http://www.asyura2.com/16/warb19/msg/757.html
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2017.3.7 05:02
【主張】
北朝鮮のミサイル 国民守る全ての策講じよ 日米は「核抑止」強化へ協議を
北朝鮮が弾道ミサイル4発を日本海に向けて発射し、うち3発が日本の排他的経済水域(EEZ)に着弾した。操業中の漁船などを危険にさらす重大な敵対行為を、容認することはできない。
安倍晋三首相が「北朝鮮が新たな脅威となった」と、厳しい認識を示したのは当然である。
そもそも、北朝鮮は国連安全保障理事会決議で、あらゆる弾道ミサイル発射を禁じられている。
それを封じようと、国際社会がこれまで重ねてきた努力は何なのか。北朝鮮がまったく態度を変えない状況を目の当たりにし、改めて考えねばなるまい。
《異常性を放置できない》
危険性を増すこの国の暴発を回避するには、日米両国や国際社会がより連携を強め、あらゆる手立てを尽くす必要があろう。
金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が神経剤VXを用いて殺害されたさきの事件は、北朝鮮の残虐性や異常性を改めて示した。それに対する世界の冷たい視線を気にすることもなく、違法なミサイル発射を繰り返す。
そのタイミングは、米韓両軍が今月1日開始した定例の合同軍事演習にぶつけたものであり、北朝鮮は事前に「容赦なく粉砕する」などと主張していた。
同時に注目すべきは、中国で年1回の全人代(国会)の開会中だったという点である。
中国は経済制裁として北朝鮮からの石炭輸入の年内禁止に踏み切った。これは中国が今後の対米関係を考えての措置だったとみることができる。ミサイル発射には中国への反発もうかがえる。
問われるのは、挑戦的態度をとられた米中両国の対応だ。トランプ政権は核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対し、「テロ支援国家」への再指定や武力行使も選択肢に含めることを検討している。対決姿勢はより鮮明となろう。
後見役の中国は、その姿勢により対北経済制裁の効果を減殺してきた。今回、国家の最重要会議の最中にメンツをつぶされたことをどう考えるのか。
ただ、中国は韓国への「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備計画について、米韓への反発を強めている。北朝鮮の封じ込めに向けて、他の関係国との連携を重視する姿勢が求められる。
韓国は職務停止中の朴槿恵大統領の罷免か否かで国が二分している。政界内に親北勢力も広がる中で、朝鮮半島の平和と安定を熟慮し、次期大統領選に臨む冷静さが不可欠だろう。
政府は参院で開催中の予算委員会を中断し、国家安全保障会議(NSC)の会合を開いた。外交ルートで抗議したのも、これまでと同様の対応だ。
それぞれ必要な措置だが、それらによって日本の安全が直接、高まる効果は期待できない。
《首相が「敵基地」決断を》
状況を分析、論評するだけの段階は終えて、国の守りを固める新たな対応に乗り出すときだ。未着手の方策は多くあるはずだ。
弾道ミサイルの迎撃をめぐっては、昨年8月から自衛隊に対する「破壊措置命令」が常時発令されている。
領土への着弾など国民の生命が脅かされそうな場合には、ためらわずに迎撃しなければならない。その際、自衛隊に防衛出動を命ずることも政治の責任である。事態が起きてからゆっくり考える時間はないのである。
自衛隊の迎撃ミサイルの弾数補充も必要だ。いくら発射機があっても十分な弾数がなければ役に立たない。予算を確保し、備蓄増を急ぐべきだ。
弾道ミサイル防衛の強化を進めるのと並行して、敵基地攻撃能力の保有が必要だ。安倍首相が決断し、自衛隊への巡航ミサイルなどの導入を進めてほしい。
北朝鮮の政権崩壊時などに、自衛隊が日本人拉致被害者を救出するための法解釈の変更、態勢の整備も忘れてはならない課題だ。
政府や自治体の重い責務である国民保護にも万全を期さねばならない。秋田県男鹿市で、弾道ミサイル攻撃を想定して17日に初めて行われる住民避難訓練の成果が注目される。
