九州の一番いい温泉を紹介 _ 湯布院の伝統は見掛け倒しで底が浅い ( No.4 ) 日時: 2020/06/04 06:52 名前: 777 ID:vUfEWvTo九州の一番いい温泉を紹介 _ 湯布院の伝統は見掛け倒しで底が浅い 湯布院 - YouTube https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%B9%AF%E5%B8%83%E9%99%A2
湯布院 亀の井別荘 - YouTube https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%B9%AF%E5%B8%83%E9%99%A2+%E4%BA%80%E3%81%AE%E4%BA%95%E5%88%A5%E8%8D%98 湯布院 玉の湯 - YouTube https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%B9%AF%E5%B8%83%E9%99%A2+%E7%8E%89%E3%81%AE%E6%B9%AF 湯布院 無量塔 - YouTube https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%B9%AF%E5%B8%83%E9%99%A2+%E7%84%A1%E9%87%8F%E5%A1%94 九州にもお気に入りの温泉があります。 それは湯布院です。
毎年7月最後の週の木曜日から日曜日まで開催される「ミュージック・フェスティバル」や、8月最後の週の水曜日から日曜日まで行われる「湯布院映画祭」等、けっこう自分好みのイベントが多く、しかも車を飛ばせば2時間半程度(実際は2時間くらいで着いているようですが)で行くことの出来る、ちょっと軽井沢を思わせる素敵な街並。最近台頭してきた黒川温泉とは趣を異にし、温泉だけでなく、町自体を楽しむことが出来る温泉街は、なかなか他に類をみません。 湯布院は昭和30年、由布院町と湯平村が合併して誕生した町です。お湯は弱アルカリ単純泉が主で、刺激が少なく優しいお湯のため、腰痛や神経痛のほか、疲労回復、術後保養などに良いとされています。 当時は別府に押され、単なる山間のひなびた温泉地だったこの地を「町興し」した中心人物が、「亀の井別荘」社長の中谷健太郎氏と、従兄弟で「玉の湯」社長の溝口薫平氏でした。 中谷健太郎氏はかつて映画監督だったこともあり、映画祭の企画に一役買ったわけですが、その映画祭も今年で31回目となります。中谷氏との関係もあって湯布院は映画俳優に人気があり、俳優の山崎努がよく亀の井別荘に泊まっていたとか。 ここは散策に良い金麟湖のすぐ傍にある由布院でも老舗中の老舗で、1万坪もの広大な敷地の中に離れや談話室、大浴場などが建ち、敷地の中には「鍵屋」と呼ばれるお土産屋や食事処の「湯の岳庵」、喫茶「天井棧敷」など、湯布院でも人気のお店があります。それでいて、宿泊客専用の萱葺きで造られた門をくぐると人気も無く、閑静な別世界が広がるのですから、なんとも不思議な宿です。 湯布院の温泉宿御三家はと言うと、上記の「亀の井別荘」 「玉の湯」と、最近とても評判が良い、 「山荘 無量塔(むらた)」 (湯布院町川上1264-2 TEL:0977-94-5000 予約は電話のみ42,000円〜) でしょうか。部屋は8室しかありませんが、創作山菜料理の「茶寮 柴(さい)扉(ひ)洞(どう)」と、オーディオマニア垂涎のアメリカ・ウェスタン・エレクトリック社製スピーカーが鎮座する「Tan's(たんず) bar」が併設され、まるで別世界です。 確かにこれらのお宿は素晴らしいのですが、その宿泊料金も唸らせてくれるものがあります。湯布院の宿は基本的に宿泊は2名以上なので、無量塔のそれなりに良い部屋に泊まると、軽く2人で10万円は超えてしまいます。ましてや2泊以上となると、まだ山のように借金を抱えている私には、なかなか気安く利用出来るものではありません。 そこで私が探し出したのが、「山荘わらび野」 (湯布院町川北952 TEL:0977-85-2100 FAX:0977-85-3618 23,250円〜 E-mail:warabino@qs-net.com 露天風呂あり)です。 敷地は1,000坪とやや小振りですが、10室全て露天風呂付きの離れ数寄屋風木造となっていて風情もあり、特に秋は紅葉が見事です。交通手段としては湯布院インターに近く、車で行くにはとても便利です。近くには __________
湯布院の夢と、ひとびとの消えゆくさま 2008年 04月 16日
湯布院って、温泉町(街じゃないな)があります。由布院とも書く。 東の横綱が草津、西の横綱は湯布院。 さて、アタイは、ひょんなことから湯布院に行くことになりまして、昨日帰ってきたんです。無量塔(むらた)という、湯布院御三家と呼ばれる旅館がある。 そこのBarというか喫茶室に、Western Electric 16aってデカイスピーカーがある。 WEというのはオーディオ界においては伝説の領域、ALTECもJBLも3極真空管300Bのハナシも、遡るとそこにいきつく。 WEの製品は、東京でも聴けるところはいくつかあるのでしょうが、無量塔のこの雰囲気がヨサゲでいってきたわけです。試聴用CDは例のEフリードマンのツゴイネル、そして亡くなった石野見幸(美幸の方がいいな) 真ん中に紅い16aがあって、低域のコーンが左右にみえる。小さくみえるラッパがツイーターです。 広い席には品のないオヤジ連中がタバコを吸っている。俺は、こーゆう人間が大嫌いなのよ。HiFiセットの前で音楽も聴かないでタバコを吸うなんて、典型的な マヌケ人間。禁煙にしない無量塔も悪い、評価−1 露骨にイヤな顔をして、ここは禁煙の席はないの?って聞いてみたのよ^^ そーしたら11時から禁煙だと?? よく、わからないけど、外で5分くらい遊んでいたら、タコが帰ったので品のいいみっちゃんのご入場・・ ばははは、クラシックにしてくれというから、自分で焼いたVi特集のCDをだした、録音は最悪。このCDを再生できたら装置は一級品。 ところが、ウエイターがなにもわかっていない。 音が小さい! 大きくしてくれって言ったら、ほかのお客様がいるから、ほどほどでだと@@ おい、ここはWEの装置を売りにしている音楽場だろ。等身大の音を出さずに、なんで、音楽がわかるんだ、ふざけろコロッケ。。 社長は天才とかいわれているオトコのようですが、こんな営業姿勢じゃ たいしたことない、評価−2 で、遠くからきこえる音を聴いていたんですが、うほほほ、音はいい。 諸君の駄耳じゃ、どこがいいかわかるはずもないけど、中低域の透明感と膨らみ、そしてウーハーとの繋がりがいい。高域も無理に伸ばしていない。オケの合奏部が厚みをともなって自然に再生される。 この装置で「運命」を全開にして聴きたかったのですが、望むべくもなく 柔らかいケーキみたいものを食べて帰ってきました。で、消化不良だから、アーデンという喫茶店にタクシーで直行。 装置は午前中はTANNOY、午後はパラゴン。 レビンソン、マッキン、WadiaのDACと、まあ、客を呼ぶ材料はそろっている。 で、音は悪い^^ 品のいい女性がやってるから悪口を書く気は毛頭ない。ただ、俺は妥協はしない、そーゆうオトコ・ 癒しの音楽だ、聴きやすい音楽だ、なんていうならBOSE301と90年代の国産アナログプリメインで充分。けれども、これだけの装置をそろえて、HPを開いて、東京在住のみっちゃんにまで宣伝をしてるってことは、それだけの自負心、気概、プライドがあると、俺は思う。 だとしたら、少なくとも無量塔あたりに足を運んで、他店の音をチェックすべきだろう。 石野の声はドーマ声だし、エリックドルフィーのバスクラは何の刺激も与えない木管奏。これではパラゴンが泣く。 パラゴンは70年代以前のソフト用、中高音が強いので、倍音を響かせた鳴らせ方をしないと聴くに耐えない音になる。だから、真空管マッキンとトーン回路が必需品。 ハイを微妙に調整する。 プリにレビンソンをもってきたら、高域がキツくなるからATTで絞るしかない。 高域がまったく出てない音を、まろやかと勘違いして聴くことになる。 あのダルイ音は、バックがコンクリか石だったので、低域がかぶっているのかもしれない。 TANNOYの下にはTAOCと思われる鉄の台が置いてあったようだが、あれもダメ。 TANNOYの低域はそもそもユルイ。 それを締めるために鉄の台を置くというのは、邪道、音が死んでしまう。 せめて置くなら堅い木か、銅板のカマシ。 