THAAD（高高度防衛ミサイル）発射実験（2015年11月11日）出典 (C)米・ミサイル防衛庁

トランプが北朝鮮を攻撃する日
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170402-00010001-jindepth-int
Japan In-depth 4/2(日) 17:51配信

【まとめ】 ・トランプ政権、対北朝鮮「予防攻撃」を検討。 ・米、中国に対北朝鮮経済制裁の実施を要求へ。 ・国会は今すぐ朝鮮有事に備えよ。

北朝鮮の好戦的な言動に対するアメリカのトランプ政権の態度の硬化が顕著となってきた。政権の内外では北朝鮮の核兵器や長距離弾道ミサイルを破壊するための「予防攻撃(Preemptive attack / strike)」という選択肢までが語られるようになった。

その一方、トランプ大統領は中国に対して北朝鮮の核開発を阻止するための最後の経済圧力をかけることを求め、4月6日の米中首脳会談でも習近平主席に強く迫る構えをみせ始めた。同大統領は3月31日にも北朝鮮に対する経済政策の再度の強化を大統領令で打ち出した。

さてトランプ政権は北朝鮮をどうするのか。ここで改めて多角的に点検してみた。

トランプ政権にとって北朝鮮の脅威は当面、安全保障上の最大の危機として迫ってきたといえる。政権自身の認識も、アメリカの国政の場での認識もそのようだ。北朝鮮が核兵器と各種ミサイルの開発へとひた走り、無法な実験を重ねてきた歴史は長い。

だがこの数ヶ月、北朝鮮のその好戦的な言動はとくにエスカレートしてきた。しかも核兵器開発のための実験やアメリカ本土にも届くと金正恩労働党委員長が豪語する弾道ミサイルの発射実験など実際の危険な行動を誇示するのだ。

ではトランプ政権はどう対応するのか。

政権内外で「予防攻撃」という名の下での軍事手段が頻繁に語られるようになった。

レックス・ティラーソン国務長官は軍事行動を含む「あらゆる選択肢の考慮」を明言した。

トランプ政権に近い上院外交委員長のボブ・コーカー議員（共和党）が「アメリカは北朝鮮のICBM（大陸間弾道ミサイル）を予防的に攻撃する準備をすべきだ」と述べた。

上院軍事委員会の有力メンバー、リンゼイ・グラハム議員（共和党）は北朝鮮のICBM開発阻止のため大統領に予防的な軍事攻撃の権限を与える法案を出すと言明した。

ウォルター・シャープ前在韓米軍司令官は北朝鮮がICBMを発射台に乗せる動きをみせれば軍事攻撃をかけることを提唱した。

1990年代からアメリカ側の対応策では軍事手段は断続して語られてきた。だがいまほど現実味を帯びたことはない。トランプ政権は歴代政権よりも確実に強固な姿勢を固めたようなのだ。

政権内では大統領の国家安全保障担当副補佐官K・T・マクファーランド氏が中心となり、軍や政府の関連機関から具体的な対策案を3月上旬までに集めた。軍事手段も含めての多様な提案がいま国家安全保障会議アジア上級部長マシュー・ポッティンガー氏を実務調整役として検討されているという。

この政権内部の動きについてこれまで30年もアメリカ政府内外で朝鮮情勢研究を専門にしてきたジョージワシントン大学のラリー・ニクシュ教授に尋ねてみた。

ニクシュ教授はトランプ政権のアジア部門に近いとはいえ、あくまで外部からの考察の結果だと前置きして、以下の要点を明らかにした。

・トランプ政権は北朝鮮の核武装とICBMの開発阻止のため、なお優先政策としては中国に北朝鮮への石油輸出の全面停止など決定的な経済制裁を実施するよう最大の圧力をかけることを目指している。

・そのためトランプ政権は当面の対中関係では北朝鮮問題が最優先課題だとみなし、中国が決定的な対北制裁を実行すれば、他の領域である程度の対中譲歩をしてもよいという構えがある。

・ただトランプ政権は軍事攻撃案もかつてない真剣さで詰めており、最も現実的な方法は北朝鮮の北西部の弾道ミサイル発射基地などへのミサイルあるいは有人無人の航空機による限定的な爆撃案とみている。

