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シリア内戦6年 停戦発効後も戦闘 終結見通せず/nhk
3月15日 4時53分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170315/k10010911501000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_007
中東シリアで民主化運動をきっかけにした混乱が拡大してから、15日で6年となります。軍事面で圧倒的な優位に立つアサド政権と反政府勢力の間の戦闘は、停戦が発効したあとも続いていて、内戦の終結は全く見通せない状況です。
シリアでは2011年3月15日、民主化を求めるデモが拡大してアサド政権と反政府勢力の間の内戦へとつながり、過激派組織IS=イスラミックステートなども入り乱れて内戦は泥沼化しました。人権団体によりますと、この6年間の死者は32万人を超えたほか、国連によりますと、住む家を追われた人は1240万人と国民の半数以上に上っています。
去年12月に政権側が、反政府勢力の最大の拠点である北部のアレッポを制圧して軍事面で圧倒的に優位に立ったあと、双方の停戦が発効しました。国連はその後も双方の停戦はおおむね守られているとしていますが、シリア各地では今なお戦闘や空爆が続いています。
停戦の発効を受け、先月には、国連が仲介する和平協議がおよそ10か月ぶりに開催されましたが、政権側と反政府側が根強く対立する中、具体的な成果はなく、今月下旬に再開予定の協議でも大きな進展は期待できないものと見られます。
また、シリア北部のラッカなどでは、ISも依然として一定の勢力を維持していて、泥沼化した内戦の終結は全く見通せない状況です。
内戦の経緯と構図
シリアでは、6年前の2011年の3月15日に中東の民主化運動「アラブの春」が波及する形で、反政府デモが拡大しました。独裁的な体制を築いてきたアサド大統領の退陣を求めるデモに対し、アサド政権は、軍の部隊を投入して弾圧しました。これに対し、政権から離反した兵士らでつくる「自由シリア軍」が周辺国の支援を受けながら武装闘争を開始し、内戦は各地に広がります。
この混乱に乗じて勢力を伸ばした過激派組織IS=イスラミックステートが2014年、シリアとイラクにまたがるイスラム国家の樹立を一方的に宣言し、内戦は一段と複雑化しました。
そうした中、おととしロシアがテロ組織と戦うアサド政権を支援するためだとして、反政府勢力の支配地域への空爆に乗り出すと戦況は政権側に一気に有利に傾きました。政権側は去年12月、反政府勢力の最大の拠点、アレッポを完全に制圧して、軍事面で圧倒的に優位に立ち、その後、双方の停戦が発効しました。
アメリカのトランプ政権がシリア情勢をめぐる政策を示していない中、先月にはロシアが主導する形で和平協議が再び動き出し、いったん中断したあと、今月23日から再開される予定です。
協議では、まずは停戦の状態を定着させ、国連安全保障理事会の決議に基づいて移行政権作りや新憲法の起草といった政治プロセスについて合意を目指すことになります。シリア国内では、各国による空爆作戦などでISに対する包囲網は狭まっていますが、政権側と反政府勢力の間の戦闘は停戦の発効後も続いていて、犠牲者が増える一方となっています。
反政府勢力が協議欠席 先行きに不透明感
ロシアが主導して、14日から15日にかけて中央アジアのカザフスタンで開かれているシリアの和平協議に、これまで参加していたシリアの反政府勢力の代表が理由を明らかにせずに欠席しました。
ロシアの代表は、反政府勢力の欠席について「残念だが、多くの文書を検討して十分に効果的な協議を行っている」と述べて、内戦の終結に向けたシリアの新しい憲法づくりなどでロシアが中心的な役割を果たすことに意欲を示しました。
しかし、国連が仲介するシリアの和平協議の進展を後押しするとして、ロシアがトルコやイランとともに始めた協議にも反政府勢力が欠席したことで、ロシアを中心に停戦を徹底させるとした取り組みの先行きも不透明感が増しています。
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