アタイクラスになると、畳とか、ソファーを置く。 まあ、日本で10人もいないね、畳なんて天才的な発想は、ばははは・ 俺が調整したら1週間で、西日本最高の音になるんだけど、仕方がない。 もし、このblogを読む機会があったら、怒る前にぜひ装置を再設定してちょーだい。また、聴きにいくから。。 _________ あの無量塔のシステムは、サウンドデンが調教していたんですね。 これで音はいいけれども、使い方がわかっていないという謎が解けたわけだ。 藤本社長、WEの音は小さくても浸透力があるって無量塔のことをかばってますが、暗に音量が小さいことの不備を指摘しています。 今日は絵のことを少し書きますが、ここでも、音楽と同じようなことがおきている。由布院には小さな美術館というか、店が多い。シャガールやダリ、山下清、そして無量塔。 金鱗湖畔のシャガールは、サーカスシリーズのリトグラフ。 シャガールという人は多作で、どれも、ロバとかニワトリが顔出す^^ 構図もヘンテコリン、しかし色調が素晴らしいですね。あの官能的なアンバランスさというのは、ナチとユダヤ(シャガール)の相克の結果生まれてきたような気がする。 この人の絵は、どれも似たような感じですが、飽きない。ただ観てまわるだけで楽しい。あたいは癒しという言葉はあまり好きではありませんが、シャガールの絵をみているといつも心がなごむ。恋人同士の絵も多く、これは一番好きなもの。 客寄せにはシャガールはもってこいですから、日本中の美術館にだいたい何点かはあります。こーゆうところが日本文化の底の浅さを照射しているのですが、シャガールに限っては許せるような気がする。 無量塔は「アルテジオ」っていうスペースをもっている。で、期待していったのですが、あまり良くなかった・・ 中国の現代画、音楽関係のオブジェ、なんかシックリいかない。アタイなら、ザン・ホンビンを飾る。 東京都現代美術館にいくとわかりますが、現代芸術なんてほとんどガラクタです^^ 玉石混淆、1000点のなかに、ヒトツいいものがあればいい。退屈な作品に膨大な場所と時間、オカネを費やした結果、経済としての美術館全滅に繋がっている。大衆が愚かなのではなく、芸大を出ただけの凡人芸術家が多すぎるのです。 無量塔が、その作品を自前で選んだのか、外部の人間に任せたのか、それはアタイは知らない。けれども、アタイがみた作品は、まったくつまらないものでした。 無量塔がやるべきことは、これから述べる山下清の作品を蒐集することであって、つまらない現代絵画を飾ることではないと思うのですが、社長殿はいかがお考えか? さて、由布院に、山下清の作品を並べているところがある。これがまた、つまらない土産屋の並びに建っていて、由布院文化の底の浅さを露呈している@@ なぜ由布院あげて、山下清美術館を保護育成しないのか。この薄幸の放浪画家は、多くの作品を残しているのですが、その全貌をなかなか拝めない。なぜかといえば、それはアナタ、差別でしょう@@ 国立美術館の一角に、なぜこの国民的画家の作品を遇する場所がないのか。平山郁夫の絵より山下清の貼り絵のほうが数段素晴らしいと思うのですが、みなさまは、いかが? で、山下清の作品は簡単明瞭であるから、何もない田舎の由布院にあっている。アタイはやはり無量塔に山下清をやって欲しかった。そーしないと、無量塔の方向性というのは松井証券のようなもの。いずれ衰退していくんじゃないかと思うのでありんす。 田舎でモダンを追うのは現象。現象を追うと現象にやられる。 普遍を追わなければ、普遍的に生きられない。 ______ みなさまご承知のように、由布院御三家といえば亀の井別荘、玉の湯、山荘無量塔ってことになってる。だから宿を予約するときは新参者は悩む。
アタイは評判がよければどこでもいいんだけど、知り合いが玉の湯が一番だっていうから玉の湯にした。結論をいえば、あんなものでしょうし、ほかの旅館のレベルが低いからマトモにみえる。 内装は普通だし、料理だって、アタイが東京で食べてるものと大差ない。 いまどき、東京の料理が最高だなんて常識だ@@ ただサービスに心がこもっていた。あの従業員の心持ちに、みなさま感動するのでしょう。 昼飯は亀の井にいって食べたけど、料理は亀の井のほうが良かった。アタイの好みにあっていたのか。 鮎も亀の井は天然の子鮎、玉の湯は大きかったから天然じゃないな。いくら九州だからって、天然物があんなに大きく育ってるわけない。やたら牛肉のメニューが多かったけど、いまどき牛肉なんて食べてるのは田舎モノ。妹が佐賀牛の最高級ロースを送ってくれたが、あんなものアブラ臭くて喰えない@@ 北海道にいくと、カニばかり。そんなものには何の魅力もないってことが、わかってないらしい。もっと、勉強しないとダメだね。 毎日スッポン鍋にしたけど、水がいいのかおいしかった。鯉こくも、玉の湯と亀の井、両方で食べたけど、これは引き分け。山菜はタラの芽だせば、いいってもんじゃねーだろ。山菜っていうのは、ふきのとうが一番。 東京ボーイのアタイが、こー言ってるのに、地方の人間が牛肉、カニだって言ってるんだからかみ合わないわけだ。天麩羅は揚げ方があまりうまくない、東京のほうが上。 無量塔は、例のオーディオを聴いてコーヒーを飲んだだけだけど、あまり泊まろうとは思わなかったね^^ むほほほ、田舎の建物を運んできて、風流をきどったところで、それは借り物でしょ。 無量塔はいまのところ偽物、アタイはそー思う。本物になるためには、もっと地に足をつけた営業努力を続けていかないとそのうちに飽きられるね。 由布院の復活は奇跡として語られてますし、本も何冊か出ている。ちょうど宴会型旅行が飽きられ、熱海、鬼怒川あたりが地盤沈下するころに、小さな手作りの斬新な旅館街として人気になっていった。 夏には原宿と化す軽井沢のような趣もありますが、リピーター人口は漸増傾向を維持しているようで、まあ、10年は安泰でしょう。アタイは、その後の由布院の将来は、決して明るいものだとは思わない。 九州の奥座敷としての地位を固めれば、箱根のような形で生きながらえることはできるかもしれないが、パイが少々大きくなりすぎた。 帰りがけによった、高級料亭風の店。客はひとりもいなかったし、出てきたオヤジ、「今日できる料理はこれだけです」と、3品くらい指さす。 とてもじゃないけど食べる気をなくして、じゃあ、けっこうですと出てきました。 相場でやられてパンク寸前なんだか、昼間からオンナに狂ったのかは知りませんが、あーゆう店の存在って町を腐らせていくんですね。敏感な経営者は、風の匂いが変わりつつある由布院に、なんとなく不安を感じ始めてることでしょう。 _____ 大分や熊本の人気の温泉は素敵、素晴らしいという声はよく聞く。確かに、中九州の大分・熊本の温泉地は、旧来の温泉旅館のイメージを壊し、そこにあった欠点を全て払拭している。 団体旅行専用宿を排除し、かけ流しを基本とした小さな浴槽を用意し、個に籠もる客の意識に配慮して個室露天風呂をもうけている。
「カニ足、茶碗蒸し、天ぷら」という本倶楽部非お薦めの日本旅館三悪料理も極端に少ない。上等な田舎を意識した凝った内容に外観、始めていった客は誰もがあっと言う演出だ。 しかし、中九州に通い続けると急速に飽きてくるのも事実。よく見ると、どこも金太郎飴のように同じ。 黒く塗った木材に白い壁、焼き杉の内装材、掃いて捨てるほどの地鶏地鶏のオンパレードに創作懐石と銘打った茶道を無視した懐石、内湯を無視し体まで洗わなければいけない凝った露天風呂、売店で売る地元生ジャムや無農薬野菜・味噌。 何故こうなるかというと、由布院御三家などをのぞいて、かなり多くの宿に同一の温泉宿コンサルタントがついているからだ。 都会では、暴走族のごとき当て字漢字の創作懐石店が若い女性に流行っている。陳腐な安い素材を如何に「いい感じ」に見せるかは、全てお籠もり感の内装とメニュー造りによるが、これはほとんどがコンサルタントの知恵の結集。だから、どこも同じような中身になる。 _____________
湯布院で薦められるのはここだけ:
