報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月3週)―宮城、茨城、千葉産カナガシラからセシウム、福島産は179件全数ND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(PDF:6,750KB) 中のNo2052、2082
(8)2017年7月13日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 2016年度 第4四半期採取分(PDF 756KB)
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島産クロダイから30(Bq/kg)のストロンチウム90
(10)農林水産部 - 福島県ホームページ
(11)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(12)作物統計調査>市町村別データ>平成18年産市町村別データ>年次>2006年中の「10 果樹 ⇒福島県⇒Excel」
(13)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日〜11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(14)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
(15)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(16)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「果物⇒モモ」で7月25日に検索
(17)会津 - Wikipedia
(18)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(19)福島盆地 - Wikipedia
(20)県産農産物の魅力発信 東京で新CM発表会 知事、「TOKIO」の城島さんが安全性PR | 東日本大震災 | 福島民報
(21)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(22)農作物自主検査 | 農業 | JAふくしま未来
(23)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:651KB) のNo334
(24)フルーツを食す - 福島市
(25)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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