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日本人が開発したQRコード 大儲けしたのは中国人
タグ:コード読み取り
発信時間:2018-02-02 16:03:21 | チャイナネット |
以前、「コード読み取り」というと、スーパーで会計時に店員が読み取るバーコードのことを指した。
その頃のバーコードは反応が遅く、情報容量が小さく、スキャナで物理的にスキャンするだけで、QRコードのように携帯電話ではスキャンできなかった。
現在、中国では携帯電話でQRコードを読み取って簡単に決済するのがごく普通になっている。支払い、買い物、出前、チケット購入、広告、ウェブページ閲覧などでQRコードを使用する。
淩空網の創始者の徐蔚氏は2011年にQRコード読み取りの特許を申請し、中国、米国、日本、EUなどのQRコード読み取り技術の特許を取得した。
2017年9月、徐蔚氏が会長を務める中国発碼行公司は、海外の特許権だけで7億元以上を稼いだ。
しかし、QRコードが1994年に日本人によって開発されたことを知る人は少ない。
QRコード開発者は原昌宏氏
残念なことに、日本人は当時、QRコードの特許権を握っていたが、特定の有料事業に着目するだけで、その未来の普及まで予測していなかった。
QRコードを開発したデンソーウェーブの公開資料によると、同社は日常的に使用するQRコードの特許費用を請求せず、法人向けにQRコードを作り料金交渉するだけだった。
1994年に開発されてから2011年に徐蔚氏がQRコード読み取り技術の特許を申請するまでの18年間、日本人はトップを走っていたが、短期的な視点により自ら養ったこの「金の卵を産む鶏」を手放すことになった。
バーコードは20の日本語の文字コードしか保存できず、在庫管理の需要を満たすのは難しいが、QRコードは5000の文字コードを保存でき、何ページもある説明書をタグページに圧縮できる。これを基礎に、デンソーウェーブは白黒のQRコードを開発した。現在、QRコードは数字、画像、2進コード、漢字などに転換し、スマートフォンのセンサーで読み取ることができる。
QRコードの開発から20年が経った2014年、欧州特許庁は「欧州発明大賞」を原昌宏氏に授与した。原昌宏氏は開発当初にQRコードがこれほど普及することを想定していなかった。デンソーウェーブはQRコード技術の特許を所有するが、料金徴収や特許売却までは考えていない。
QRコードを無料で生成する米国のサイトは科学技術誌『Gizmodo』に対し、欧州諸国でQRコードのビジネスチャンスはそれほど重視されていないと話した。この技術はグーグルのツールで実現でき、それほど簡単なものを作るのに料金を取ることは考えていないという。
また、QRコード技術によって悪意あるリンクや個人情報の取得などの問題も生じ、その将来性に期待しない人もいる。
QRコード公式サイト(QR code.com)はデンソーウェーブが運営し、中国語、英語、日本語、韓国語の4つのバージョンがある。
西洋の人たちはQRコードとモバイル決済に不慣れだが、中国でモバイル決済は爆発的に普及し、「新4大発明」の1つにもなっている。
iResearchの報告によると、2016年末時点で、中国のモバイル決済額は米国の50倍の38兆元に達した。また『中国インターネット発展状況統計報告』の統計を見ると、2016年の中国のWeChatのQRコード読み取り機能利用回数は1日平均10億回、支付宝のコード読み取り機能利用回数は5億回に達する。
これをもとに計算すると、中国人がQRコード読み取り機能を利用する回数は1年で5000億回になる。原昌宏氏が当初設定した通り、1回の読み取りにつき0.1元を徴収していた場合、彼は中国で年間50億元を稼げたことになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月2日
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(投稿者より)
知的財産の問題を考える上で興味深い記事に思えたので、今回御紹介いたしました。
「1回の読み取りにつき0.1元を徴収していた場合、彼は中国で年間50億元を稼げたことになる。」
とありますが、もし有料ならQRコードはこれだけ普及したでしょうか?
基本的な個人情報をシステムに登録しておけば、あとは申込書を何枚も書かなくてもQRコードをスマホにかざすだけで手続きが全て出来る時代になりました。最近その威力を思い知る機会があり、この記事に興味を持った次第です。
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