http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/109.html
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妊娠中の生活保護受給者に「いつ堕ろすんですか?」――生活保護の現場が荒れるワケ 2017/3/3 日刊SPA!
◆窓口の水際作戦やパワハラが起きる原因とは?
生活保護の現場が荒れている。不正受給を糾弾する動きが加速する一方で、福祉事務所が生活保護申請を拒否する“水際作戦”や、本来受給者をサポートするべきケースワーカーのパワハラなど、行政側の不当な対応が相次いでいるのだ。
http://news.nicovideo.jp/watch/nw2669665
「ためらわずに申請しましょう!」日弁連が制度利用を促すパンフレット作成『あなたも使える生活保護』
http://getnews.jp/archives/774577
DATE:2015.01.17 22:30 BY:Taka
1月13日、日本弁護士連合会(日弁連)がサイト(http://www.nichibenren.or.jp/)にパンフレット「あなたも使える生活保護」を掲載した。カラー8ページのpdfファイルで、生活保護制度について説明を行い、申請の手順や全国の生活保護支援ネットワークを紹介。生活保護申請書も添付されている。
働いていたり、持ち家や車があったり、年齢が若かったりする場合でも生活保護を使うことは可能とのことで、個別に説明がある。
ちなみに、
住民票を他の市町村においている人も、現在住んでいる場所(居住地)の役所で生活保護を受けられます。
ただし、外国籍の方は住民票をおいている市町村に申請しないといけません。
だそうである。
受給資格のある世帯のうち約80%は利用しておらず、「あなたも受給資格があるかもしれません」とマスコットキャラがセリフをしゃべっている。
「ためらわずに申請しましょう!」
とのことで、申請窓口で追い返された際には、前述の生活保護支援の各ネットワークや弁護士会に相談しましょうと呼びかけている次第である。
興味のある方はご覧になってみてはいかがだろう。
※画像はパンフレット「あなたも使える生活保護」より引用
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/seikatsuhogo_qa_pam_150109.pdf
2015年01月18日 05:00
「生活保護」は、働いていても、若くても、持ち家があっても、車があっても申請可能です
http://blogos.com/article/103702/
日弁連が生活保護の申請についてのパンフレット「あなたも使える生活保護」をアップしているので、ご紹介いたします。
「実は少ししんどい」あなたへ あなたも使える生活保護(PDF)
file:///C:/Users/777/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/V0AFCMRQ/seikatsuhogo_qa_pam_150109.pdf
生活保護にまつわるよくある誤解
パンフレット「あなたも使える生活保護」には、生活保護にまつわる「よくある誤解」についても言及されています。
まずは申請にまつわる誤解。生活保護は、働いている人でも、若者でも、持ち家・車があっても申請ができる制度です。パンフレットにもありますが、「給料が最低生活費以下であれば、足りない分が支給される」ということもあまり知られていません。
最低生活費についても、具体的な例が提示されています。
こちらのサイト
http://yamabuki-syoten.net/
では計算シートも公開されているので、さらに詳しく知りたい方はぜひダウンロードして確認してみてください。
しばしば話題になる「不正受給」についても、実は不正はほとんどないという、やはり意外と知られていない事実が掲載されています。
また、日本では受給資格がある人の大半が受給していない現状(漏給)についても言及されています。
他にも扶養義務について、具体的な申請方法、困ったときの相談先などが丁寧に解説・紹介されています。生活に困っている方はもちろん、生活保護制度について理解を深めたい方はぜひチェックしてみてください。
http://blogos.com/article/103702/
2012-10-04 日本のひとり親世帯の貧困は世界最悪、生活保護受給は世界最小、子どもの貧困を生み出す日本政府
http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-11370985764.html
第11回地方自治研究全国集会が9月29〜30日に埼玉・大宮で開催されました。初日に行われた、阿部彩さん(国立社会保障・人口問題研究所 社会保障応用分析研究部長)の記念講演「すべての人に、暮らしを守るセーフティネットを」の前半部分「日本の貧困の特徴」の一部要旨を紹介します。(by文責ノックオン。ツイッターアカウントはkokkoippan)
