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タナトスの本を書き始めました。まえがきです↓
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”心を持ってしまったゴミに捧ぐ、心が無ければ苦しむこともなかったろうに”
タナトスは神の種族のできそこないから生まれた反自然の種族に属する史上初の人喰い人種であり、死の種族である。地球上にあっては、どの種に於いても、できそこないは自然淘汰されてきた。できそこないが死ぬことで生物は多様な進化を遂げてきた。鳥が飛ぶことができるのも、チーターが早く走ることができるのも、ライオンが百獣の王になれたのも、一重に、大量のできそこないが死んできたからだ。もし、それぞれの種のできそこないたちがサバイバルを遂げたなら、鳥はいつまでたっても飛ぶことはできず、チーターは早く走れず、ライオンは弱いノラネコのままだっただろう。地球上で生存と繁栄を許されているのは強い者、優れた者のみである。デ●●ニーアニメと異なり、非常に厳しい話だが、これが現実である。
だが、人類だけは生物学史上、最初の例外となった。人類に於いては、できそこないがサバイバルを遂げるという反自然的な事態が発生した。これは、人類の知能が発達したことと無関係ではない。人類のできそこないは、出来損ないではあるが、人類であるため、知能を持っていた。人類に於いて優れた者は、知能を悪用することを禁忌としていた。しかし、できそこないたちは出来損ないであるが故に、その禁忌を易々と破り、知能の悪用を始めたのだ。
今まで、これらのできそこないは、仲間に嫌われて無視されることで自然に淘汰されてきた。群れを追放され、野垂れ死にを遂げてきた(正しいできそこないの死である)。だが、人類のできそこないは、人類特有の知能によって淘汰を免れ、逆に、自分たちを無視してきた優れた者を数で圧倒する形で退け、淘汰されるはずがない優れた者を人工的に淘汰することを覚えた。そう。タナトスは、出来損ないの方が多いことに気づき、大量のできそこないを統率し、少数派の優れた者を数で圧倒し、淘汰することをはじめた。これがタナトスのすべてである。
劣る者が優れた者を退ける。これは、自然界に於いては絶対に存在しない事象であり、非常に不自然な現象である。人類のできそこないは、知能によって禁忌を破ったわけだが、これが、あらゆる「悪」の始まりとなった。優れた者たちに、生きる権利を無視されてきたできそこないの復讐心が、タナトスの原動力である。タナトスは文句を言わず、他の種に於けるできそこないと同様に、ただ黙って死ぬべきだ。彼らのようなできそこないが、生存の権利を主張するのは、身の程をわきまえない非常な愚行であり、不条理且つ、大変に理不尽なことだ。
ある意味、彼らは「死が怖い」のだ。それは、できそこないとして生まれ、誰にも好かれず、尊敬を受けることも無く死んでいくことに対する恐怖でもある。自分が無価値である現実を直視することができず、逃げ続けることしかできない愚か者の末路とはそんなものである。彼らの発想・行動の源には、そんな、できそこない特有の「虫けらみたいに死ぬのはいやだ」という恐怖が、絶対的に宿っている。死の種族は、「死を恐れる種族」でもある。彼らがヒトを殺すのは、自分が死んでいないことを確認するためである。「俺はこいつを殺した。だから俺は死んでいない。俺は生きている」ということだ。ヒトを殺すことでしか生きている実感を得ることができない。これは、常人には理解できない、できそこない特有の精神構造である。
人類の場合、できそこないとはウソつき、イヤなやつ、妬み嫉みが強い、知性に欠ける、なまけもの、変態、強姦魔、幼児性愛者、異常性愛者、弱いものイジメを好む、強い者がいれば逃げる、破壊江作と同時に隠蔽工作を実施、言いわけがうまい、人質をとる、冷徹、残虐、人殺し、人喰い人種、つまり、単純にいえば「嫌われ者」を意味する。
タナトスは誕生後、全世界に漏れなく出没し、人類につきまとった。人類が死の床にあるとき、タナトスは常に枕元に立っていた。それも当然である。何しろ、彼らは普段、医者、僧侶として暮らしているのだから。具体的にタナトスの正体を説明するが、彼らは神の種族に属するオケアーニス大洋の娘たちの「ディオーネー」と獣人「クリュテイオス」に属していた、しかし、できそこないの混合体である。それは名前からわかる。ディオーネー+クリュテイオス=ディオネテイオス=タナトスとなる。タナトスは、原初の神カオスが生まれたのと同時期に古代オーストラリアで生まれた。およそ、30万年前のことだ。
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