大分 由布院 「亀の井別荘」 http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/265.html 九州の一番いい温泉を紹介 _ 湯布院で薦められるのは「亀の井別荘」だけ ( No.5 ) 日時: 2020/06/04 07:10 名前: 777 ID:vUfEWvTo 湯布院で薦められるのは「亀の井別荘」だけ 由布院 亀の井別荘 - YouTube https://www.youtube.com/results?search_query=%E7%94%B1%E5%B8%83%E9%99%A2++%E4%BA%80%E3%81%AE%E4%BA%95%E5%88%A5%E8%8D%98 亀の井別荘 HP https://www.kamenoi-bessou.jp/index.php/topic/home_ja 大分県 由布市 湯布院町 川上2633-1 湯布院は昭和30年、由布院町と湯平村が合併して誕生した町です。お湯は弱アルカリ単純泉が主で、刺激が少なく優しいお湯のため、腰痛や神経痛のほか、疲労回復、術後保養などに良いとされています。 当時は別府に押され、単なる山間のひなびた温泉地だったこの地を「町興し」した中心人物が、「亀の井別荘」社長の中谷健太郎氏と、従兄弟で「玉の湯」社長の溝口薫平氏でした。 中谷健太郎氏はかつて映画監督だったこともあり、映画祭の企画に一役買ったわけですが、その映画祭も今年で31回目となります。中谷氏との関係もあって湯布院は映画俳優に人気があり、俳優の山崎努がよく亀の井別荘に泊まっていたとか。 ここは散策に良い金麟湖のすぐ傍にある由布院でも老舗中の老舗で、1万坪もの広大な敷地の中に離れや談話室、大浴場などが建ち、敷地の中には「鍵屋」と呼ばれるお土産屋や食事処の「湯の岳庵」、喫茶「天井棧敷」など、湯布院でも人気のお店があります。それでいて、宿泊客専用の萱葺きで造られた門をくぐると人気も無く、閑静な別世界が広がるのですから、なんとも不思議な宿です。 由布院「亀の井別荘」談話室 SPレコード鑑賞会 大分県由布院温泉の旅館「亀の井別荘」の談話室で夜9時からひらかれている、蓄音機を使ったSPレコードの鑑賞会。 今晩は今年生誕200年のショパンの曲を幾つか。 映像はアルトゥール・ルービンシュタイン演奏による「ノクターン(夜想曲) 第二番」。 「離れのお客様をご案内するときは、この場所で立ち止まって談話室の窓を見て頂くんです。」 そこには、離れになっている談話室の2階の窓に、ほのかに雪化粧をした由布岳がきれいに映りこんでいた。 「四季折々の由布岳の姿が観ることができるんですよ」と亀の井別荘の甲斐支配人。レンガ造りの暖炉がある亀の井別荘の談話室。 お泊りの旅客にゆったりしてもらうためのスペースで2階の天井まで高さのある本棚があり、やさしく降り注ぐ陽の光。黒電話や蓄音機、昭和の香りが漂い、穏やかな時間が流れている。 亀の井別荘は、大正10年に別府の油屋熊八翁の別荘として建てられた歴史ある御宿。金鱗湖のほとりに位置し本館6室と民家風離れ15室。お部屋ごとに御風呂が付いていて、庭を眺めながら季節の移ろいを感じることができる。庭内には露天風呂の付いた大浴場。自然に囲まれ、傘型のガラス張りの屋根から光が降り注ぎ、開放的な気分で由布院のお湯を贅沢に楽しむ事ができる。 湯布院 亀の井別荘
かれこれ20年も前からあこがれ続けていた湯布院亀の井別荘についに行ってきました。 雑誌や写真集で見る亀の井別荘は他の旅館、ホテルと何かが決定的に違っていました。写真から立ち上る静謐で上質な空気。 食事の後、ロビーの蓄音機でSP盤レコードをお聞かせしますが、宜しかったらどうぞというお誘いがありました。七人ほど集まったところで支配人の尾崎さんが竹の針を付けて手回しでレコードをかけて下さいました。 流れてきたのはまろやかな調べのエディット・ピアフが歌う懐かしいシャンソンでした。それからクライスラー演奏の「ロンドンデリーの歌」やフーベルマンの演奏の「G線上のアリア」の懐かしく柔らかいバイオリンの調べに外の虫の音が混ります。 皆が部屋に戻った後も去りがたく、二人残った私達に尾崎さんは「クライスラー演奏のヘンデルのラルゴを聞きませんか?」と言ってまた手回しで蓄音機のネジを巻いてくれました。 8000枚のSPレコードと膨大な本は社長のコレクションと聞きました。いとしそうに蓄音機と古いレコードと音楽について語る尾崎さんの話を聞きながら、由布院の夜はふけてゆきました。 亀の井別荘の魅力の意味を知りました。人が本当に豊かに生きるためには何が必要か。それを追い続けた先代の社長とそれを引きつぐ亀の井別荘のスタッフ。美しい木々に守られた旅館の魅力は何なのか、蓄音機から流れる調べでようやく理解しました。 帰ってきてから、ヘンデルのラルゴは「懐かしい木陰」と呼ばれている曲と知りました。この穏やかな曲を耳にするたびに亀の井別荘のあのみごとな銀杏と山モミジの大木を思い出すことでしょう。 _______ ほたるの季節に・・・ yoshi (309) '10/07/05 ('10/06 訪問) ラウンジで蓄音機を使って、レコード鑑賞です。セルフサービスでコーヒーや紅茶などの用意があります。 蓄音機は、手巻き型のアンティークのものなどが置いてあり、レコードのリストが用意されており、その中から好きな曲を流してくださいます。知識のない人でもわかるよう、レコードにあてる針が、鉄や竹があることやその違いなども含め教えてくださいます。歴史ある宿に宿泊させていただいたからの特権だと感じました。 _____ 古き良き日本の味、やすらぎの時間 '09/11/12 ('09/11 訪問) + mikan
ここでのすごし方。 私は是非宿の外に出ずに談話室やお風呂をゆっくりと楽しんでもらいたいです。 薪の香りがほんのり漂う部屋で暖炉にともる炎を見ながら、ただただゆっくりと流れる時間、思い出すだけでも疲れが吹き飛びそうです。 幸運な事に蓄音機のレコード鑑賞会を聴かせていただいたのですが、日本に2台しかないという蓄音機で聴くノイズの入った枯れた音、胸の痛くなるメロディー、泣いてしまう人も居るそうですが気持ちが分かります。あのレコード鑑賞会だけでも充分すぎる価値がありました。 ____ 3度目の湯布院行きで憧れの宿に
憧れているホテル、旅館は今でもたくさんある。「いつか・」と夢見ている。その中でも由布院「亀の井別荘」は最優先グループに位置していた。憧れていた理由は何だろう。 豪華・高級という点では、他に目の玉が飛び出そうな高額な宿はいくらでもある。 では美食か? 地の食材を中心に据えた食事であることは知っているから、それでもなさそうだ。 伝統と格式?ま、そんな大仰なことではない。 金鱗湖の隣に何とも独得のほんわかした暖かさと凛とした気品が漂っている宿。正体はわからぬ、その暖かさと気品が私の憧れだったのかもしれない。 巨大な別府温泉の陰で、大分の山間にひっそりとあった湯布院が、街興しの成功で全国に知名度を上げて来た話は、つとに有名だ。昭和30年、由布院町と湯平村が合併して湯布院町が誕生した。「街興し」「町つくり」の中心的役割を果たしたのが、ここ「亀の井別荘」の社長である中谷健太郎氏と、従姉妹のご主人である由布院「玉の湯」社長の溝口薫平氏であることもまた知る人は多い。泊まるからには、中谷健太郎さんと直にお目にかかって、いろんなお話を聞いてみたい。そう思っていた。 昨夜の酒が未だ幾分残ってはいたが、早く目が覚めたので起きることにする。中2階の洋室から1階に下り、Uターンする形で更に下に下りて行くと、そこにはこの部屋専用の浴室がある。寒い。身震いする程寒い。寒いハズだ。今朝雪が降ったらしく、小さな中庭の木々にも雪が薄く積もっている。ザブザブと露天風呂に身を沈めると、昨夜から流れ込んでいた湯船の湯が盛大にこぼれ落ちていく。温泉の暖かさで緩む身体と、首から上が感じる寒さの対照。紅葉真っ盛りの雪景色を見たい!湯から上がって、金鱗湖まで散歩することにした。 透明のアクリルの板が雪で真っ白になり、挟まれたもみじが押し花のように張り付いている。昨日到着した時は、カラリとした秋の空に紅葉が美しく映えていたが、今朝の雪をまとった木々は、一晩で大人びたようなシットリとした美しさを帯びていた。美しさの中にやがて果てることを知った哀感を秘めているようにも思える。朝餉の準備をしている宿の人以外、起き出していない静かな敷地を抜けて、金鱗湖に行く。途中の木々の紅葉はコワイ程に美しい。真正面に見える由布岳は白く化粧をしている。やがて見えて来た金鱗湖は、湖面には白い蒸気が濛々と、一方から逆の一方へ烈しく流れている。湖に温泉が流れ込んでいる所から蒸気が盛んに上がっている。昔「岳下の池」と呼ばれていたが、明治17年鶴崎の儒学者毛利空桑が「飛び跳ねた魚の鱗が、夕陽に映えて金色に輝くから金鱗湖」と名付けたそうな。 湯布院に観光で訪れる人は年間に300数十万人。たいがいの人は金鱗湖に足を伸ばし、そして隣接する「亀の井別荘」を憧れの目で見つめる。 人気の17番館に宿泊
