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1日、韓国メディアは、韓国の文在寅大統領が「3・1節(独立運動記念日)」の記念式典で行った演説に対する韓国の専門家らの分析の内容を伝えた。資料写真。
慰安婦問題解決を否定した文大統領の演説、韓国の専門家たちはどう見た?
http://www.recordchina.co.jp/b576646-s0-c10.html
2018年3月2日(金) 11時50分
2018年3月1日、韓国・聯合ニュースは、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「3・1節(独立運動記念日)」の記念式典で行った演説に対する韓国の専門家らの分析の内容を伝えた。
演説で文大統領は、慰安婦問題と関連し「加害者である日本政府が『終わった』と言ってはならない」とし、「『戦争時にあった反人倫的な人権犯罪行為は終わった』という言葉で(罪は)薄れはしない」などと述べた。
記事によると、シン・カクス元駐日韓国大使は「大統領が強く言ったようだが、基本的には『ツートラック(歴史問題と外交・安保協力を切り離して対処する)』にするという方針の延長線上にあるようだ。過去の歴史問題は追求していくが、日韓関係全体については改善していくという趣旨のようだ」と説明。その上で「早く韓日関係を元通りにせねばならないが、簡単ではないようだ」とし、「現在は韓日関係の冷却期間であり、韓日ともに国民感情の悪化がより深刻化しているようだ」と分析した。
また、ソウル大学国際大学院のパク・チョルフィ教授は「西大門刑務所という場所を(記念式典の会場として)選択したことを、日本人は『(韓国政府が)反日(の意志を)を固めた』と考えるかもしれない」と分析。さらに「これまで韓国政府は慰安婦合意の問題を韓日の枠組みで考えていたが、(今回の演説では)『戦時中の女性に対する暴力』という普遍的な問題に引き上げた」とし、「韓日が解決すべきとの負担を減らしたという点では肯定的」と述べたという。
東西大学のチョウ・セヨン教授も「文大統領の今回の慰安婦への言及は日本に外交的懸案として問題提起したり、具体的な措置を要求したものではない点がポイント」とし、「慰安婦問題を韓日の問題ではなく、普遍的人権と戦争時の女性の人権侵害という次元で話したものと理解する」と述べた。その上で「私たちが慰安婦問題で日本に外交的に何かをせよと要求することは避けなければならない」とし、「日本も慰安婦問題を韓国との外交問題としてみるのではなく、自らの問題として認識し、自らどうすべきか考えなければならない」と指摘したという。
一方、国民大学のイ・ウォンドク教授は「文大統領の演説は原論的には全て正しいが、慰安婦問題で日本に何を求めているかが不明なため、日本が反発し感情的な争いになってしまう可能性がある」と指摘。また「北朝鮮問題を解決する上で韓国が孤立しないためにも、日本の協力が必要な時」とし、「対米関係が停滞している現在の状況では、対日外交にもっと気を使ってほしい」と主張したという。
この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「日本の心配ばかりしているみたいだ」「なぜ日本のことをそんなに気にする?」「日本に対する劣等感かな」などの声が寄せられている。また「専門家らの発言をみると、日本からの独立運動はまだ終わっていないような気がする」との意見も見られた。(翻訳・編集/三田)
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