http://ameblo.jp/kokkoippan/image-11370985764-12219874666.html
上のグラフにあるように、2009年の日本の相対的貧困率は16%です。全人口の6分の1、人数にして約2,040万人が貧困状態にあります。相対的貧困率のラインは一人世帯で可処分所得125万円未満です。そして、子どもの貧困率は15.7%で330万人の子どもが貧困の中に暮らしているのです。
日本の貧困問題が深刻になったのは近年になってからだと思われていないでしょうか? 2009年の年越し派遣村を契機にしてマスコミなどが貧困問題をクローズアップするようになりましたが、今から27年も前の1985年の貧困率が12%とすでに高い水準にあったことが示すように、日本には随分前から貧困問題は存在していて、一貫して貧困率は上昇してきたのです。
日本の貧困率が上昇している要因は、@勤労世代の所得の減少、A高齢化、B世帯構造の変化、などがあります。
勤労者の所得がずっと減少し続けていることが貧困率を上昇させる要因であることはすぐ理解できると思いますが、なぜ高齢化や世帯構造の変化が貧困率を上昇させるのでしょうか? それは貧困率が最も高いのは高齢者と、ひとり親世帯だからです。ですから所得の減少など他の要因がなくても、高齢化が進むと貧困率は上がっていくことになりますし、世帯構造が核家族化し、ひとり親世帯が増えると貧困率は上昇していくことになるのです。そして、生活保護世帯の増加にも同じ要因が影響しています。
では相対的貧困というのは何が問題なのでしょうか? 貧困と言っても一人世帯で可処分所得が125万円あればすぐに飢えるわけでも凍死するわけでもないだろうなどと言われる方がいます。しかし、相対的貧困は社会の中で普通の人の暮らしができません。普通に友人とつきあったり、結婚したり、子育てをしたりという普通の人としての暮らしができないということです。とりわけ、子ども期の貧困はさまざまな影響を及ぼしていきます。子どもの貧困が影響する指標としては、@子ども期の学力、A子ども期の健康、B不登校・ひきこもり・非行、C自己肯定感、D学歴、E将来への希望、などがあります。
http://ameblo.jp/kokkoippan/image-11370985764-12219874667.html
http://ameblo.jp/kokkoippan/image-11370985764-12219874669.html
上の2つのグラフは、世帯年収と子どもの学力・大学進学率を見たものです。子どもの貧困が学力にも学歴にも影響しています。また、子どもの健康面でも所得が下位20%世帯の子どもの入院率は高く、ぜんそくの通院率も高くなっています。
http://ameblo.jp/kokkoippan/image-11370985764-12219874670.html
上のグラフにあるように、子どもの期の貧困は、大人となってからの食料・衣服困窮や受診抑制などに影響し、生活保護受給の確率は3.5倍に高まるなど、「貧困の連鎖」が必然的に起こっているのです。
国際比較から見ると、日本の子どもの貧困の特徴は、@世帯内の女性の就労による貧困削減効果が少ない、A母子世帯・単身世帯・高齢者世帯という「特定世帯」の貧困率が突出している、B政府の政策による貧困削減効果が少ない(貧困が「人為的」に生み出されている)、ことなどです。
http://ameblo.jp/kokkoippan/image-11370985764-12219874668.html
http://ameblo.jp/kokkoippan/image-11370985764-12219875374.html
上のグラフにあるように、日本の子どもの貧困率はOECD30カ国で9番目に高く、ひとり親世帯の貧困率はOECD30カ国の中で突出して一番高いのです。ひとり親世帯という「特定世帯」の貧困率が世界でも突出しているのです。社会全体の貧困率のOECDの2千年代半ばの国際比較でも日本の貧困率14.9%より高いのは、アメリカ17.1%、トルコ17.5%、メキシコ18.4%の3カ国だけです。日本は平等社会だなどと言われることがありますがそれは間違いです。日本は世界の中でも貧困が非常に多い格差社会なのです。
http://ameblo.jp/kokkoippan/image-11370985764-12219875372.html
上のグラフはワーキングプア率の国際比較です。棒グラフが「世帯主が稼働年齢にある世帯」のワーキングプア率です。OECD29カ国の中で日本は5番目に高くなっています。
ヨーロッパの多くの国の貧困問題は失業問題です。仕事がないということが貧困につながっているのです。ところが日本の場合はそうではありません。日本は仕事があって働いているのに貧困というワーキングプア大国なのです。これが日本の大きな特徴です。