「亀の井別荘」は、敷地面積1万坪。その敷地に客室は、本館の洋室6室と民家風離れ15室があるばかりだ。一つひとつ趣きを変えた離れの中でも、17番館はことに人気があると聞いていた。もう長い間「亀の井別荘」に通い続けている友人ご夫妻が、今回の滞在で、お気に入りの17番館を譲って下さり、ご自分達は本館の洋室に移られた。 そんなことで、初の 「亀の井別荘」は、1番人気のある部屋に宿泊と結構づくめで始まった。萱葺き屋根の門をくぐる。奥の方に本館が見えて来る。フロントとラウンジの小さな灯りがやさしく誘うようだ。右には紅葉した美しい木々。17番館は、正面の庭を挟んで本館の真向かいにある。大きな独立した家屋の右側は16番館、左が17番館で入り口は新聞受けもある普通の民家の玄関のようだ。 ガラリとガラス戸を開けて、中に入ると3畳の踏み込み部屋、左に広い和室がある。和室の右手には広い濡れ縁、奥は書斎コーナーのような2畳がある。濡れ縁の向こうは、芝生の庭になっていて、湯上りらしき客が散歩している姿も見える。部屋の突き当たりに開き戸の押入れがあり、テレビや冷蔵庫が収納されている。特段、飾り立てたところもないが、清潔で清々しい部屋である。文机の上に油屋熊八翁について書いた栞があった。平成14年の2月、3月新橋演舞場で「別府温泉地獄めぐり」の舞台公演があり、私は2度も見に行ったのだが、その主人公が油屋熊八で、この亀の井別荘は熊八の別荘として大正10年に建てられたものである。中村勘九郎扮する油屋熊八、別府で小さな宿を営む女性に藤山直美。すっからかんになって別府に泳ぎついた熊八が、持ち前のアイディアと行動力で、別府温泉に観光バスを導入、地獄めぐりの観光ルートを開設、別府温泉の看板を全国あちこちに立てて宣伝と八面六臂の活躍で、別府温泉を日本一の温泉地に仕立てる基礎を作った人物として描かれていた。 プログラムを読むとそれまで大人気を博して来た「浅草パラダイス」シリーズが一旦終了し、亀の井別荘に滞在していた中村勘九郎さんが、中谷健太郎さんから「面白い縁」の人物として油屋熊八の話を聞いたことが、「別府温泉地獄めぐり」公演のきっかけになったとあった。舞台出演者全員に自分の好きな温泉宿のアンケートがあり、勘九郎さん、波乃久里子さん始め多くの舞台人が、この亀の井別荘を上げていた。お茶と一緒に頂くお茶受けは「巳次郎柿」。中谷健太郎氏の祖父で、金沢からこの地に来て亀の井別荘を創設した中谷巳次郎氏の名前に因んでいる。無類の柿好きで、柿のある季節は、柿をむさぼるように召し上がったとか。柿の産地・耶麻渓の「渓月堂」と組んで作り上げたのがこの「巳次郎柿」と言う。 和室の左側には、広い板の間があり、正面が洗面、左奥にトイレがある。大きな布が下がっているだけでいきなり男性トイレなのでちょっとびっくりする。トイレと逆側に上る階段、下る階段。階段を下がっていけば、部屋専用の風呂と露天風呂があり、階段を上がれば、ヒミツの小部屋のような洋室がある。部屋に入ってすぐ気がつくのは、天井が高いこと。漆喰に剥き出しの梁とのコントラストが鮮やかだ。骨董品を集めたようなシックな家具と深い色のカバーで覆われたツインベッド。既にストーブで部屋は温められ、居心地の良さが嬉しい部屋だ。17番館の人気の秘密は、どうやらこの部屋にありそうだ。今晩は私がこの部屋を使い、男性陣には階下の和室で寝て貰おう。 南国風の大風呂 17番館から出て右手に行くと、すぐ大風呂がある。右が男子風呂、左が女子風呂。湯船は真中に蘇鉄だろうか、南国風の木が生えた小島のような岩があり、それを取り囲むようにしてお湯に浸かる。何だかここだけ宮崎っぽい。温泉は透明でさらさらとした湯だ。洗い場も床も、石が1つ1つ張ってあり、冬場の石が足の裏に冷たい。大風呂の外には、桧作りの露天風呂があり、静かに湯を溜めていた。風呂から上がると、バスタオルも歯ブラシもたっぷり用意された脱衣場で寛ぐ。体重を知りたければ測ればいい。マッサージをしたい人はマッサージチェアに横たわればいい。温泉の薬効を更に高めたければ、温泉水を飲めばいい。洗面台も広い。良い温泉宿の条件には、風呂場の脱衣場も大事だ。 1万坪に建物が点在
敷地の中をざっと説明する。まず客室部分だが、フロント、ガーデンレストラン「蛍火園」や洋室6室のある本館、中庭を挟んで私が泊まっている17番館と16番館、右手の渡り廊下を進むと、1番から14番までの和室の離れがある。その一角にはレンガ作りの談話室。渡り廊下のところどころにオリエンタル調の象の焼物がさり気なく置かれて道しるべとなっている。フロントはこじんまりとしていて、客に威圧感を与えない。フロントの前のラウンジには、ふんだんに飲み物が用意されて「お帰りなさい」「いらっしゃいませ」という温かい宿の気持ちが感じられる。本館から左手方向の先には、大風呂と宴会も出来る建物がある。 客室部分から門をくぐって外に出ても、まだ敷地は亀の井別荘だ。1階が雑貨や食品を販売する「鍵屋」、その2階は茶房の「天井桟敷」、その奥の建物は、山家料理を出すレストラン「湯の岳庵」がある。今回の宿泊の前にも、ここまでは2度来たことがある。「天井桟敷」も「湯の岳庵」も大変な人気で入ることが出来なかった。亀の井別荘は、湯布院を訪れる人みなの憧れの宿なのである。「湯の岳庵」の奥の「雪安居」では、陶芸家の藤ノ木土平氏の展示即売会もやっていた。幾つかある古い建物には、今まで多くの芸術家達が寝泊りをして来たのだと言う。大分中部大地震で大きな被害を受けた湯布院は、そのピンチを辻馬車を走らせたり、音楽祭、映画祭などを開催して復興のチャンスに代えて来た。 映画祭に集まる映画人は金が無い。 「いいよ、いいよ、俺のとこに泊まっていけ。面倒は見ないから勝手に寝泊まりしろ」と、敷地にある建物を開放したそうだ。宿の経営をするまで東京の撮影所で助監督をやっていらした中谷健太郎氏の、映画人の後輩に対する愛情だったのだろう。敷地がただ広いというだけでなく、経営者の懐の深さまで感じる亀の井別荘ではある。 高級旅館では1人客は敬遠される。私なぞ、たいがいは1人旅だから何度断られて不愉快な思いをしたことか。以前、質問したところでは、亀の井別荘では1人客も歓迎しますよ、とのことだった。1人の場合は、本館の洋室に泊まる。今回、17番館を譲って洋室に泊まられた友人夫妻の部屋を見せてもらうことにした。本館の2階に上がる。骨董らしい家具のある落ち着いた洋室。風呂は桧作りで温泉が溢れている。洋室全室に温泉の風呂だとか。食事は、1階のレストランで取る。温泉に居ながら、ホテルのような「放っておいてくれる気楽さ」を味わうには、絶好の洋室である。今度は1人でここに泊まろう。 さてさて楽しみの食事は 和室の離れは部屋出しである。17番館の和室で、5人の賑やかな夕食となった。料理長の自筆の献立があり、たくさん食べられるぞ、と期待が膨らむ。笹茸、自然薯、酒肴盛り合わせ、お造り(平目、エンガワ、地鶏の笹身、砂ずり)、ハモ土瓶蒸し、ハモの骨と自然薯の唐揚げ、合鴨薬研掘焼き、蕪のクリーム煮、鯖の馴れ鮨、(私の持ち込みの小豆島の生オリーブ塩漬け)、山女魚昆布押し、手打ち蕎麦、雑穀米、味噌汁、漬物、デザート。豪華という食事ではない。 地元の食材を中心にした丁寧な料理を頂いた。食事の前に出た手打ち蕎麦にしても、蕎麦畑を持って栽培した蕎麦を使うという手間を掛けたお料理だった。常連の友人夫妻に前回は何をお出ししたのか調理長は覚えている。重ならないようなメニューを考える。部屋付きの仲居さんも、I夫妻とは長いお付き合いらしい。客と宿の関係と言うより、親しい友人の家に滞在するといった雰囲気だ。食事の途中から中谷健太郎さんも座に加わって、冷酒(宇吉郎)をグビグビ頂きながら、楽しい夜は更けていった。 朝食は、部屋出しもして貰えるのだが、本館のガーデンレストラン「蛍火園」で頂くことにした。紅葉した庭を見る清々しいレストランだ。洋朝食と和朝食があり、好きな方を選ぶ。私は和朝食にする。湯豆腐、ぐじの塩焼き、大根おろし、ほうれん草のお浸し、厚焼き玉子、きゃら蕗、漬物、梅干し、海苔、味噌汁、五穀米、デザート。五穀米が美味しく、同行の男性陣は3杯も食べた。売店の「鍵屋」で五穀米を買い求めた。 至福の時は談話室で どこも寛げる亀の井別荘だが、極上の場所は談話室である。 朝7時から夜の11時まで。暖炉では薪がパチパチ燃えて、煎れ立てのコーヒーが用意されている。 たくさんの蔵書、膨大なSPレコード。 犬が小首を傾げていそうな大きなスピーカー。 ゆったりした椅子。 宿のパンフレットには「退屈の折には談話室をご利用ください」とあったが、ここでなら何時間でも退屈を凌げる。