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「一帯一路」:新しい経済のグローバル化をけん引
発表時間:2017-06-13 |
著者:遅福林 | 出所:『光明日報』
当面、経済のグローバル化は新たな交差点に立っている。「一帯一路」は貿易保護主義を反対し、開放、包容、共有、均衡な世界経済の構築を提唱し、自由貿易区のネットワークの構築という目標、世界自由貿易の進度の促進という新しい使命を担い、経済のグローバル化に新たな理念をもたらし、経済のグローバル化の新しい主役になる。中国は「一帯一路」を手かがりに、対外開放の大プラットフォーラム、大ルート、大構造の構築を加速し、国内経済のモデルチェンジと国際市場競争の主導権をさらに獲得した。
当面、中国発展の国内外の環境は深刻に変化している。外部環境からみれば、発達国の貿易保護主義、孤立主義などの傾向が激化し、経済のグローバル化の不確定性が上昇した。内部環境からみれば、中国経済のモデルチェンジの傾向が基本的に形成され、国内経済のモデルチェンジと国際経済構造の変化が日増しに混じり、モデルチェンジの双方向の影響が明らかに強化した。このような特定な背景において、「一帯一路」が経済のグローバル化における中身、外延及び役割の位置付け、目標任務などの内容を客観的に把握しなければならない。
まず、「一帯一路」の外延が拡大しつつある。「一帯一路」が持つ開放、包容、共有、均衡の理念は、開放的な提唱で、「一帯一路」沿線国家を徐々に乗り越え、発達国をも含める共商、共建、共有のグローバル大プラットフォーラムと大戦略になり、新たな経済のグローバルで果たす重要な役割を推進する。
次に、「一帯一路」の中身が徐々にグレードアップしている。なぜ「一帯一路」提唱が国際コモンセンスを得られるか。その重要な原因は、「一帯一路」が新たな経済のグローバル化を推進する重要な使命を担い、「一帯一路」の中身を向上したことにある。具体的には、その一、インフラの相互連結は「一帯一路」提唱の「五通」を実現する関節点で、「一帯一路」沿線国家と地区のインフラ建設に対する巨大な需要を満足することは、当地の雇用と収入を増加するのみならず、沿線国家、地区の発展戦略とのドッキングを実現するために肝心な役割をも果たすことになる。その二、当面、「一帯一路」沿線国家と地区間の生産能力の協力とサービス貿易の協力がすでに展開されている。全体的にみれば、サービス貿易が貨物貿易及び企業の「海外進出」の進展に遅れをとり、生産能力協力の実際の需要にも遅れをとっている。貨物貿易を重んじ、サービス貿易を見くび、貿易自由化、利便化の程度もまだ低いため、「一帯一路」沿線国家と地区の貿易コストが高い。未来、生産能力の協力を深めながら、サービス業分野での協力を拡大することは、「一帯一路」が持続可能な発展を実現するために直面する重大な任務になる。その三、世界貿易保護主義が台頭するという特定な背景において、「一帯一路」自由貿易区のネットワークの構築を推進することは、経済のグローバル化の促進、世界経済構造の改善に重要な影響をあたえる。また、それは、各方面が世界経済の一体化に対する自信を強化し、各方式の貿易保護主義を共に反対することにも有利だ。
最後に、「一帯一路」の地位が向上しつつある。「一帯一路」には、新興市場、発展途上国、新興工業国の開放も、西方発達国の開放も含まれ、しかも「一帯一路」沿線国家・地区を中国区域の開放、開発と直接に融合させた。そのために、「一帯一路」は国家区域の戦略であるのみならず、開放、包容、共有、均衡の経済のグローバル化をけん引する大戦略だ。国内外の相互連結、相互融合の新発展大構造の構築に有利だ。
