http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/197.html
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とても優れた記事をネット上で見つけました。311大地震前に書かれたものの様子です。
とても長大な内容がありますので、一部だけ引用します。
*以下http://www.ne.jp/asahi/kibono/sumika/kibo/note/naibuhibaku/naibuhibaku8.htm#84setsu からごく一部を引用:
ホット・パーティクル
前章「(7.5)外部被曝と内部被曝」で体内に取り込まれたアルファ線源について論じた。その問題を、ここでもう一度とりあげる。
この問題の焦点となるのは、空気中にひろがる劣化ウランのエアロゾルを吸いこんだ兵士の肺に沈着した微粒子はμm単位の小さなものであり、そこから放射されるアルファ線はせいぜい細胞内を40〜50μmしか飛ばないきわめて狭い範囲に起こる現象である、ということであった。細胞の平均の大きさを径20μmとすると、このアルファ線に被曝する細胞はせいぜい10個程度であり、その外側の細胞には直接の被曝はない。この現象にたいしてICRPの評価手法は、同一の線量が肺全体に平均して照射されるというモデルで計算するものであるから、評価の違いが10桁近くにもなる、というのであった。
これを「不均等被曝」の問題として最初に問題提起したのがタンプリン(A.R.Tamplin)とコクラン(T.B.Cochran)「Radiation Standard for Hot Particle」(1974)で、この論文の定義どおりではなくとも、体内にはいった放射性物質を含む微粒子を「ホット・パーティクル」と称している。(ここの議論に関連して「バイスタンダー現象」という興味深い細胞の現象があるのだが、省略する。)
もっと具体的に、踏みこんでみよう。
劣化ウランの微粒子が、どの程度のアルファ線を放射するものであるのか、計算してみよう。ディーゼル排気などで問題とされる浮遊粒子状物質(SPM Suspended Particulate Matter)の定義が「10μm以下」とされているので、ここでは径5μmの粒子を扱うことにする。
直径5μmの劣化ウランの微粒子が細胞に付着している場合、この微粒子は1年間に何回程度のアルファー線を出すだろうか。
数回だろうか、数十回だろうか、数百回だろうか、・・・・数億回だろうか。
こういう計算は見たくない!!という人もあろうから、関心のある方はこちら 計算 を見てください。高校程度の理科と数学の知識で片付きます。
わたしは、こういう放射能に関する事実の解明は、ぜんぶ、市民がみずからやって、市民のものにすべきだと考えて浩瀚な『人間と放射能』を書いたJ.W.ゴフマンにうたれました。実際、原発産業−学者・官僚は、胸の悪くなるほど厚く・無内容なマニアルや法律書をつくって、「放射能」を庶民の手に届かないムズカシイものと演出してきている。けして、放射能はムズカシイものではないのだ、というゴフマンのメッセージが重要だと思う。ここにはゴフマンが闘った、現代社会の支配階層による「知識の独占」があると思う。裏返して言えば、「知識の階層性」がある。
*以下省略
>実際、原発産業−学者・官僚は、胸の悪くなるほど厚く・無内容なマニアルや法律書をつくって、「放射能」を庶民の手に届かないムズカシイものと演出してきている。けして、放射能はムズカシイものではないのだ、というゴフマンのメッセージが重要だと思う
上の部分が重要です。
原発訴訟なども同じ構造があると思います。わざわざ複雑な理論を作り出し、一般市民を寄せ付けない形を作っているのです。
更に言えば、現在の地震学も、その他の学問も同じ傾向があると思います。経済学もです。
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