美味しく楽しい夕食を終えた後、みんなで談話室に移った。中谷健太郎さんの話の続きを聞きたかった。健太郎さんの著書も読み、この亀の井別荘、湯布院の街を作って来られた人生を少しは知っているつもりではいるが、やはりご本人のお話に優るものは無い。 溢れる温泉と自然だけは豊かだが、寂れた山村の1つだった湯布院を、岩男町長、溝口薫平さんと一緒になって、全国有数の人気観光地にして来られた。 「明日の湯布院を考える会」を代表し、大借金をして北欧9ヶ国を回られた。真の意味の豊かさに遭遇して、カルチャーショックを味わわれたそうだ。 高い目標を掲げ、高い志を以って、努力した結果が湯布院という街だ。今や年間300数十万人の人が入り込む街になった。街は繁栄しているが、一方で自然は失われる。湯布院が湯布院の良さを残したままで、これからも発展して欲しいものだ。それを確認するためにも、これからもせっせと亀の井別荘に通うと思う。 談話室に収録されたSPレコードのコレクションが素晴らしい。昔の音を聞きながら、これからの湯布院を考えるのは至福の時だろう。 九州の一番いい温泉を紹介 _大分 鉄輪温泉神和苑 ( No.6 ) 日時: 2020/06/04 07:18 名前: 777 ID:vUfEWvTo 鉄輪温泉 神和苑 - YouTube https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%89%84%E8%BC%AA%E6%B8%A9%E6%B3%89++%E7%A5%9E%E5%92%8C%E8%8B%91 大分県 別府市 鉄輪345 神和苑HP http://www.kannawaen.jp/ この高級旅館の開業はわずか50年前だが、その前身は炭鉱王の別荘だった。広大な敷地やそこに散在する貴重な文化財も見事だとのことだが、何より素晴らしいのは庭園内から湧出する露天風呂「青の湯」であろう。湧出時には無色透明なのだが、数日後にはコバルトブルーに透ける色合いとなり、さらに時間を追って青みが増しつつ乳白色へと変化していくという珍しい湯である。男湯女湯共に、内湯とあわせて3つの湯舟があるのは、この色合いの変化を見て浸かって楽しめるようにとのものであろう。 この独特な岩組みの露天風呂の青い湯は、温泉に興味を持つようになってからずっと私の憧れの1つだった。そそくさと本館受付で800円を払って、「青の湯」と書かれた看板にしたがって中に入ると先客が1名いるらしい。脱衣所に入ると「いらっしゃい」と言って入れ替わるように出て行った所を見ると、入浴していた従業員さんだったようだ。脱衣所を出て階段を下りると、先ず四角く湯舟が切ってある石造りの内風呂がある。こちらの湯はまだ湧出したてものもらしく、周囲の湯舟の色合いから黒っぽく見えるが透明である。 わずかに熱めの内湯にゆっくり浸かるのももどかしく、そこを出てさらに石造りの階段を下りていくと、岩作りの露天風呂が2つ、緑豊かな庭園の木々に抱かれるように輝いている。右側の湯舟はそこに入ると体までその色合いに染まってしまいそうなコバルトブルーに透き通った湯が入っている。そして左側には美しい空色に白濁した湯が満ちている。この双方に林の奥に隠された給湯装置から熱い湯が上品に注ぎ込まれている。 内風呂と露天風呂の日帰り入浴ができる別府の老舗宿。敷地内に自噴する沸騰蒸気泉は、初めは無色透明、日を追ってコバルトブルーから乳白色に変化する名物の湯。 ______
郡司勇 鉄輪温泉、神和苑 (再訪) 青い色の温泉は湯布院の庄屋の館やはげの湯、雲取温泉、などでもあるが神和苑の内湯で見た新鮮この上ない紫色透明のものが最も美しい。 今回の神和苑は改修後で混浴の大露天風呂が2つに分けられ内湯も改装されていたが良い方向の改良であった。露天が2つに分けられ時間差で湯を入れていることで一つは青乳白色と青紫色透明の完全に違う2色が一目でわかり驚くべき美しさである。 鉄輪特有の濃い塩薬味は今回も健在であった。噴気の鉄輪臭は珪酸の匂いであるという斎藤氏の見解は、今回注意深く観察してみるとほぼ同感である。鉄輪の高温蒸気には強い塩化物と珪酸のガスが含まれていてあのような特徴ある湯になるのであろう。平野富雄氏による箱根の高温蒸気の記述とよく符合している。 全国でも最良の温泉で100点の評価をしたい。これ以上の温泉は考えにくいというほど素晴らしい温泉である。 http://allabout.co.jp/travel/hotspring/closeup/CU20020320A/index.htm ___ 海地獄、神和苑、かまど 三丁目、かまど5丁目の4湯を比べたいと思う。それぞれ同系であるが違いを持っているので以下に列記する。 色 塩味、薬味 匂いの順 海地獄 透明、塩薄い、しっかりした芒硝味、 芒硝臭あり 神和苑 青白、塩やや濃い、薬苦味強し 鉱物臭強い 三丁目 微青白(ほぼ透明)塩薄いが海地獄 より濃い、芒硝味は一番強い 弱い硫黄臭あり 五丁目 うす青三丁目より濃い 塩やや濃い 神和より少なし、 苦味は残る感じ 少硫黄臭(3丁目と同じ) 色は青い順では 神和>五丁目>三丁目>海
塩味 神和>五丁目>三丁目>海 薬味または芒硝味 三丁目>神和>海>五丁目 匂い 神和>海>三丁目=五丁目 となります。海地獄は思ったより薄くいちのいでのような感触をもっている。小さい個人用家庭風呂なので色を感じないのか、それとも昨日から汲み置き半分、足し湯半分という時間的な問題なのか不明だが青は感知できず。もしいちのいでと同系の分析結果であればやはりメタ珪酸の大きさによるものであの池の大きさと湯の循環する(または入れ替わるまで)の時間による絶妙さで青さが美しいのではないでしょうか。 http://allabout.co.jp/travel/hotspring/closeup/CU20011211A/index.htm 以前、観海寺温泉にあるいちのいで会館で青い湯に感動したがそれ以上に青い湯があるという事を知り、今回急遽別府へ3日間滞在する事となっていた私達は最後のとりとして別府最終日に宿泊する事に決めた。 旅館の敷地は1万4千坪と大きく、手入れの行き届いたすばらしい日本庭園が広がる。庭園には冬だというのに桜が咲いていた。 日帰りの料金、宿泊の料金共に高めの旅館だが、その料金を払う価値があるぐらいいい温泉がある。宿泊される方は男性よりも女性にお勧め。女性を優遇したサービス、設備となっている。
神和苑の湯はだんだん青みがましてきて3日目ぐらいまでは鮮やかな透明感のある青い湯が保たれる。4日目からだんだん白が混ざり6日目までは青みがかった白となり7日目でほとんど白になるという地球の神秘のような変化をする。透明感のある青であれば新鮮という意味にもとれる。私が訪れた時の露天風呂は既に白がかった青色をしていた。それでも十分美しかったが内湯や家族風呂の青色の方が透明度の高い青色でそれこそ神秘的な色だった。匂いはほとんどなく、味は多少しょっぱかった。 【外来入浴の営業時間と定休日】10時から16時半 【料金】800円 ここのお湯は色が変わることで有名なのだ。 内湯は少し階段を降りた半地下のスペースに。ここのお湯は白味がかったブルー。予想以上に乳白色が強い印象。ということは、お湯を入れてから日がたっているということらしい。浴槽は2つに分かれていて熱めとぬるめになっている。熱めの浴槽は本当に熱くてとても入れなかった。 露天はさらに階段を降りたところにある。露天は割と細長い形。内湯よりも青みが強く感じられる(それでもこの写真に比べたら実際はもっと白っぽい印象)。手ですくっても色は感じないのに不思議だ。自然の不思議を十分に堪能する。湯口の近くの岩は白っぽくなったり緑色になったりしているけど、熱くて近寄れない。上の方のパイプを隠していたらしいトタン板がずれているのはご愛嬌か? そのほかにもゴミ取り用の網などが無造作に放置されているのがちょっと気になった。男性用の露天は2つあるそうだけど、女性用は1つしかない。 お湯は内湯と露天で時期をずらしながら1週間に1度お湯を取り替えているそう。最初は無色透明、それから透明な青になり、段々と白味が増して行くとか。ということは、私がみた段階では内湯のほうが古くなっていたようだ。青いのはシリカ(珪酸)成分のせいだと教えていただいたうえ、日を追うごとに成分量も変わって行くとことを示す貴重な資料をいただいた。泉質は「単純温泉」とうかがった。いただいた分析書には泉質「弱アルカリ」となっている。ただし、各成分をみるとなんか数字がおかしい。陽イオン0.131mgで0.18mval%などと、まるで陽イオンが1つの成分のように記載されている。