・核施設への直接攻撃は核弾頭や核燃料の再処理・濃縮の施設の位置が確認できず、山岳部の深い地下にあるとみられるため、効果が期待できず、優先されていない。

ニクシュ氏がさらに指摘したのはトランプ政権が米側の軍事攻撃が必ずしも全面戦争にはつながらないという認識を強め始めたようだという点だった。

これまでの軍事案はすべて北朝鮮の全面反撃で韓国側にあまりに重大な被害が出るとの見通しで排除されてきた。だがトランプ政権下では拠点攻撃への北側の全面反撃を抑止できるという見方が広まったというのだ。

日本の反応の鈍さが改めて心配になる。朝鮮有事という日本の命運を左右する重大事態の危機がすぐそこまでひたひたと迫っているのだ。

だがわが国会は森友事件などというおよそ日本の命運には影響のない案件に没頭している。危機が迫ると自分の頭を砂に突っ込むダチョウを連想するのは私だけだろうか。

古森義久（ジャーナリスト・麗澤大学特別教授）

コメント
1. 2017年4月02日 22:28:31 : CYMiMNWG5I : kjCl09npEPY[2] ▲△▽▼ 防衛大臣を罷免せず任せているがどうなる事やら。ァヘは 北が暴発したら、途端に韓国首相同様雲隠れが関の山だろうな。
2. 2017年4月03日 10:28:24 : RgzvCTPQ3c : rrWje87NB@c[93] ▲△▽▼ >だがわが国会は森友事件などというおよそ日本の命運には影響のない案件に没頭している。 いや、少なくとも、靖国バカルトの安倍首相を引きずり下ろせるかどうかってのは、日本の命運に相当影響すると思いますよ。 安倍首相のままだと、諸外国の「まともな」首脳陣からは、「嗚呼、アレね」で真面目に相手して貰えないから。まだ、麻生氏や岸田氏の方がマシですよ。 安倍ゴリ押しがなくなれば、無能な網タイツ稲田さんもお払い箱になって、一応最低限の社会常識くらいは持った防衛大臣に変わるだろうし。 かつての自民党のような、「いや〜、野党がうるさくてなかなか決まりません」と、ずるずると時間稼ぎをして状況が変わるのを待つような知恵があればね。
3. 2017年4月03日 12:10:46 : LJ9sN8Jovs : L7lYlq86H7c[55] ▲△▽▼ ★北朝鮮の核技術はネオコンが秘密裏に供与しているものであり、ネオコンにとっての真の仮想敵国・日本が核武装したら、ただちに、北朝鮮に設置させている200基ものノドン・ミサイルで日本の原発を攻撃できるよう常時、スタンバイさせている。しかしながら、日本には在日米軍が駐留しているので、ペンタゴン制服組は上記、旧・米戦争屋CIAネオコンによってでっち上げられている北朝鮮の偽脅威をできるだけ早く、除去したいのです。 　そして、北朝鮮の偽脅威を持続したい旧・米戦争屋CIAネオコンと、その偽脅威を早く除去したいトランプ政権下のペンタゴン制服組の間で、暗闘が起きていると思われます。 https://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/36629454.html
4. 2017年4月03日 14:04:40 : 61mfztLq2Y : cbSkc41m7TA[6] ▲△▽▼ 米軍が北朝鮮を攻撃したとき、北朝鮮にとって最も有効で現実的な反撃は、日本人を人質にとることだ。 １．普通弾頭のミサイルを日本のどこかにぶち込む（防御の手薄なところでよい） ２．次は核弾頭ミサイルをぶち込むと脅す これで手も足も出せなくなる。本当の核抑止力である。 日本はパニックに陥り、富裕層と外人は国外に脱出し、円と株は暴落する。日本だけが大打撃を受けることになるだろう。 北朝鮮を抹殺する戦略を続けている米国が、戦略を転換し、北朝鮮の安全と存続を保障しなければ、北に核兵器開発を止めさせることはできない。
5. 2017年4月03日 15:31:59 : blhkC0gAAw : l4GxaNnLLCk[39] ▲△▽▼ 米軍にとって最も有効で現実的な攻撃は、北朝鮮人を人質にとることと考える。 １．普通弾頭のミサイルを北朝鮮のどこかにぶち込む（防御の手薄なところでよい） ２．次は核弾頭ミサイルをぶち込むと脅す これで手も足も出せなくなる。本当の核抑止力である。 北朝鮮はパニックに陥り、富裕層も貧困層も国外に脱出し国は崩壊する。周辺国も難民が押し寄せ混乱に陥るだろう。
6. 2017年4月03日 22:21:23 : qWWjXM11oF : sRwT8aYp_yM[98] ▲△▽▼ >>5. 2017年4月03日 15:31:59 : blhkC0gAAw ＞米軍にとって最も有効で現実的な攻撃 ＞北朝鮮人を人質にとることと考える お前はアホな馬鹿ウヨか！　攻撃じゃねえだろ！ トランプは嘘つきだから日本から金を巻き上げる詐欺師だろ。 アメリカは日本に火中の栗拾いやらせて弾は一発も打てねえよ〜 分かったらバカウヨども！　糞して寝ろ！
7. 2017年4月04日 09:29:53 : blhkC0gAAw : l4GxaNnLLCk[40] ▲△▽▼ >>6 あーい、とぅいまて〜ん w
8. 2017年4月04日 11:34:32 : ZAqak2Te3E : HrPE9OVIunc[7] ▲△▽▼ アメリカは、どの角度から見ても一方的に北朝鮮を攻撃できない。 もし攻撃したら➡　とたんに停戦ライン付近の数千門の長距離砲でソウルが火の海に 　　　　　　　　　なる。 　　　　　　　　　中朝友好協力相互援助条約によって、中国が自動的に参戦する。 　　　　　　　　　金正恩は体制崩壊を防ぐため、一か八かの全面戦争に突入する。 　　　　　　　　　当然ながら、在日米軍基地に向けミサイルが撃ち込まれる。 　要する日中韓3国と泥沼戦争を恐れる米国内世論が寄ってたかって戦争を阻止す　　る。トランプも中国と戦争する勇気はないだろう。中国解放軍の空海軍はまだぜい 　弱だが、陸軍は手ごわい。国土を守る力は世界最強だろう。せいぜい恫喝するだけだ。
9. 2017年4月04日 11:51:39 : blhkC0gAAw : l4GxaNnLLCk[41] ▲△▽▼ けれど、北朝鮮が近々発射する予定のICBMが米国まで到達可能と実証されれば、米国内世論もトップも対応を変えるんじゃない？
10. 2017年4月04日 14:36:59 : qWWjXM11oF : sRwT8aYp_yM[104] ▲△▽▼ お前らな、北チの人民を救って解放しろよな。別に他国の植民地じゃねえし。 お前らが募金したって金は朝鮮人に一銭も渡らない。ミサイルのガソリン代っすよ〜 日本が主権国家になれたのは、実は朝鮮半島の百済人のお陰なんだよ。俺は憎いがな。 だからお前らバカウヨどもよ、譲れない一線を腹に納めて周りを欺かないで救えよ。 後で、な hahahahahaha〜　日本会議の会長と幹部は全員あたまわるいからな haha〜 いーんだよ、礼なら親に尽くしてくれ。