国際からみれば、「一帯一路」は経済のグローバル化に開放、包容、共有、均衡の新理念を提供した。未来、「一帯一路」の建設は、柔軟、多様な多国間、双方向の協力形式を採用し、様々な自由貿易区のネットワークを構築し、「一帯一路」自由貿易制度の配置を重点に、グローバル自由貿易の進展を推進し続ける。一、「一帯一路」と自由貿易区ネットワークとの融合を着実に推進する。点で線を繋げ、線で面を率い、重点を突破し、成熟したら推進する。条件が成熟した国に対しては、自由貿易区の形式を採用する。条件がまだ成熟していない国に対しては、インフラの項目内で、サービス業の項目内での自由貿易政策配置を実施し、一定の程度で自由貿易の突破を実現する。二、中欧自由貿易区を重点とする双方向自由貿易区の建設を推進する。中国住民消費構造のグレードアップにつれて、中欧間の貿易の補完性が明らかに強化し、中欧サービス貿易の潜在力が巨大だ。中欧自由貿易区を設立することは、中国経済のモデルチェンジとグレードアップ及びヨーロッパ経済の持続可能な発展に有利であるのみならず、欧州経済統合を維持し、世界自由貿易の進展の推進に重大影響をも与える。三、様々な形式の「一帯一路」経済協力圏を構築する。多形式の経済協力圏を構築することによって、産業項目内での自由貿易政策を実施し、全国に先駆けて貿易と投資の自由化、利便化の制度配置を試行し、区域貿易センターを設立する。四、「一帯一路」沿線国家・地区と共にクロスボーダー経済協力区を積極的に構築する。2016年の年末までに、中国企業は36ヵ国で一定の規模を持つ海外経済貿易協力区を77つ構築し、その中の56つの協力区が20つの「一帯一路」沿線国家に位置する。海外経済貿易協力区はすでに「一帯一路」を推進するための重要なキャリヤの一つになり、積極的に推進すべきだ。
国内からみれば、「一帯一路」の多形式の自由貿易の進展を着実に推進することは、国内経済開放のモデルチェンジの重要な推進力になる。経済のグローバル化の新変化に適応するために、中国は「一帯一路」を主要なキャリヤに、サービス貿易を重点とする開放とモデルチェンジを積極的に推進しなければならない。一、国内サービス業市場の開放とサービス貿易の開放との融合を推進する。サービス業市場の開放はサービス貿易発展の重要な基礎だ。中国は自由貿易戦略を実施し、その重点がサービス貿易に、難点が国内にある。国内の難点はサービス業市場の開放にあり、サービス業市場の開放の難点は理念、政策システムにある。そのために、サービス業市場の開放を重点に構造性改革を深め、独占を打ち破り、社会資本投資の空間を拡大し、市場の活力を有効にかき立て、サービス型消費の有効な供給を拡大し、サービス業という経済成長の「第一エンジン」を大きく、強くする。二、サービス貿易を重点に国内の自由貿易区のモデルチェンジを加速する。近年、国内の自由貿易区で実施したネガティブリストを重点とする改革は重要な進展を成し遂げた。しかし、当面、国内の自由貿易区のネガティブリストには122項が残り、その中の88余項がサービス貿易をめぐるものだ。ネガティブリストを大幅に減少し、2020年までにサービス貿易のネガティブリストを40項以内に削減することは当面の急務だ。三、産業項目内での自由貿易政策を積極的に展開する。異なる区域ならではの優位性から出発し、条件を備える地区が観光、健康、医療、文化、職業教育などの産業項目内での自由貿易政策を先だって実施することを支持し、開放とモデルチェンジの新たな道を歩む。四、粤港澳サービス貿易の一体化を推進することは、ホンコンとマカオの発展を拡大し、広東省経済のモデルチェンジとグレードアップを加速し、粤港澳区域経済一体化を推進し、三地がサービス貿易における優位性を十分に発揮するのみならず、「一国二制」を促進し、サービスを提供することに重要な影響をも与える。
とにかく、サービス貿易を重点とする開放とモデルチェンジは、中国経済のモデルチェンジと改革発展に強力な動力をもたらすのみならず、経済のグローバル化にも重大な影響をもたらす。
(著者の所属:中国(海南)改革発展研究院)
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