マグネシウムとカルシウムをそれぞれ2900mg、1700mg含有しているというのもちょっと疑問なので、下記には分析書の数値ではなくて、露天風呂の成分が日を追って変化していく数値を転記しておく。(2004年3月) 鉄輪温泉の「神和苑」を初めて訪れました(別府温泉道126番)。 以前からブルーの湯と知って入ってみたいと思いつつも、 800円という入浴料のため後回しにしていました。でもやっぱり入りたい。。。 階段の上から露天風呂を見下ろしたとき、来て良かったなぁと思いました。 とても美しい乳青色です。 女湯は広い露天風呂1つ、内湯が2つですが、ネットでよく見る男湯の露天風呂は2つあるようなので、女湯とは露天と内湯の数が逆のようです。 奥(画像右)から源泉が掛け流されているので、そちらは熱めの44〜43度、離れた場所では42度くらいでした。 露天では時折、隣の山地獄から「クェェェ!」というクジャク(?)の鳴き声が聞こえてきて、優美な温泉の雰囲気と馴染まずちょっと笑えます(笑)。 内湯は2つですが、1つの浴槽を真ん中で仕切られた状態です。 左の浴槽に源泉が注がれていて、オーバーフローしたお湯が右(右の画像では奥)の浴槽に注がれるようになっているため、右(奥)の方が温度が低く40度くらい、時間も経過しているため乳青色が濃く表れています(もちろん露天が一番濃い乳青色)。 逆に色が薄い左の方が新鮮なお湯です。41度くらいでした。 透明な方が新鮮なお湯とはいえ、やはり濃い乳青色に惹かれてしまいますね。 お湯は温泉成分表には単純温泉、源泉温度48度、pH6.0と記してありましたが、「神和苑」のHPでは『神和苑庭園内に湧き出す湯は、轟音をとどろかせながら噴き上がる沸騰蒸気泉。』『そして今ひとつが、泉温七十五度、不思議なブルーの湯をたたえる「青の湯」』と書いてありました。何本かあるのかしら? 確かに露天の源泉は48度どころじゃなかったような。。。 ちなみに温泉本では塩化物泉になってます。湯口には塩化物泉によく見られるベージュ色のスケールも見られました ___ 鉄輪の湯は、浴室に掲示されている温泉分析表では「食塩泉」となっていることが多い。食塩泉は保温効果が高く、事実、鉄輪には「熱の湯」という共同浴場がある。コップで湯口の湯を飲むと明確な塩味とわずかな苦味を感じることが多い。ただし、100℃近い源泉ではやけどに注意したい。飲泉はヨーロッパでは「野菜を食べるのと同じ」とされ、全身浴よりも人気がある。効能もさることながら、舌で味わうことで湯の個性を手っ取り早く理解できる。浴感はもとより、味、香り、色などを五感総動員で楽しむ、とは温泉の達人が異口同音に薦める「入湯のコツ」である。 鉄輪温泉独特の個性として、薬のような石鹸のような不思議な芳香を持つことがあげられる。「渋の湯」では特に強く感じられ、初めて訪れたとき私は隣の人の使うシャンプーと勘違いした程である。湯上り数時間後に自分の肌から漂う芳香に、初めてそれが湯自体の発するものであると気づいた。マニアが「鉄輪臭」と呼ぶこの香りは、温泉街を歩くとふんわりと身体を包み込み、「鉄輪だなぁ」と思わせてくれる。芳香の原因は硫化水素、珪酸成分など諸説あって結論が出ていない。 さて、先述の「メタ珪酸」はもう一つ面白い現象を引き起こす。結晶の粒径が徐々に大きくなり光を反射し、湯が青くなるのである。全国でも別府の他には二、三箇所しかない超珍湯である。神和苑やカマド地獄などで見られ、「透明」「青」「青白」と日を追って変化する。特に、透明から青に変わった直後の湯は絶品で、淡い青紫色である。温泉チャンピオンの郡司勇氏とラジオ出演した際の神和苑の露天風呂がこの状態で、二人して湯の美しさに息を飲んだものである。この透明な青紫色の湯は一日ほどしか見られず翌日からは白濁が混じる。真に美しいものは蜻蛉のように命短くはかない。もちろん青白濁の湯も十分素晴らしいが、やはり青紫の湯を一度ご覧になることをお奨めしたい。 九州の一番いい温泉を紹介 _ 黒川温泉が失ったもの ( No.7 ) 日時: 2020/06/04 07:00 名前: 777 ID:vUfEWvTo
九州の一番いい温泉を紹介 _ 黒川温泉が失ったもの 黒川温泉 - YouTube https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%BB%92%E5%B7%9D%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%80%80
黒川温泉 山みず木 - YouTube https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%BB%92%E5%B7%9D%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%80%80%E5%B1%B1%E3%81%BF%E3%81%9A%E6%9C%A8%E3%80%80 黒川温泉 極上温泉・秘湯・おすすめ温泉ランキング - 秘境温泉 神秘の湯 https://hikyou.jp/report/?area3=%E9%BB%92%E5%B7%9D%E6%B8%A9%E6%B3%89
黒川温泉 山みず木 http://www.yamamizuki.com/ 熊本県 阿蘇郡 南小国町 奥黒川温泉 黒川温泉のみならず、日本の温泉宿のなかでもトップ級の人気を誇る「山みずき」は、温泉街からぽつんと離れた、少し不便な山間にある。駐車場に降り立つと、建物はこんもりとした雑木林に覆われているのが見て取れる。しかしこの一帯は、宿が出来るまでは田んぼだった。それをこのように演出してしまう経営者の才能には驚くばかりだ。
「山みず木」は黒川でも新しい宿なので、若い女性にも十分受け入れられるような、気の利いた施設になっている。とくに九州では人気ナンバーワンの露天風呂が素晴らしい。 すべて川沿いにある露天風呂は、混浴が1、女性専用が2つある。特色があるのは女性専用の露天風呂で、この2つは「裸のプロムナード」と呼ばれる森の小道で結ばれている。「どんな風呂があるのかな」と胸を弾ませながら、男性の目を気にすることなく裸のままで行き来が出来るムードづくりは実に秀逸だ。 そんな「山みず木」では、一部の客室に付属している露天風呂も特色がある。それは周囲の自然と一体化されたもので、よくある部屋付きの露天風呂とは概念が違う。ここで1泊だけはもったいないなと思うほど。早めにチェックインして、十二分に部屋付きの露天風呂も満喫したい。 「山みず木」というと露天風呂が評判なので、一般の雑誌などでは取り上げられることが少ないが、木造の内風呂もよく出来ている。私が「山みず木」を好きになったのは、実は内風呂に入ったことがきっかけだった。その風呂の造り方を見ていると、経営者の風呂に対する思い入れがはっきりと見えてくるからおもしろい。こうしたセンスや考え方は、とても業者まかせでは生まれてこないレベルだろう。 日本で一番人気のある温泉地、その中でもトップ級の宿のレベルとはどういうものなのか。 宿泊料金に見合った以上のものが返ってくるはずだと私は思うが、この「山みず木」はそれを示してくれるはずだ。 ▲△▽▼
黒川温泉が失ったもの
黒川温泉は、熱海や別府などの大温泉街と比べると、わずか23軒の小さな温泉街ですが、いま日本で女性に一番人気の温泉街です。 夕方、黒川温泉の下川端通りを歩く女性客の多さに驚いてしまいます。女性が2、3人連れで何組も露天風呂めぐりをする温泉街は、いい湯鑑定団の知る限りここ黒川温泉だけかも知れません。 もちろん若いカップルも多く、山奥の温泉町なのに華やかな雰囲気が感じられます。休前日、休日は半年も前に予約が一杯になってしまい、うらやましいほど女性に好かれる温泉街です。もちろんパチンコ屋などの娯楽施設は一軒もありません。 黒川温泉は、熊本市の中心街、熊本交通センターからバスで2時間20分の小国ゆうステーション下車。ここで1日7本の黒川温泉行きに乗り換え40分ですから、片道3時間半以上のアクセスです。行くだけで大変な、こんな僻地が、どうしてこんなに女性に好かれるのか? 黒川温泉の住所は、熊本県阿蘇郡南小国町満願寺黒川で、昭和39年にやまなみハイウェイが開通し、九州観光の休泊地として徐々に利用者が増えてきましたが、湯布院などと比べると人気はあまりありませんでした。 今から15年ほど前に旅館の二代目を中心に積極的に植樹し、露天風呂施設の充実、料理の工夫、接客方法などを充実させ、女性が満足する湯宿づくりに徹し、人気が高まりました。 アクセス条件が劣る小さな温泉街ですが、何と年間宿泊客が約30万人、日帰り入浴客はその2倍から3倍といわれています。 ご存じのように、団体旅行や社員旅行中心の大温泉街からどんどん観光客が離れ、全国の温泉街は人を集めようとやっきになっています。