生活保護を代表とする公的扶助の国際比較を見ると、日本の生活保護受給率はわずか1.6%(2012年)にすぎませんが、イギリスは9.27%(2010年)、ドイツ8.2%(2009年)、フランス5.7%(2010年)、スウェーデン4.5%(2009年)です。日本の生活保護受給率はイギリスの5分の1以下なのです。いま生活保護受給者が増大しているなどと言われますが日本は非常に少ないのです。いま生活保護バッシングが巻き起こっていて、日本の生活保護が財政的に耐えられないほど大きくなっているのではないかなどという指摘がありますが間違っています。むしろ今まで日本の生活保護受給者がこんなに少なくされていたことの方が問題だと私は思っています。日本の公的扶助が小さすぎるということは、政府の政策による貧困削減効果が少ない、貧困が「人為的」に生み出されているということなのです。
http://ameblo.jp/kokkoippan/image-11370985764-12219875376.html
上のグラフは各国の家族関係社会支出の比較です。家族関係支出は子どもの貧困に大きく影響してきます。多くの国では子どもの貧困に対する手当が政策として打たれているのですが、日本は他国にくらべて非常に小さいのです。
http://ameblo.jp/kokkoippan/image-11370985764-12219875373.html
http://ameblo.jp/kokkoippan/image-11370985764-12219875375.html
加えて上のグラフにあるように日本の教育関連の公的支出は一番少なく、私的支出も一番高くなっています。
http://ameblo.jp/kokkoippan/image-11370985764-12219875935.html
上のグラフにあるように、税や社会保障、家族関係支出など政府によって再分配された後の方が子どもの貧困率が高くなる唯一の国が日本です。日本は社会のあり方そのものが子どもの貧困を悪化させているのです。
http://ameblo.jp/kokkoippan/image-11370985764-12219875932.html
上のグラフはユニセフの報告書にある2009年の子どもの貧困に対する政府の再分配効果ですが、依然として日本政府の再分配効果はマイナスで、子どもの貧困を悪化させています。
http://ameblo.jp/kokkoippan/image-11370985764-12219875934.html
上のグラフは勤労世代の再分配前後の貧困率ですが、勤労世代では再分配後に貧困率は下がってはいますが、他国と比べると再分配効果が非常に少ないことが分かります。
http://ameblo.jp/kokkoippan/image-11370985764-12219875933.html
日本の社会保障は高齢者にかたよっているのが問題だという議論がありますが、これも間違っています。上のグラフにあるように、社会保障給付のほとんどの給付先である高齢者であっても再分配後に貧困率は下がってはいますが、日本の貧困削減効果は他国に比べて小さく、高齢者の貧困率もOECD25カ国の中で3番目に日本は高いのです。
http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-11370985764.html
Kuantanlog
March 3, 2017 at 04:41PM
妊娠中の生活保護受給者に「いつ堕ろすんですか?」――生活保護の現場が荒れるワケ
http://ift.tt/2m1t8HF
水際作戦をくぐり抜け、ようやく受給が始まっても安心はできない。
「就労指導と称して、『カラダを売って働けばいいじゃないか』と言われた女性もいました。
また、受給中に出産する場合、分娩費や入院費を賄うための出産扶助の費用が支給されますが、妊娠をケースワーカーに告げたら『出産扶助出しませんよ』と言われたケースもある。
『いつ堕ろすんですか?』と、直接的な言葉をぶつけられた人すらいます」(渡辺氏)
「大切なのは対人援助の専門家である社会福祉士などを現場に配置すること。
そして、貧困に対する正しい知識を研修などで伝えていくことです。
ケースワーカーの多くは大卒で公務員になっており、貧困を身近に見た経験がない。
そのため『貧困は自己責任』という偏見を内面化し、誤解に基づいて受給者に接している人もいます」(同)
https://kuantan2007.wordpress.com/2017/03/03/march-3-2017-at-0441pm/
日本人はなぜ「困っている人は助けなくても良い」と考えるのか? February 25, 2017 at 03:16PM
日本は実際は貧困率が高い。貧困に苦しんでいる人が多く、生活保護を受けている人は少ない。(OECD加盟国で)
比較の対象としてよく取り上げられるOECD加盟国だが、アジアからの正式加盟国は日本と韓国だけ。非西洋世界としては貧しいこと自体はやむを得ないかな、という感じはする。