北朝鮮が米本土を核攻撃する能力を持てば、日米安保条約に基づく「核の傘」に破れが生じる。近く開く外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)で、核抑止の態勢強化の協議を始めるべきだ。
http://www.sankei.com/column/print/170307/clm1703070001-c.html
米軍三沢基地まで狙える北朝鮮弾道ミサイル 「新たな脅威」となった4発同時発射訓練
2017/3/ 7 14:48 印刷
北朝鮮 弾道ミサイル
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北朝鮮が6日(2017年3月)午前、弾道ミサイル4発を立て続けに発射し、秋田・男鹿半島の西300〜350キロ地点に落下した。北朝鮮が異なる攻撃目標を想定して弾道ミサイルを4発同時発射したのは初めてで、自衛隊の迎撃がより困難になったことを示している。
安倍首相は「今回の弾道ミサイル発射は北朝鮮が新たな脅威となったことを明確に示すもの」と明らかにしたが、そこで番組でも「新たな脅威」とは何か? を伝えた。
今回の弾道ミサイルは、北西部・東倉理付近から通告なしに発射され、いずれも1000キロ前後離れた日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられている。
北朝鮮の弾道ミサイル発射は、日米首脳会談直後の先月12日に発射されたのに続いて今年で2回目。その狙いについて朝鮮中央通信は7日朝、「在日米軍攻撃用弾道ミサイルの4発同時発射訓練に成功した」と伝えた。
発射実験が日本にある米軍基地へのミサイル攻撃だったことを明確にした形だが、稲田朋美防衛相は「1日から始まった米韓連合軍事演習の実施への反発である可能性が考えられる」とコメントしている。
また、先月の北朝鮮のミサイル発射に対しトランプ米大統領が「北朝鮮が大陸間弾道ミサイルの発射事件をする構えを見せた場合、アメリカは軍事攻撃をすることもあり得る」と述べたことへの反発ともとれる。
ミサイルはアメリカに選択迫るメッセージ?
番組にゲスト出演した共同通信の磐村和哉編集委員は「秋田沖に落下したが、延ばせば青森の米軍三沢基地を狙える。北朝鮮も考えていると思う。トランプ政権に対し攻撃か交渉か、選択を迫るメッセージが込められているのではないか」と指摘する。
しかし司会の小倉智昭は「攻撃なら北朝鮮は徹底的にやられますよね」。この疑問に磐村は「金正恩体制を10年〜20年継続していく安全保障上の担保、保証をアメリカから取り付けたい思いがあるのだろう」と答えた。
交渉を勝ち取るための脅しというわけなのだろうか。磐村は「次に発射するのは大陸間弾道ミサイル(ICBM)が予想される」という。
文 モンブラン
http://www.j-cast.com/tv/2017/03/07292407.html
北朝鮮とマレーシア、対立激化 出国禁止で応酬
2017/3/7 13:11日本経済新聞 電子版
【クアラルンプール=吉田渉、ソウル=加藤宏一】北朝鮮外務省は7日午前、同国に滞在するマレーシア人の出国を一時的に禁止すると発表した。国営の朝鮮中央通信が報じた。北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害を巡るカン・チョル大使のマレーシア追放に抗議の意を示したとみられる。一方、マレーシアのザヒド副首相も同日、同国に在住する北朝鮮籍大使館職員の出国禁止を発表。両国の対立は深刻な外交問題に発展した。
北朝鮮外務省はマレーシア人出国禁止の時期を「マレーシアで起きた事件が公正に解決され、同国にいる(北)朝鮮の外交官や住民の安全が完全に担保されるまで」とし、駐北朝鮮マレーシア大使館に通告した。
カン大使追放との関係には触れていないが、北朝鮮への強硬姿勢を強めるマレーシアへの抗議の意思を示したのは確実だ。マレーシア国営ベルナマ通信によると、北朝鮮に在住するのは大使館職員と家族の合計9人。
一方のマレーシアも即座に対抗措置を発表した。ザヒド副首相は同日昼前に「北朝鮮大使館の全ての職員の出国を即時止めるよう出入国管理局に指示した」と発表した。「北朝鮮の措置に対応した」と明言した。