11. 2017年4月06日 16:24:20 : w8J6pwB9kk : qQsm9UK1L9A[124] ▲△▽▼ 北朝鮮と米軍の雇用問題に日本が口を挟んで何ができる？ 北が、米軍を攻撃したいならすればいい。米軍が北を攻撃したいならすれば好きにいい。 こと軍事に関しては、弱小国の日本が何を言っても双方聞く耳は持たんよ。 北朝鮮問題は、本質的にはハングル語族（朝鮮半島人）の民族問題。 外野が出張ると逆恨みされるのが落ち。ろくなことにならん。 ここで出しゃばって同盟国として恩を売ろうとか考えてると、梯子を外される。 「一応、戦争なんてくだらないからやめとけば」って程度の助言くらいはしてもいいが、間違っても一緒に戦いましょうなんて言ってはいけない。米国は、日本の平和のために米軍が助力したって恩を売ってくる。 結局、朝鮮半島の平和安定のカギを握っているのは、韓国と北朝鮮のハングル語民族連中なんだよ。統一による一時的な貧困を受け入れさらなる発展を目指すのか、米国と中国の代理国として、永久に茶番国家でいたいのか？ 日本は、平和主義国家として毅然とした態度で軍事介入には参加しないと宣言することが肝要。政府はオタオタすんなと言いたい。

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