ただ、相対的貧困というのは、その社会の中で普通の人ができる生活ができない、ということを意味するという。「自分も普通である」ことを何よりも大事にする日本人社会では、自由社会におけるよりも、相対的貧困は、深刻なストレスになるだろう。日本の社会では、いろいろな場面で、「自分も普通であること」を証明していくことが要求され、それに逆らえば、徹底的に排除されるから。
日本は、「困っている人は助けなくても良い」という考えの人が、世界で一番多い国だという。このような考え方はどこから来ているのだろう。
ヒンドゥー教国のネパールでは、今生(こんじょう)の不幸は、前世の因果だから、いま苦しんでいる人は前世の業を落としている最中であり、苦しませておいてやるのが良い、と本気で思っている人が多いようである。タイでも、「前世の因果」思想。ネパールよりもっと自己責任論に近いかもしれない。ある程度恵まれている人々は、「自分は前世でそんなに悪いことをせず、あんな真っ黒の下層民に生まれなくて良かった」と素直に胸をなでおろして終わり、という感じらしい。こんな国でもかつては左翼運動が存在したことがあったが、分離運動との絡みを除けば、原始的な「妬み」「やっかみ」の情念の噴出に過ぎない。
日本の場合は、輪廻転生思想とはあまり関係がないと思う。日本の自己責任論は、日本の文化や美意識に根ざしている。困っていてもそれを口に出さず、どうにもならなくなった所で「静かに自殺する」のを立派だとするのが、日本の美意識である。弱者は、自殺するところまでやらないと同情されない。貧困であれなんであれ、自殺ないし心中ですべて自分で解決できるのだから、困っている人を他人が助ける必要はない、ということになる。
日本の自己責任論の根底にある思想は、このように、「死の美化」だと思う。要するに自己責任論者の言いたいことは、「見苦しい境遇に陥って自力で這い出せないなら、自殺しろ。(自力で麗しく這い出てくれば美談にしてやるが)」である。福祉施設での大量殺人犯人も、良いことをしてやったと信じており、この思想に依っている。
日本の保守思想、右翼思想、国粋主義思想等はすべて、この死を美化する思想を根底にもつ。彼らが弱者に恩を着せて与えようとするのは、「死」、麗しい死、に過ぎない。右翼や愛国主義者の中に、国家社会主義的な平等主義の主張をする者がいるように見えるが、彼らの施しも、せいぜい一緒に涙を流して自殺に共感してやるよ、ということだと思って間違いない。
日本人は、無償で与える、報いを期待しないで与えるということを嫌う。与えられることも嫌うようだが、与えることを何よりも嫌う。これも日本文化である。インターネットのサービスひとつとっても、日本のものはグロテスクな広告だらけ。日本がインターネットで遅れを取ったのは、言語や技術よりも、グロテスクな営利主義が原因ではないかと思う。とにかく、見返りをもとめないで与えるということが、日本人は嫌いである。
https://kuantan2007.wordpress.com/tag/%E7%94%9F%E6%B4%BB%E4%BF%9D%E8%AD%B7/
公営住宅滞納家賃 困窮者減免徹底を 国交省が通知
低所得者に対する支援と生活保護制度 第3版 (社会福祉士シリーズ 16)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4335611714/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4335611714&linkCode=as2&tag=asyuracom-22
生活保護を受けるべきだったのに本人の意思で拒否している。その結果、娘を殺害し心中を図るところまで追い詰められた。生活保護を忌避する意識の方が問題にされるべきである。生活保護だけは受けたくないといういう意識があったはずであり、そういう意識を持たせる現実もあったはずだ。
困窮しても生活保護を受けないことを「偉い」とするような言論が、まさに生活保護差別なのであり、生活保護を受けることの汚辱意識を助長している。
https://kuantan2007.wordpress.com/2015/01/21/seikatsuhogo-9/
生活保護など「改善を」 弁護士ら申し入れ 銚子の心中未遂受け:千葉(TOKYO Web)
銚子市の県営住宅で昨年九月、家賃滞納による強制退去日に母親が長女=当時(13)=の首を絞めて殺害し、無理心中を図った事件で、弁護士や市民グループでつくる調査団は十九日、母親らの困窮が明らかだったのに、県や市が利用できる社会福祉制度を十分周知せず、生活保護を開始しなかったことは問題があるとして、対応改善の申し入れを行った。
調査団は、県営住宅の入居者に対し家賃の減額制度を知らせることや、家賃の滞納者が活用できる社会福祉制度を訪問し説明すること、県営住宅の明け渡し訴訟を安易に提起しないことなど六項目を求めた。生活保護について「福祉事務所は困窮者に対し、申請の有無にかかわらず職権で保護を開始するべき責任を負う」と説明し、母親が生活保護を受けていなかったことは「生存権を尊重していない」と指摘した。
