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戦闘で破壊されたアレッポの街並み。米英がロシアとシリアに対する経済制裁を検討しているという
米英、ロシアとシリアに経済制裁を検討 アレッポ空爆受け
http://www.cnn.co.jp/world/35090611.html
2016.10.17 Mon posted at 11:26 JST
(CNN) 米国務省のケリー長官と英国のジョンソン外相は16日、英ロンドンで開かれたシリア情勢を巡る外相会談の場で、シリアの激戦地アレッポへの空爆を理由にロシアとシリアに対する経済制裁を検討していることを明らかにした。
会談では欧州や中東の同盟国との間でシリア危機打開に向けた多国間対応について協議。停戦の維持やアレッポへの人道援助などについて話し合った。
アレッポではシリア軍がロシアの援軍を受けて空爆を続けており、市民25万人あまりが身動きできなくなっている。
ケリー長官はアレッポ空爆を「恐るべき時代の逆行」と位置付け、第2次世界大戦以来、最悪の人道危機と形容。ロシアはテロ掃討を名目としながら、80〜85%はシリア反体制派を空爆の標的にしていると主張した。
米国のケリー国務長官
死者が増え続けているのに交渉が一向に進展しない現状については、「外交を模索しているのは、それが我々の持てる手段だからだ」と釈明した。
ジョンソン外相は「我々はロシアを相手に、人道的に正しいことをしようとして苦慮している」と強調、制裁などの外交手段によって「いずれ加害者は痛手を被る」と付け加えた。
ケリー長官はこれに先立つ15日、スイスのローザンヌでロシアのラブロフ外相や国連のデミストゥラ・シリア担当特使らと会談。事態の打開には至らなかったものの、「紛争終結について望まれる結果」など一部の重要事項に関しては「広範な合意」があったと説明していた。
ロシアと米国の対立に阻まれ、シリア和平は実現が難しくなっている。
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