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http://japan.cna.com.tw/news/achi/201811180005.aspx
台湾の映画賞、中国人俳優「中国台湾」発言が波紋 蔡総統「台湾は台湾」
【両岸】 2018/11/18 19:47
蔡英文総統
(台北 18日 中央社)中華圏を代表する台湾の映画賞「ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)の第55回授賞式で中国の俳優が「中国台湾」と発言したことが波紋を広げている。蔡英文総統は18日、フェイスブックを更新。「中国台湾」という呼称を受け入れたことはこれまでに一度もなく、これからもないとした上で、「台湾は台湾」だと訴えた。
授賞式は17日、台北市内で開催された。中国からの出席者も多くいた中、最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した台湾人監督フー・ユー(傅楡)が「われわれの国家が真の独立した個体としてみなされることを願う」と発言。その後、昨年、主演男優賞に輝き、今回プレゼンターを務めた中国の俳優トゥー・メン(ト們)が「再び中国台湾金馬奨に来られたことを光栄に思う。両岸は一つの家族だと感じる」と述べた。(ト=さんずいに余)
これに応じるように、ファン・ビンビン(范冰冰)を含む複数の中国の芸能人が短文投稿サイト「ウェイボー」(微博)に「中国は少しも欠けてはならない」とのスローガンを投稿。同賞審査委員長の中国の女優、コン・リー(鞏俐)は登壇を辞退し、メディアの取材にも応じないという異例の事態となった。賞を獲得した中国映画のアフターパーティーは相次いで取材禁止とされた。
実行委員会主席を務めた台湾人監督アン・リー(李安)は閉会後、「台湾は自由であり、映画賞は開放的なものだ」とコメント。不要な干渉は望まないとの考えを示した。
蔡総統は、台湾が中国と異なるのは自由で多元なところだと指摘。立場が異なるという理由で誰かの発言が消されることはないとしつつ、自由な空気を味わうと同時に台湾人の考えも尊重してほしいと呼び掛けた。
(鄭景ブン、魏紜鈴/編集:楊千慧)
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