トランプ大統領は キリスト教原理主義=ユダヤ原理主義者 で典型的なネオコン トランプ大統領はホワイトハウスで閣僚会議を開くとき、中絶反対のベン・カーソン住宅都市開発長官を指名して、閣僚全員で神にお祈りを捧げます。 ちなみに、カーソン氏の父親は牧師でした。トランプ大統領はこの場面を米国民に公開しています。それほど、キリスト教福音派に配慮している訳です。 にもかかわらず、キリスト教福音派から罷免発言が飛び出すと、トランプ大統領は1月3日、急遽同派の集会で演説を行いました。そこで、トランプ氏は反イランの信徒に向かってソレイマニ司令官殺害の正当性を訴えました。 要するに、再選の鍵を握るキリスト教福音派のトランプ離れを食い止めたいという強い思いが、司令官殺害の動機であったとみることができます。 2017年、トランプを大統領に押し上げた勢力こそ、この福音派であり、すなわちシオニズムであった。 福音派は、アメリカ人の23%を占めるといわれ、アメリカ最大の宗教勢力であり、かつ共和党最大の支持母体である。 このグループから、最近、トランプは批判されるようになっていたのだが、今回、イランの革命防衛隊司令官を殺害した理由は、大統領選における福音派の支持を呼びかけるためだったといわれる。 殺害は、突如、予告や警告も、裁判もプロパガンダもないまま、国際法を踏みにじって実行された。
こんなことをすれば、トランプ自身が、やがて「世界のお尋ね者」になることが避けられないのだが、大統領選への福音派の支持を求めて強行された。 福音派は、中東におけるハルマゲドンの引き金を引いて、「約束の地」を領有することを熱望しているといわれる。 このため、トランプに対し、事実上の対イラン戦争に踏み切るよう圧力をかけ続けてきたのである。 トランプ再選には、福音派の支持が必要であり、福音派は聖書の予言の実現を望んでいる。もし、トランプ大統領がヨハネの黙示録の最後の第7の封印を解くなら、絶大な支持が期待できる。ということで、再選するために中東戦争をするしかないのだ。】 ここに書かれている「第七の封印」とは、ヨハネ黙示録のことである。 【第七のラッパ=世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる】 福音派は、自分たちが「神に選ばれた民であり、中東先住民は、悪魔の手先だ」と本気で信じているのである。 だから、トランプに対し「第七の封印を解け!」と迫っていたのだ。 _____
アメリカ人の会議は聖書で始まり聖書で終わる、中近東ではまだ十字軍を続けている
ブッシュニ世は。飲酒にふけって、安易な生活を送っていたのが、名高い伝道師の説教を聞いてからは、四十歳にして酒を断ち、回心再生の人となった。 朝は祈りと聖書の読誦にはじまり、閣議も祈りではじまる。 演説には聖書 のことばがちりばめられている。 「アメリカに昧方しないやつは敵だ」というブッシュニ世の人物を特色づける発言も聖書からでている。 「わたしの側に立たない者はわたしに逆らう者、わたしと共に集めない者は散らす者である」 その特徴は徹底した二元論である。人間は神に選ばれて救われる者と、救われない者に分かれている。回心者に は永遠の平和、福音に耳ふさぐ者は悪魔の子で永遠の地獄が待っている。 善と悪、神と悪魔、味方と敵、白と黒、光と闇が現世を二分して戦っているという論理を用いて、迷える小羊に選択をせまるのである。 聖書に書かれてあることはすべて神の言葉であって、解釈や考証はゆるされない。 人間は神によってつくられた被造物で、サルから進化したなどという「妄説」はゆるされない。 やがてキリストがこの世に再臨して至福の千年 が始まるから、神への奉仕にいそしまなければならない。 ボーン・アゲン原理主義と、帝国を夢みる新保守覇権主義の二つの特殊な 潮流と人脈が、アメリカ政治の中枢を乗とってしまった。 神の下なる道義の国アメリカの指揮官ブッシュニ世は、「万軍の王の王、主の主」(ヨハネ黙示録)として、神の御業を実践する十字軍に立つのであ る。 回心再生して神に仕え、そうでない福音に耳を塞ぐ者たちを、悪魔の子として永遠の地獄に突き落とすことが、彼らの使命なのだ。 このようなキリスト教原理主義の教義が分かっていれば、ラムズフェルドの冷酷さも理解できる。 彼はアフガニスタンの戦場における、タリバン兵の捕虜達をクンドゥスに集め、爆撃して皆殺しにした。悪魔の子として地獄に突き落としたわけだ。 彼らにとっては異教徒は人間とはみなさないのだ。
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