もちろん大温泉街も様々なキャンペーンで集客力を高めようと涙ぐましい努力。しかし、1日に何百人も泊まる温泉旅館では、いかに努力したところで、湯も食事も似たものになり、客は飽きてしまいます。 では、小さな温泉旅館が客に好かれるのでしょうか? 小さな温泉宿中心で人気があった湯布院は、高い価格設定で料理に凝って集客する方法でバブル期に人気を博していました。しかし、長引く不況の今日、明らかに行き詰まりつつあります。 理由は簡単です。都会ではそれなりに「いい料理」が、手ごろな値段で食事できる和食料理店が随分と増えたからです。 夕食でも5,000円程度で、それなりの会席料理が楽しめます。湯布院では酒が入れば2万〜3万円、引き算で「湯」が1万円以上? 絶景ならいざ知らず、楽しめる景色に乏しい湯布院では、もともと高価格設定に無理があったのではないでしょうか。 今回の温泉ブームは、正確には「露天風呂ブーム」です。いい内湯をもつ老舗の旅館でも、露天風呂がないと敬遠されるありさまで、競って露天風呂をつくりました。 ガイドブックでは広く見えた露天風呂が、いざ行ってみると2人も入ればいっぱい、なんだこりゃ? あれは、超広角レンズで撮ったのか・・・ たまに、こんなことがありますね! 取って付けたような狭い露天風呂をつくって「露天風呂有り」といって客を集めても、客は騙されたと思い二度と行かないし、口コミであそこはダメという噂、そして閑古鳥が鳴く、一度客が離れると、戻りません。 ここ、黒川温泉の「露天風呂」は、いい湯鑑定団のお薦めナンバーワン。他の温泉街とは比べものにならないほどいい露天風呂がたくさんあります。 驚くべきことに、この小さな温泉街に女性専用の露天風呂が20もあります。女性に絶大な人気があるのもわかりますよね。 野趣にあふれ、創意工夫に満ちた個性的な露天風呂が多いんです。 山里の桃源郷 癒やしの原風景 日本人にとっての癒やしの原風景は温泉場に違いない 辺鄙(へんぴ)な一軒宿も魅力だが、古くからわれわれのDNAに刷り込まれてきた“温泉のある風景”とは、温泉街であった。そうした有名な温泉街が苦境にあえぐなか、熊本の黒川温泉が脚光を浴びている。 田ノ原川が削った谷筋に、二十数軒の湯宿がひしめく平成の桃源郷、黒川。背後に日田杉が迫る小さな温泉街には、心和む雑木がふんだんに植え込まれ、どこか懐かしい山里のふる里を思い起こさせてくれる。憎いほどの演出である。 その昔、切り傷に特効があるため、疵(きず)湯とも呼ばれていた黒川は、日田と竹田を結ぶ参勤交代の街道沿いにあたり、江戸時代には大名をはじめ多くの旅人がここで疲れを癒やした。 閉塞(へいそく)感の漂う平成の今日、今度は日本人のふる里をイメージさせる癒やしの原風景を黒川に見いだした都会の疲弊した人びとが、吸い寄せられるようにやって来る。 「『もてなしの心』と言いますが、旅館はお客さんが来てからもてなすんじゃあないですよ。その前に、全体がもてなしの風景になっとらんといかんわけです。そこにお客さんがやってきて、感動するんですよ。口先ばっかり『もてなしの心』で対応しようとしても、お客さんは喜んでくれません」― 交通は不便なところです。その分、鄙びていて、それで人気が高いというのも要素の一つ。休日は入湯手形を持った若い女性が往き交って華やかなものです。(私などは、温泉に入りらずとも、浴衣姿の方々が往来している華やぎを見ているだけで浮き浮きしていきます。 浴衣のデザインも凝っているし、皆様が楽しそうなお顔をされています。祭りに浮かれる見物客の心理なのでしょう。)”立ち寄り湯”を歓迎している姿勢(従業員の応接態度)は、素晴らしく、面倒そうな素振りは見かけた事がありません。(他の温泉地では、時たま、面倒そうな素振りが見えます。)私は、何度も、何度も、あちらこちら”立ち寄り湯”を経験していますが、黒川温泉でこちらが気遣いした事はありません。 黒川温泉には、野暮な看板は見当たりません。(温泉組合が、個別旅館のエゴを規制して、都会の世知辛さを醸すネオン、看板を撤去してしまいました。統一感が感じられます。別天地、温泉峡の雰囲気を大切にしている。) 女性が、色彩や建物の形等の感覚で温泉を楽しめるように、木や石の配置、色使い等の心配りがしてあります。 私は、私がお送りしたお客さまには、ホテルの様子や感想を聞いてみるのですが、良かった、満足したという返事以外の回答が帰ってきたことはありません。一つ一つの料理の材料や、産地、栄養成分、食べ方等を、調理人がそうするように、仲居さんがしてくれます。ここには力が入っている様子です。『泊り込みで、郷土料理の粋を食べ尽くして下さい』という心意気が感じられます。(お客様自身が、旅を有意義にする為に、自己暗示に掛っていると、少しは懐疑しておりますが、、、。) 黒川温泉では、地域一体で雰囲気を演出しています。日本人の心の奥に刷り込まれている、古里の里山の古民家風建物や、明治、大正レトロ風の照明等で、昔回帰の安心感希求願望を満足させています。温泉が戦士の戦場復帰に一番帰依するようです。 まず女性にウケルように企画されています。 今人気の温泉はその頃は湯治場だったのです。男性団体客向けに施設を作っていなかったため、かえって、女性小グループを中心とした客向けに施設を整備するのが容易でした。雰囲気(ムード)に酔う事が好きな女性に訴える色んな演出がされた施設をドンドン作っていったのです。(上の写真なども、日本人の心の奥に刷り込まれた故郷の原風景に訴えてきます。)
“部屋から受ける感じ”としては、”懐かしい”ですかねえ?各室に内風呂と露天風呂があります。室内はよくある温泉と変わりがないようですが、使ってある材木なんかが少し違います。“外材を使って見栄え良く、体裁を繕って『客から有無を言わせない』“では無く、昔の古民家に使ってあったような廃材再利用のような材木をワザと使ってあるみたいです。露天風呂に行くのに濡れ縁に降ります。この材木も外材ではないようです。フロントの傍には昔の”オクドさん=竈(カマド)が備えられていて、お茶のサービスがあったりします。”懐かしい”感覚が湧き出すのは、こんな演出によるのかなぁ? ターゲットを女性にした事が、良い効果を増幅しています。少子高齢化で、夫婦旅行の候補地決定権も女性にあり、若いカップルの宿選びも女性のセンスに任されています。 黒川温泉は20年前から広葉樹を植えはじめた。(秋に色づく紅葉は、刷り込まれた里心への郷愁をそそる) 湯布院は”歓楽型”を否定して”生活型”を目指し、映画祭、音楽祭、知的イベントを地元の手で継続している。大型施設でなく街全体を開放して。(湯布院温泉ランド、テーマパーク黒川温泉と捉えて) (町全体を1つの施設と見做し、道路を廊下とみなす=町に到着した、始まりから温泉郷の旅情を掻き立てる) 人々は、旅館一つでなく地域全体の情緒を求めている。生き残るためには客のニーズを先取りして、素早く対応することが必要。 東京ディズニーランドの姿勢は勉強になる。全国の観光地を見ても個性が無い。黒川,湯布院には個性がある。 黒川温泉です。その人気の仕掛け人が人気旅館「新明館」のご主人、後藤哲也さん(72)です。かつての寂れた黒川温泉を大改革したのです。