https://kuantan2007.wordpress.com/2015/01/20/%e7%94%9f%e6%b4%bb%e4%bf%9d%e8%ad%b7%e3%81%aa%e3%81%a9%e3%80%8c%e6%94%b9%e5%96%84%e3%82%92%e3%80%8d%e3%80%80%e5%bc%81%e8%ad%b7%e5%a3%ab%e3%82%89%e7%94%b3%e3%81%97%e5%85%a5%e3%82%8c%e3%80%80%e9%8a%9a/
生活保護「現物支給」を主張する者は、「住居」「タバコ」「酒」「本」をどう考えるのか
https://kuantan2007.wordpress.com/2015/01/12/seikatsuhogo-genbutsushikyuu/
低所得者に対する支援と生活保護制度 第3版 (社会福祉士シリーズ 16)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4335611714/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4335611714&linkCode=as2&tag=asyuracom-22
まず「住居」ですが、彼ら「現物支給」論者は、「限界集落」に「救貧院」を作って押し込めろ、ということを平然と主張しています。
現在でも、居住者がほとんんど生活保護受給者ばかりというアパートは存在していますが、彼ら現物支給論者の主張は、生活保護を求めるような者には憲法22条の「居住、移転、職業選択の自由」を認める必要がなく、保護の条件として公権力がいわばゲットーに押し込めても構わないということです。つまり、彼らはそういう思想の持ち主だということ。なお、職業についている場合にも、収入が生活保護基準を下回っている場合は生活保護による補填を受ける権利があるので、「限界集落の救貧院」に押し込めるということは、貧者の職業選択の自由も「保護」と引き換えに奪って良いということになります。国民年金(6万円)の場合も同じ。
「救貧院」など作ったら、その場所だけでなく、その周辺も、「特殊な地域」ということになるでしょう。日本だということを忘れてはならない。千年祟る新たな「部落問題」の原因を作るようなものです。救貧院経営の効率性を考えると
次に、タバコと酒ですが、私はタバコも酒もやらないし、タバコは大迷惑なので日本中の人がやめてくれれば良いとは思っているのですが、現物支給論者は、これも現物で支給せよというのでしょうか。あるいは禁止しろということでしょうか。ニコチン中毒やアルコール中毒は医療の力で治療すべきでしょうが、それに至らない「嗜む程度だが必要」な喫煙や飲酒にはどう対処するのか。医者にニコチンとアルコールを処方させろとでも言うのか。通常の喫煙や飲酒は、憲法13条の個人の尊重に関わるものであるし、25条の「健康で文化的な最低限度の生活」の範囲内とも言えるでしょう。
「許容しうる」のタバコと酒の量を決めて、お上がこれを現物支給すれば良いというのか。そうなると、酒もタバコもやらない人間は、その分損をしているということになります。自分は酒もタバコもやりますと申告して、現物支給を受け、横流しをしたほうが良い、となるでしょう。そのようなルートは必ずすぐにできます。
「本」はますます問題です。読書をする権利は、13条の個人の尊重に関わり、25条の「健康で文化的な最低限度の生活」に文句なく含まれるものですが、これも現物支給しろというのでしょうか。図書館で借りて読めとでもいうのか。しかし、まともな図書館は大都会にしかない。救貧院に押し込められていて交通費も支給されないのでは図書館に行くこともできない。また、常に手元において線を引いたり書き込みをしたりしながら読みたい本についてはどうするのか。お上に申告して書籍の現物支給を受けなければならないというのは、思想の自由の侵害にほかなりません。
世の中の現物はほとんどお金で買えますが、現物の大部分もお金に変えることができます。公的な現物支給が始まればますますお金に替えやすくなる。江戸時代の米使いの経済みたいなものですが、闇経済が大きくなるだけだろう。
生活保護の現物支給論者のポイントは、財政とかなんとかではなく、憲法13条の規定している個人の尊重、個人の自由がイデオロギー的に嫌いでたまらない、貧乏人どもが自由な生活をするのが気に入らない、ということにすぎません。彼らは自分の全体主義的な思想(ないし思想傾向)の表現として「生活保護現物支給」を唱えているだけです。
How to 生活保護【生活保護法改定対応版】―申請・利用の徹底ガイド
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4768435335/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4768435335&linkCode=as2&tag=asyuracom-22
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