正男氏殺害を巡る両国の対立は深まっている。平壌に逃亡した北朝鮮籍の4容疑者が主犯格と疑われ、北朝鮮大使館の2等書記官の関与も浮上した。だが北朝鮮は捜査への協力を拒み、マレーシアへの批判を続けている。マレーシアが大使追放に踏み切ったことで、両国がお互いの国民の出国を禁止する異例の事態に発展した。
マレーシアは北朝鮮との国交断絶も検討している。これに対して北朝鮮は在住者を「人質」に取り、断交阻止へ揺さぶりをかけた可能性がある。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM07H6A_X00C17A3EAF000/
北朝鮮の出国禁止「我が国民を人質」 マレーシア首相
クアラルンプール=都留悦史、遠藤雄司2017年3月7日14時51分
写真・図版
北朝鮮大使館の出入り口を封鎖するように警察が規制線を張った=7日、クアラルンプール、遠藤雄司撮影
写真・図版
北朝鮮の金正男氏が殺害された事件に絡んで、北朝鮮外務省が同国に滞在するマレーシア人の出国を一時的に禁じた措置について、マレーシアのナジブ首相は7日、「国民の出国を妨げる北朝鮮の決定を非常に強く非難する」とする声明を出した。
ナジブ氏は「実質的に我が国民を人質にとる忌まわしい行為はすべての国際法と外交慣例を軽視するものだ」とし、「国民を守るために、彼らが脅威にさらされれば必要なすべての措置をとることをためらわない」と強く警告した。
さらにナジブ氏は声明で、警察長官に対して北朝鮮在住のマレーシア人の安全が確保されるまで、マレーシア在住の北朝鮮人の出国を禁じる対抗措置をとったことを明らかにした。
クアラルンプールにある北朝鮮大使館周辺は7日昼ごろに警察官によって一時封鎖された。大使館員が公用車で門から出る際、警察車両と規制線で行く手を阻んだために大使館員が警官に抗議する場面もあった。現場を訪れたマレーシアの内務副大臣は報道陣の取材に「大使館の中にどれだけの人数がいるのか確認する必要がある。対話は外務省がしている」と説明した。(クアラルンプール=都留悦史、遠藤雄司)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM07H6A_X00C17A3EAF000/
マレーシア首相、北朝鮮を非難−出国禁止措置で応酬
Kanga Kong、Shamim Adam
2017年3月7日 13:19 JST 更新日時 2017年3月7日 15:54 JST
ナジブ首相は警察に全北朝鮮国民の出国を阻止するよう指示
必要なあらゆる措置をためらわないとナジブ首相
マレーシアのナジブ首相は7日、北朝鮮がマレーシア国民の出国を一時的に禁止したことを強く非難した。
同首相は北朝鮮による「この忌まわしい行動はマレーシア国民を事実上、人質とするものであり、全ての国際法と外交基準を完全に無視している」との声明を発表。「われわれの願いは迅速な解決だ」と述べ、対立が「エスカレートするのを避けるため北朝鮮指導部に対し北朝鮮からマレーシア国民の出国を直ちに認めるよう求める」とコメントした。
ナジブ首相は北朝鮮にいるマレーシア国民の安全が保証されるまで全ての北朝鮮人のマレーシア出国を阻止するよう警察に指示したと説明。マレーシアは自国民を守るため「必要なあらゆる措置を講じることをためらうことはない」と表明した。
北朝鮮は同日、北朝鮮がマレーシア国民の出国を一時的に禁止したと国営の朝鮮中央通信(KCNA)を通じ発表。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男氏とみられる男性がクアラルンプールで殺害されて以降、両国間に緊張が走っていたが、今回の措置によってさらに緊張が高まっている。
KCNAによれば、マレーシアにいる北朝鮮の外交官と国民の安全が確保されるまで北朝鮮からのマレーシア国民の出国禁止措置を続ける。北朝鮮は問題が「公正かつ迅速」に解決されることを望んでいるとも伝えた。
原題:Najib Accuses North Korea of Holding Malaysian Citizens Hostage(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-03-07/OMFFF36S972801
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