・街全体が協力してイメージを作る リサーチの結果、お客が求めているものは「自然に囲まれた田舎の故郷」だと考えた後藤さん。植樹を呼びかけ、昔ながらの雑木林を切り開いたかのような田舎の風情を再現。遊戯施設やコンビニもない田舎風景へのこだわりが女性客を惹きつけた。 ・街ぐるみの入湯手形 1200円で手形を買うと、温泉内に24ある旅館の露天風呂のうち、3つを選んで入ることができる。年間6千個から始めた手形は10年足らずで9万個以上を売り上げるほどに。 ・お客さんの声を聞く 毎晩帳場に立つ後藤さん。風呂の掃除も40年来の日課です。お客が喜ぶのを第一にし、利益は考えない。実は、後藤さんの旅館に7つある風呂のなかでも一番の名物、洞窟風呂は10年かけてたった一人で作り上げたもの。当時は機械がなく、ノミで掘り進んだ文字通りの手作り風呂です。 お客の求める温泉とは何かをいち早く考え、実現してきた後藤さんが先陣を切って作り出した黒川温泉は疲れたココロを癒してくれる現代の楽園なのかもしれませんね。 _____ ある温泉人気調査で、黒川温泉は湯布院を抜いてトップの座を射止めた。こんなに山の中の不便な湯へ何故人は押し寄せるのだろう。日本中、温泉場で閑古鳥が鳴く中で、連日満室、ひとり勝ちと言われている。黒川の資産は、汲んでも汲んでも湧いてくる温泉。泉温80〜100℃で、泉質は10種。年間宿泊客は27万人、日帰り入浴客88万人。湯布院の疲れを黒川で癒す、そんな温泉だ。 各宿の露天風呂がそれぞれ魅力的であり、また宿により源泉が異なるという点も人気の秘密です。現在の温泉の人気が支えとなり、建造物はより本物に造られ、温泉街全体の雰囲気を更に良くしています。 民芸で飾った宿、庄屋造りの建物、黒川温泉を見て、温泉もひとつのテーマパークという感じが強くしました。 全国屈指の人気を誇る黒川温泉も一時は危機的状況へおかれ、それを新明館の方が先頭に立ち、町ぐるみで立て直しました。その結果が今の黒川温泉そのものです。町ぐるみで建て直しを図るという事は並大抵の事ではありません。他の温泉街にはなかなか真似はできないでしょう。 しかしながら全ての旅館へ露天風呂を造り、ボーリングをしすぎたせいで今黒川温泉の湯量は減り、温泉の危機となっています。残念な事に循環施設がほとんどでした。 黒川温泉は湯治や温泉を味わいに行く場所ではなく、私は温泉街の雰囲気を楽しみに行く場所だと思います。 帆山亭 飲泉もできますが、特色ないなぁ。
黒川荘 お湯は酸性泉の割にはあまりその酸性を感じなかった。 新明館 露天風呂には飲泉できる場所もありますが、泉質にあるような「塩分」はあまり感じられませんでした。 湯本荘 かじかの湯 あじさいの湯より小さい湯船がもう一つある。私はあじさいの湯よりこっちの方が落ち着いた。ここでは川を見下ろすと湯を捨てているのを発見!黒川温泉で始めて掛け流されている湯を見つける事ができた。 奥の湯 掛け流しと表示おりますが、お湯が川へ捨てられていなかったのが少しひっかかりました. 奥の湯は黒川温泉の中でも他の数箇所を抜かしてですが大きな旅館です。敷地も広く部屋数も多いです。お風呂の数も豊富で貸切風呂も3つほどありました。ただ、やはり循環しているので成分などの楽しみはありませんでした。 いやしの里 樹やしき 一番初めに訪れたので露天風呂も広いし、宿の雰囲気もいい。ただお湯はそんなにいいとは思わなかったが、宿は隅々まで作りこんであって黒川温泉ってすごいな〜と思った。 しかしその後、1日に10件ほど周ったりしているとどこも似ていて最後にはあきてしまった。黒川温泉は湯めぐりしても1日3〜5件、特徴のある湯や宿をピックアップして周ったほうが楽しいと思う。 湯本荘 湯は鉄分が多いのか湯船の下が赤茶けていた。匂い、味などはあまり覚えていないが特徴はなかったような気がする。 湯量豊富な黒川温泉にあっても、すべての風呂が掛け流しの旅館は半分程度だが(昭文社温泉&宿・九州・・2005年度版) 全ての旅館へ露天風呂を造り、ボーリングをしすぎたせいで今黒川温泉の湯量は減り、温泉の危機となっています。残念な事に循環施設がほとんどでした。
黒川温泉は湯治や温泉を味わいに行く場所ではなく、私は温泉街の雰囲気を楽しみに行く場所だと思います。 九州の一番いい温泉を紹介 _ 鹿児島 妙見温泉の二つの高級旅館 雅叙苑・石原荘 ( No.8 ) 日時: 2020/06/04 07:30 名前: 777 ID:vUfEWvTo 九州の一番いい温泉を紹介 _ 鹿児島 妙見温泉の二つの高級旅館 雅叙苑・石原荘 妙見温泉 雅叙苑 - YouTube https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%A6%99%E8%A6%8B%E6%B8%A9%E6%B3%89+%E9%9B%85%E5%8F%99%E8%8B%91
妙見温泉 石原荘 - YouTube https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%A6%99%E8%A6%8B%E6%B8%A9%E6%B3%89+%E7%9F%B3%E5%8E%9F%E8%8D%98 妙見温泉 雅叙苑 HP https://gajoen.jp/
妙見温泉 石原荘 HP https://www.m-ishiharaso.com/ こんな温泉に泊まってみたい _ 妙見温泉 石原荘 http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/223.html
妙見温泉には、雑誌などで日本の宿NO.1〜2を争う二つの宿が天降川を挟んであります。 ひとつは田舎コンセプトを前面にだした究極の個性派宿「雅叙苑」 もうひとつが伝統的日本宿を究極に洗練させた宿 妙見石原荘 妙見温泉の二つの宿
妙見温泉には、天降川を隔てた両岸に向かい合う形で、この温泉街を代表する、全国区でも有名になった二つの宿があります。一つが今回宿泊する「忘れの里 雅叙苑」、もう一つは、かつて Tomotubby が連れられて泊り好印象を持ち続けている「ぬくもりの宿 妙見 石原荘」です。 二つの宿は、顧客ターゲット、建物・設備、サービス等々が全く異なっていて、好対照といってよいでしょう。「石原荘」に泊ったとき、天降川べりにある貸切の露天風呂に入ったのですが、すごく開放的で気持ちの良い体験ができました。そのときに川の向こう側に藁葺き屋根が見え、そこが「雅叙苑」という、少数の離れの部屋だけの高級旅館であることを教えてもらいました。離れの部屋は、常に予約でいっぱいで、泊りたくても泊れないとも聞かされました。 今回、鹿児島に行くことにしたのは、「雅叙苑」の部屋が、それも一番リーズナブルな部屋が一室空いていたためです。既に旅行の二週間前だったので、まさか「雅叙苑」の予約は取れないだろうと思い込み、最初に「石原荘」に泊れないか(ホームページで見たところ満室そうなので)電話をかけて確認しました。やはり部屋は空いておらず、駄目元で「雅叙苑」にも問い合わせたところ、幸運なことに奇跡的に一室が空いていたというわけです。「雅叙苑」には旅行代理店の絡んだパック旅行などもないので、問い合わせは専ら電話となるようです。恐らく宿泊直前にキャンセルが発生して、それを埋め合わせる予約がすぐに埋まらなかったのじゃないかと思います。 温泉の泉質は両者ともさして変わらないと思いますが、石原荘は源泉から湧き出したままの状態を保つのに工夫しているそうです。雅叙苑はお部屋に一枚岩を削った野性味あるお風呂のある部屋が多いです。また宿泊者数が少なく、立ち寄り客を受け入れてないため、お風呂を独り占めできて、のんびりできます。 露天風呂は、両方ともこのブログに写真を載せていますが、個人的には石原荘のほうが好きです。 内風呂は雅叙苑のアジアンテイストのお風呂が好きです。特に夜はいい雰囲気。 コメント 石原荘と雅叙苑 (どろみ) 2006-02-15 22:52:14 石原荘と雅叙苑で迷っています。料理と温泉が良く、ゆっくり出来るところに泊まりたいのですが、どちらがお勧めでしょうか??? 2006-02-16 00:22:02 どちらか一方というと難しいですね。どちらも全国区で評判の宿ですから...
料理 石原荘は料亭も経営しているので料理は洗練されていて美味しいです。 雅叙苑はご飯を竈で炊き、自家農園で作ったナチュラルな食材を用いているのが特徴です。 温泉 泉質は両者ともさして変わらないと思いますが、石原荘は源泉から湧き出したままの状態を保つのに工夫しているそうです。雅叙苑はお部屋に一枚岩を削った野性味あるお風呂のある部屋が多いです。また宿泊者数が少なく、立ち寄り客を受け入れてないため、お風呂を独り占めできて、のんびりできます。 露天風呂は、両方ともこのブログに写真を載せていますが、個人的には石原荘のほうが好きです。 内風呂は雅叙苑のアジアンテイストのお風呂が好きです。特に夜はいい雰囲気。 ゆっくりできるかどうか 石原荘はチェックイン16時、チェックアウト10時なので、一泊だけではゆっくりできないのではないかと思います。 雅叙苑はチェックイン13時、チェックアウト12時で一泊でもゆっくりできました。古い民家を移築していて、自分の田舎で寛いでいるような気分が味わえるのが、この宿の売りだと思います。しかし、その分、宿泊料がお高いですが... 一泊目を石原荘、二泊目を雅叙苑にして、二日目の朝は近くをハイキングというのが、ベストだと思いますが...
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